田舎のよいとこ

この間、がっつり田舎が恐ろしいと書いたので、いいところも書いておこうかなー。

まあ、正確には田舎というよりも、昔の日本はこういう感じだったんだろうなーと思うところ。

この昔の日本の良いところがなくなり、生活保護を受ける人が増え(私は生活保護を受けること自体は悪いことだと思ってません。私も過去に受けてたことがあります)、生活保護を受けることを恥とする人も増えてるのではないかと考えてます。

田舎だと、海外ののブリスオブリージュみたいな考えは割と当たり前で。

困ってる人がいたら、その地域の金持ちが面倒見るもの、みたいな共通認識があったりします。

食うものに困ってるんだったら、まず食べ物送るし、当座の食い物だけじゃなくお金も渡す。(返金は特に求めない。

風間本家が昔は金持ちだったらしいのですよ。

そして当時の風間家のおいちゃん(祖父の祖父かな?祖父の父かな)はいい人で。

困った人に手を差し伸べて、差し伸べすぎて貧乏になっちゃった。(細かいことは省く

んでこの人は、ずっと風間家が貧乏になったことを気にしていたらしい。

「すまねえ、お前たちに残してやるもの、なんもなくなってまった。すまねえ」とずーっと言ってたらしいが。

本家も分家も家と田んぼと畑あれば十分だと思う。(この辺り、この人も金持ち感覚なんだなーと思う。

そして金持ってる人がない人を助けないのは、どういうことだ、という周囲の目も合った。

お前が助けなかったら、こいつらどうなるんだよ見たいな感じ。

何県か忘れたのですが、関東に越してきてから知り合った知人の田舎では。

ある年齢まで育った子供(いくつか忘れた)で、歯が生えてこないなど栄養状態に問題がある子供は、やはり地域で一番の地主さんが「この子はうちの子である」と宣言して面倒を見ていたとか。

そうはいっても、その子のご両親と引き離すわけではない。

その子は実のご両親と一緒に暮らすのだけれど、地主さんの子供でもあるので。

地主さんの子供同様に地主さんから服を買ってもらったり、お菓子を買ってもらったり、食事に連れて行ってもらったりと、面倒を見るようです。

そしてやりは、周囲の人間は地主さんがその子に何もしないと、「自分の子宣言しといて面倒見ないのは何事だ」となるようですね。

さすがに今ではこの習慣はすたれたそうですが。


困ってる人がいたら助けるのは、田舎あるあるかなーとは思います。

例えば、近所に足の悪い人がいるとなったら、その人の様子はみんな気にかけるし見に行ったりします。

耳が聞こえない人が私の小さいころに住んでいて、近所の人が面倒見るのが当たり前だった。

ただこの耳の聞こえない人が、かなりの曲者で役場で面倒見てもらってくれというか引っ越してくれ、と誰もが思っていた。

それでも、どんなに腹が立っても、みんなでその耳の聞こえない偏屈でおっかない人の面倒を見てましたね。

こういう助け合いが簡単にできて、それが当たり前であるという感覚は、やはり田舎の良いところかなあと思います。

昔の日本の良いところ。(見方を変えればデメリットもあるんだろうけど、素直にありがたいかな。

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