気になってたやつ:味のしない?飴
昨年の暮れぐらいから話題になっていた、ローソンとカンロのコラボ商品「味のしない?飴」。気になっていたものの買いそびれていたのですが、この度、再販売されたので購入して実食してみました。
味はするのかしないのか
商品名にもある通り、どうやらこの商品は味がしないと感じるものらしいです。通常の飴は当然甘いのですが、本当に甘くないとしたらそれは今までになかったものだと思います。
で、味はするのかしないのか、どちらかといえば「する」です。全くの無味(無臭ではあるかもしれない)というものではないですね。
薄味の飴なのか
こうなってくると、単純に薄味の、甘みの少ない飴ではないかと思われる方もいるかもしれません。しかし、単純にそうではありません。
味の方向性としては「甘い」で間違いありません。口に入れてほどなく「甘い飴だな」と感じられます。が、次の瞬間に「甘い飴」という感覚ではなくなります。こう、「今から甘い飴を食べるんだ」という意識を、その段階で延々と止められている、という状態になります。もう少し端的に言うと、「あまい」という味の感じ方が、「あま」ぐらいでずっと止められている感じです。
「それはやっぱり薄味なのでは?」と思われるかもしれません。そうとも言えないのです。口に入れた時の感覚は、これからしっかり甘くなっていく飴の感覚と同じなのです。薄味の飴である場合、「これは薄味だな」という感覚がわかるのですが、その感じ方とは違ったものとなっています。なので、単純に薄味を求める人だと、ちょっと想像と違った感覚になると思われます。もちろん、普通の飴よりは薄味よりなので、試してみるのはアリです。
その正体は何なのか
では、この飴の正体は何なのでしょうか。ちゃんと成分表示に書いてありました。「食物繊維」。
大雑把に言うと、最近の流行であるゼロカロリー飲料に使われる合成甘味料と似ているのかもしれません。ただ、その食物繊維についていた横文字は、今まで見たことがないものでした(正確な名前は忘れましたが、伸ばし棒を含んだ5文字だったと思います)。なので、今までのゼロカロリー系とはまた違うのかもしれません。これは余談ですが、合成甘味料でも変な後味が残るものがたまにあります。しかし、この味のしない飴には、そのようなことはありませんでした。(「味のしない」と謳っている以上、後味がどうのというのは無粋ですが・・・。)
あるいは、この感じている味というのは、人が甘みを感じようとしている潜在的な意識がもたらしているのかもしれません。何が言いたいかというと、「飴」というものが口の中に入ってきた時点で、脳が「これは甘いものだ」と決めつけてしまい、勝手に甘い味を出そうとしているのかもしれません。言い方を変えると、飴自体は甘くないにも関わらず、甘い味を感じるための道を味覚の中に作ってしまい、その道に「甘み」は通っていないのに、その道があること自体で「甘い」と感じてしまっているのかもしれません。なので、一度も飴を食べたことがない人が、この「味のしない飴」を食べたら、本当に無味という可能性もあるかもしれませんね。
最後はなんだか難しい話になりましたが、つまるところ、口寂しい時にこれほどもってこいなものはないでしょう。なお、1粒あたり約3キロカロリーです。