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足怪我と飛行機のホスピタリティについて
はじめに
足の痛みで思い出した話です。
学生時代から部活動中や移動中に転んで怪我をします。
膝の脱臼は一回だけですが、足の捻挫は数多くやっています。
足を怪我したら、庇いながら歩くか、杖をついて歩くかの二択になります。
杖にまつわるエピソードを今回はご紹介したいと思います。
チケット発券での出来事
当時は腰と膝が痛く、痛み止めと杖のお世話になっていました。
墓参りなどの用事をこなした後、予定していた便に乗れなくなったために窓口に並ぶことにしました。
「ネットで予約すればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、諸般の事情でどうしても紙の搭乗券が必要なので窓口での対応が必要だったのです。
15人ほど並んでいる列の一番後ろに杖にもたれかかるような形で並んでいるところに、係員の方が
「あちらの(机と椅子のある)カウンターでお伺いします」
と声をかけてくれました。
正直ありがたかったのですが、15人も並んでいるのをすっ飛ばすのも申し訳ないので、一度お断りしたのですが、
「立っているのはお辛くないですか?」
の優しい一言で陥落してしまいました。
おかげ様で2時間後の便ではありますが、無事に窓側を確保できました。
優先搭乗についての案内
座席の確保の際に、事前改札サービスを利用するか係員の方が尋ねてくれました。
どんなサービスかというと、以下のようなサービスです。
事前改札サービス
・対象者
いすのご利用、2歳以下の小さなお子様をお連れのお客様など、お手伝いが必要なお客様
搭乗案内開始前にあらかじめ改札を承ります。機内準備が整い次第、一番はじめに機内にご案内いたします。
上記はANAのホームページからの引用となります。「搭乗方法について」で全体の登場順について詳しく書かれていますが、飛行機にのる機会が少ない方は驚くかもしれません。
限られた時間で出発の準備をするために考えられた合理的なルールで、他の航空会社も似たようなルールがあるようです。
通常の搭乗順ですと、人に杖をひっかけて迷惑をかける可能性が低くなると思い、ありがたく利用させていただくことになりました。
大き目の機材であるため、通路はそれなりに広いのですが、杖があると結構歩きにくいので、係員の方の判断は私にとって、とてもありがたかったです。
搭乗する機材や、混雑状況などにもよるとは思いますが、けがをしている場合は案内される可能性があるかもしれません。
保安検査場
手荷物検査については携帯・財布・鍵などは事前にかごの中に入れてカバンとは別のかごに入れていたのですが、杖はどうするのかがわからないまま進んでいきました。
というのも金属探知機のあるゲートは手摺がなかったはずだから。
その謎は自分が搭乗券をかざす番になったら判明しました。
係員が木製の杖を差し出し、
「こちらをお使いください」
と言ってきたから。
杖を交換した後はかごに乗った私の杖が検査の機械へ吸い込まれていきました。
あの光景はなかなかシュールでした。
※私の使っていた杖は歩行の補助のようなものですので、松葉づえだとまた対応が違ってくるのかもしれません。
機内~座席へのご案内~
出発便の機材の準備ができて、事前改札サービスを利用する人からの搭乗でした。
機内に入るまでに、係員の方に「お気をつけて」と声をかけてもらい、すごくうれしかったことや、
手続きをする際に
「●●のすぐ後ろで窓側の【席番号】が確保できました。」
と輝く笑顔で応対してくださったのを思い出し、なんてホスピタリティが高いんだろうと思っていました。
実は機内の中でもホスピタリティの高さは体験できたのです。
「お客様の座席はこちらでございます」
と機内で輝く笑顔のCA3名に出迎えられるとはこの時考えてもみませんでした。
お出迎えしてくださったCAのうちの1名が残り、手荷物を上の物入に入れてくれたり、様々な補助をしてくれました。
私の座席の前には壁しかなく、手荷物を収納するスペースが上の物入しかなかったため、大変ありがたかったです。
最後に
安全に運行するために様々な配慮やルールがあり、航空機は今も空を飛んでいます。
普段は鉄道での旅がメインなので、杖が必要な怪我をしている状態での飛行機利用は驚きの連続でした。
怪我をしているからといって甘えてはいけないという思いもありつつも、安全面や効率の観点から勧められたならば、サービスは使ってもいいかなと思いました。
ここでご紹介した内容は過去の出来事をもとにしています。
状況により対応が異なる場合もあります。
最新の情報は係員やホームページでご確認ください。
※いったん公開をしますが、読み直しておかしなところがあるかもしれないので修正する可能性があります。