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wowaka歌詞集
『wowaka歌詞集』を購入した。
別段wowakaさんの大ファンかというと、そういうわけではない。
もちろん有名な曲は知っているし、ローリンガールなんかは特にお気に入り。
でもその程度の、どこにでもいる古のボカロ厨。
そんなわたしが3000円も出してこの本を買った1番の理由は、大好きなバンドのベースが寄稿していたから。
たった数ページのためだけど、その価値があるくらい大好きなバンドだから。
wowakaさんの歌詞のページは、噛み締めるのに時間がかかって、ゆっくりとしか読めていない。
でもwowakaさんと親交の深いアーティストたちの寄稿は全て読んだ。
大ファンではなかったとはいえ、wowakaさんが亡くなった時は衝撃だったし、悲しかったし、悔しかった。
亡くなった少し後に友人とミクパ2012の鑑賞会をした時は、wowakaさんの曲を聴いて泣いた。
でもわたしなんかが何か言葉を綴るのは違うと思っていたから、ずっと何も言わなかった。
わたしが何も言わなかった理由なんかは、田淵とはぜんぜんちがう。ただ怖かっただけ。
「生きてる間にどうして言わなかったんだ」
誰かが亡くなった時、みんなが一斉に悲しみの言葉をあげた時、よく言われる言葉。
もしわたしがwowakaさんの死に言及したら、わたしもその言葉を投げられる対象になってしまうのが怖かっただけ。
でもなんで今言及したのか。
特に深い理由はないけど、わたしも推しの死や身近な人の死を経験して、色んなことを学んで、怖がってちゃいけないなって思ったから。
たくさんの素敵な音楽を生み出してくれたwowakaさんに尊敬の念を示すことは何も悪いことじゃない、怖がらなくていいって思ったから。
歌詞集には、わたしの知らない曲もたくさん載っていた。
ヒトリエとしてのwowakaさんのことはほとんど知らないから、当たり前なんだけど。
少しずつ、少しずつ、知らなかった曲たちを聴いていきたいね。
もう新しい曲が出ることはないから。