刀剣乱舞ジョ伝三つら星刀語 感想
ネタばれガンガンしながら感想書いていきます。
とても面白い舞台でした。
勧めてくれた知人に感謝。さすが私の好みを知り尽くしているだけはある。
ただ、刀剣乱舞の作品、この舞台のファンの方は見ないほうがいいかもです。
脚本には文句ひとつありませんが、気分を害する感想になるかもしれません。
私が基本2.5次元好きではないからです。コスプレ大会きついと思ってるからです。
まず、知人に勧められて、タイトルで引かれましたよね。
ジョ伝、とカタカナになっているということは、ダブルミーニングがあり、何かひっかけがあると予想されます。
三つら星というタイトルから、もしかしたら三つの意味があるかもしれない。
そう考えるとわくわくしました。
仮に私の予想通りなら、ひっかけがあるよと事前に知らせておいて、それでもなお楽しませるという自信があるんだろうなと思うと、期待値は高まっていきます。
正直、二次元のものは二次元で、コスプレ大会とかきついわって思ってたんですが。今も冷静にキャラクターを演じているコスプレの皆さん見ると失笑が漏れるんですが。
ストーリーの仕掛けに気づいた時には、気にならずにみられました。
それだけで脚本、演出のすごさがわかる。
以下、感想を含めてネタバレがんがしていきます。
歌うたう必要あるの? しかも口パクだろうになぜ歌ってる風に見せているんだろう?
歌う時間があればストーリーに充ててほしい。
山小屋の会話、誰かが覗いてましたね。金髪の人。誰ですか?
そして、「なにか言ったか?」というセリフに「何も」と返してたけれど。
これ絶対何か言ってるだろ。こういう時何もないお話っていうのは基本的にないと思ってる。
と、ひっかかりが二つ。
そして、山姥切国広(このキャラは覚えてる。昔ちょろっとプレイしたときに消去法で初期刀に選んだから)とお兄さんが話しているときにあらわれた黒田長政さんたち。
明らかに挙動不審。ここにも引っ掛かりを覚え、黒田長政に注目してみていく。
見ていくと、普段からとっちらかった性格ではなさそう。
というか、落ち着いていそう。
そして「父上をお助けせねば」「彼らと合流を」というセリフ。
何かがあって、最初の登場がおかしかったのよねきっと。
だとすればそれは何だろうと考えながら見ていく。
ストーリーが進む中また、おや?と思ったのが。
長谷部、骨喰、小夜の三人と、山姥切とお兄さんが再開したとき。
まるで、同田貫という存在がいないかのような扱われ方。
ここでもしかして、時間軸の違う二組がいるのではないかなー、と思う。
あそこで、同田貫の存在を忘れているのがものすごく不自然だったから。
今まで一緒にいた二人ではない気がしたのよね。
そしてその点に注目してストーリーを見ていくと。
山姥切が二人出てきて、考え突飛だったかなあと思ってたのが、いやあってるかと確信に変わって気持ちよかった。
おそらく黒田長政初登場時に慌ててたのは、おそらくもう一組は未来から来ていて、その人にせっつかれたかなんかしたのかなと。(過去からは来るはずがない。過去から来てるなら、作中のメンバーが気付かないはずがない。
過去を変えないように黒田長政はせっつかれて登場したとかそんなかな?
とか、今までのことを考えて、今後どうなるかというのも。
そして、タイトルもきっとダブルミーニングなんだろうけど、敵方が持ってる刀が「九十九刀」というのも面白かったな。
なるほど、付喪神に対して九十九刀ね。おそらく時間遡行軍99人分の力が宿ってるんだろうとにやにやした。
黒田長政が、へし切長谷部をだれか知っていたり、骨喰が山姥切のお兄さんに何かを持たせていたりしたシーンもあり、間違いなく未来から来てる同じメンバーがいるんだとわくわくしたな。
いつから正確な答え合わせが始まるのか胸が躍りました。
こういうパズルのピースをはめていく感じのストーリーはすごく気持ちいいです。
自分の予想通りにピースがはまっていくとなおさら気持ちいい。
だから答え合わせの時間が待ち遠しかったですね。
負けて帰って、その時代に再び戻る必要はないとなった時にも、未来からあの時代に行って解決済みなんだろうなと。
私推理小説は好きだけど、SFはさっぱりなので詳しい原理までは説明つかないけど。まあそんなところだろう。
そして後編が始まり、なぜ歌うのか。必要なのかこれは。
しかし私の予想が当たっていて気持ちよかった。
ジョ伝は序伝と如伝ねなるほどー。
と、答え合わせを見ていく。
思っていたところが予想通りにピースがはまっていく快感が忘れられない。
過去と現在が「序伝」と「如伝」に分かれているのもわかりやすくてよかった。
九十九刀も、99体の力があるのではなく思念が宿っているとのことだったので少し違うか。
でも大体あっていてストーリーが進んでいって大変気持ちよかった。
「生きていればまた会える」のセリフも、未来からのセリフだとは予想つかなかったけれど(悔しい
殺陣のシーンはなぜ三人脱いだ?
脱ぐ必要はあったのか?
そして、なぜ敵の上にゆっくり降りて転がった?
ゆっくりしないと危ないのはわかるけれど、ゆっくりだったら迫力出ないからなくてよかったのでは?
最後の助伝は、トリプルネーミングなのかな。ちょっと無理やりっぽくてなくてもよい気がしたけれど。
舞台演出としては、気が引き締まる感じもしたかな。
文字が出てきたときにわくわく感はあった。
ストーリー全体通してみても、みんな優しくて思いやりがあって、温かみのある展開でしたね。
そこも好き。(最初、中間、最後に歌って踊るのは理由がわからなかったけれど。しかも口パクだろうに歌ってる風に口を開いているのも謎
黒田官兵衛の「破行する行軍じゃ」っていうときの、悪い笑顔とかすごく好きだったなあ。
ただ、一つだけわからないことがある。
九十九刀で刀剣男子に負けた弥助さん、九十九刀をもって階段降りる黒田官兵衛さんに縋り付いていたけれど。
あの縋り付いてる弥助さんの心理が私にはわからなかった。
いくつか候補があるんだけど。
1、勝てないからやめておきなさい
2、足が悪いから支えてる
3、私の九十九刀返して
どれだろう。どれでもないのかな。
ここだけは、いくら考えてもわからないのよね。
知っている人、教えてください。(知人に聞いてみよう
最後の舞台挨拶も、なんか、ああーって感じがした人が二人。
秀吉訳の方が、2.5にははまりすぎないようにしようと思ってたみたいなこと言ってて。
そりゃそうよね、コスプレ大会に参加するの恥ずかしいよねと。
後日本号の人が自分の名前名乗らずにキャラのセリフなのかな?言って濁してたのも、コスプレ大会恥ずかしいから名乗りたくないよね、と。
でも、あなたまだましよ。黒髪黒目で日本人ぽいもの。頭モップみたいだけど。
私としては山姥切の汗がすごく気になってたから。(役者さんが汗っかきなのか、布かぶってたから暑いのか
舞台挨拶の時は、汗を拭いたらしくすっきりしててよかったねえと一安心。
皮膚かぶれないかなとか心配だった。
それでも大変面白い巣舞台でした。
パズルピースがはまっていく気持ちよさと、温かい感じのストーリー運びに癒されましたね。
返す返すも勧めてくれた知人に感謝。
コスプレ大会じゃないこの脚本家の方の舞台が見たいですね。