「言い方が悪い」について、夫と私の言葉の意味のすれ違いの考察と話し合い
夫と喧嘩した。
翌日、話し合いができた。
話し合いの焦点は
夫が普通の会話の中で突然キレ始めるのをやめてほしい。
という内容だった。
※この内容はあくまでも夫を観察してきた妻側、私という個人が感じた内容を私が言葉にしたものなので夫側からはわかりまへん。
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夫が怒り始めると私は驚いて「突然怒って不機嫌になるのはやめてほしい」と伝える。
夫は「言い方が癇に障った。そんな言い方をされなければ怒るはずがない。」と返してくる。
私は、確かにきつい物言いをしがちな人間だという自覚はある。
でもそのとき夫を突然怒らせるほど意地の悪い何かを発言したつもりは毛頭ないし、思い返してみてもしていない。
これは、私の「言い方」の問題なんだろうか?
夫の、受け取り方の問題なのではないか?
それを確認するための話し合いだった。
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最近起こった『突然キレ始める』は
・服屋で「これ似合うんじゃない?」と話しかけると「僕にも選ばせてよ!!」と怒鳴られる。
・うどんを茹でようとしている夫に「ちょうどポットにお湯を沸かしてあるから、それを使ったら早いよ」と言うと「余計なことしてごめんねー!!僕がやらない方がいいんだね!!」とキレられる。
・駅に向かうときに普段通らない道を通ったときに「なんで今日はこっちの道なの?」と聞いたら「通るなってこと!?道なんてどうでもいいでしょ!!」と怒り出す。
などなど。。
(結婚前も2人で飲み過ぎて終電を逃して私がキレられる、アメリカ横断中の久々に入ったサブウェイで「注文の仕方ややこしいよね」と言ったらキレられる、など謎のブチギレはあった。)
これまで「普段は優しいけどよくわからないことで突然怒りだすことがある、そういうひと」だとスルーしていた。
でもそんな何で怒るかわからない人と一生一緒に過ごすのは結構うんざりする。
嫌だから改善してもらえないかな〜と、ここ数年で一気に夫が変わってくれたのもあって期待を込めて話し合った。
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話し合いを始める前に
・未来に向かって話し合いをしたい、喧嘩をして言い負かしたいわけではない
・例として過去の出来事を話すけれど、過去の出来事をほじくり返して責めたいのではない
・過去の出来事はあくまで例として聞いて、未来にむけて改善案を出したい
・私の意見を押し付けるのではなく、夫の意見と改善策を聞きたい
をゆっくり伝えて話し合いスタート。
※前日の喧嘩で「普通の会話の途中でいきなりキレ始めるような人間と一生一緒に暮らすのは私には無理だ」まで伝えていたのでスムーズに話し合いがスタートした。
(↑ここまで言っておかなければ議題を切り出した段階でキレられて話を逸らされておしまい。。)
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夫が過去の例に対していちいち反論をする間は遮ることなく話を聞き、反論に反論は重ねず過去の例を淡々と伝えていった。
やはり夫は「(私の)言い方が悪いから咄嗟に怒ってしまった」というのが反論の趣旨だった。
私の推測は違う。
私にとっては『普通の会話の途中で夫が突然怒り出した』という現象。
でも、夫からすると「妻が突然酷い人格否定をしてきた(ように感じた)」のではないか?というもの。
服屋では「この服似合うよ」が「あんたに選ぶ権利はない」と聞こえたんじゃないか?
うどんを茹でるときに、ポットで沸かしたお湯もある旨を伝えただけなのに「そんなやり方じゃだめだ」「余計なことはするな」と感じたんじゃないか?
普段通らない道を通ったことが不思議で質問したことを「その道を通るな」と受け取ったんじゃないか?
言い方だけの問題ではなく、受け取り方の問題もあるんじゃないか?と。
では、なぜ夫はそんな風に歪んで受け取ってしまうのか。
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夫は『意見、提案=人格否定』という捉え方をしてしまうときがあるように感じられる。
そして、余裕がないとき、疲れているときにそれが出やすいのではないか。
そして言葉の意味の感じ方の違いがあるのではないか、という予想を説明した。
例えば、「なんで。意味がわからない。」という言葉を口にするとき。
この、全く同じ単語の組み合わせの表現であっても
私は「何故なのか理由を把握してスッキリしたい」という意図を含める。
夫は「理解不能だからシャットダウンしたい」という意味になる。
なので、会話のなかで「なんで?」が出てきた場合に
私は「理由を知りたい」→「理由を説明する(説明してほしい)」という意味と対応になる。
夫の場合は「理解不能!」→「責めている(責められている)」という意味にと受け取り方になり、怒りの表現として使ったり、言われると怒られていると感じたりする。
夫としては「なんで?」と自分で言っていても理由を聞く意図はないので、理由を説明されると混乱する。
こんな風に、使用する単語に含まれる意図の齟齬が喧嘩の火種になっているのではないか。
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この予想は随分前からあって、その内容を夫にわかりやすく伝えるためには長い説明が必要だった。
話し合いの途中で夫が怒り出したり、話を遮ったりせずに聞いてくれる状態は稀で、やっと今回その推測をしっかり最後まで耳を塞がずに聞いてくれた。
そして、ある程度は私の推測と説明に納得してくれたようだった。
提案は強制や否定ではないこと。
家事のやり方はそれぞれで、夫が動く場合の決定権は夫にあること。
私が問いかけるときは、責めているのではなく、単純に理由が知りたいということ。
(その理由は「わからない」「とくに意味はない」でもアリ)
そして、私は私のやり方を押し付けたいわけではなく夫の意見をしっかり聞いて話し合っていい状態を見つけたいこと。
夫は落ち込みながらも、納得できたようだった。
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夫が私の発言を「正解の押し付け」であり「言う通りにしないと許さない」と受け取るようになった原因は私の父にあると夫は弁解していた。
私の母は強烈な人間で、「どれだけ間違っていても、母が言うならそれが正解とせよ」「嫌だ、違う、と思っても我慢してとりあえずイエスと言わねば許さない」という『自分が法律』を押し通すタイプ。
私の父はとにかく波風を立たせずに自分の内側のみを平穏に保ちたい人間だ。
私と母は顔や口調に似たところがあるので、父は私を「見た目だけでなく中身も母にそっくりの傲慢な人間だ」と思っている部分があるのか、結婚してすぐ夫に余計なアドバイスをしていたそうだ。
「どんな酷いことを言われても我慢して、自分を殺して堪えて我慢して過ごしなさい。」
父よ…。。
その結果、夫は私の「あなたの気持ちを教えてくれ」に自分の意見をスンナリ伝えることが出来ず、自分のしたいことはワガママだと堪えて、我慢できずキレるという酷い状態を作り出していた部分があるそうだ。
もちろん、父の言葉がその悪循環の原因の全てではない。
夫の元々の性質や、結婚や夫婦関係に対するイメージや、以前の私の悪い部分など様々なことが複雑に影響しあって感じ方が形成されている。
その一部分に、私の父による『余計なアドバイス』が影響していることはほぼ間違いない。
私と母は全く別の人間だと改めて伝えなければならなかった。
母は他人の意見に耳を一切貸さないし死んでも謝罪をしない人間だけど、私は他人の意見をたくさん聞いてよく考えたいし、間違っていたらすぐ謝る気でいるということ。
私は自分の意見を唯一の正解だとは思っていないし、間違っていたらどんどん意見を変えていきたいから、とにかく気持ちを伝えてほしいことなどをゆっくり伝えた。
私は父のように、自分の内側の平穏のために心を殺して我慢して意見を言わないような人間と一緒に暮らすのは無理だ。
一生一緒に暮らすのであれば、お互い何を考えているのか、どういう気持ちなのか、どうすればより楽しく過ごせるのかをしっかり話し合っていきたい。
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久々の話し合いは1時間半ほどで終わった。
声を荒げることも、話を遮ることもなくお互いの誤解を解けた。(と思いたい。)
話し合いの場の持ち方や、スムーズな話し合いの流れなどはお互い一朝一夕で習得できるものではない。
長い長い時間と数多くの喧嘩を経て、一応、話し合いができるようになってきた。
最初の話し合いまでは1年半かけて酷い喧嘩を繰り返しあらゆるアプローチが必要だった。
すごく苦しんだけれど、逃げないでよかったと毎日思う。
私は家族で楽しく過ごしたいし、夫にも1人の人間として楽しい人生を歩んでもらいたい。
とりあえず、自罰的なのにそれに耐えられずキレてしまうほど苦しんでいる夫に『僕は愛され大事にされている』『夫婦は対等だ』と感じてもらうためにも、夫の小遣いを大幅に値上げしようと思う。。
(金銭的不平等感も、夫の不満の原因だと感じただけで夫に値上げ交渉をされたわけではない。)
私と夫の夫婦関係構築については諸々詳しくブログにもまとめてあります。
読んでくださってありがとうございます!