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情報の見分け方?情報はソース・発信元をたどると信頼性が高まりますよ!

僕がALISで書いている記事は、台湾・香港・中国のブロックチェーン・仮想通貨に関する動向を、現地の情報を基にしながら書き留めるものが中心になっています。

現地の情報を基にしているので、どれだけ「信頼できる情報」「信頼に値する情報」「確実な情報」にアクセスできるのかということが、僕の記事の信頼性にかかわってきます。

この記事では、ALISでこういう形で記事を書くにあたって注意している、「情報の見分け方」について、思うところを少し書き留めてみたいと思います。

もくじ

・確かな情報?不確かな情報?

・オフラインの情報は不要?

・英文記事からどうやって中国発信情報をたどったのか?

・中華圏の情報の検索方法

・キーワードとバックグラウンドに関する意識が大切!

・記事を読むときの視点としても大切かも…

確かな情報?不確かな情報?

仮想通貨・ブロックチェーンに関する情報を日々追いかけていると、さまざまな種類の情報が飛び交っていることを実感します。

とりわけ、黎明期で変化の大きい時期であるだけに、玉石混交の情報のなかから確実なものを見出す能力や作業が必要になっているなあと感じます。

僕がALISで書いていることは今のところ、多様な情報のソースをたどって、そこから確実だと思うものを取り出していくという作業で、ほぼ一貫してきているなあと再認識しました。

特に、不確かな情報も多いと言われている中華圏の情報のなかから、ソースや発信元をたどって確実な情報をまとめていくということを、意識的に…いや、半分以上は無意識的にやっているのかなと思いました。

仮想通貨・ブロックチェーンの情報は基本的にネット上ですべてたどることができるので、情報の真偽は確認しやすいように思います。

裏返して言えば、ネット上で確認することができない情報は、信頼度の低い情報、もしくは優先順位を下げて保留という姿勢を取った方が良いように感じます。

ALISでコツコツと記事を書きながら、そうしたことをなんとなく感じたので、記事のソースのたどり方を備忘録的に書き留めておきたいと思います。

オフラインの情報は不要?

まず、前提として、「ネット上で確認することができない情報は、信頼度の低い情報、もしくは優先順位を下げて保留」と書くと、まるでオフラインの情報には意味がないように見えてしまうかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。

ここでは全般的・一般的な情報についてではなくて、「仮想通貨・ブロックチェーン」に関する情報という限定的な場合に、情報はすべてオンライン、つまりネット上に公開されているものでたどることができるということを前提としています。

それは、「仮想通貨・ブロックチェーン」がすべて、ネット上に構築されたものだからです。

技術的なことはもちろんのこと、プロジェクトにかかわるホワイトペーパーやロードマップなど、関連するものはすべてネット上に公開されていなければならないはずです。

それは、ブロックチェーンの特質でもある、信用・信頼を担保する開放性、そのためのあらゆるプロセスの可視化による透明性の確保などにかかわる基本的な前提だと思います。

ですので、「仮想通貨・ブロックチェーン」にかかわる情報は、ネット上でソース・発信元を確定させることができるかどうかによって、その価値を判断することができるんだと思います。

英文記事からどうやって中国発信情報をたどったのか?

僕がALISに書いた記事を基に、情報のたどり方を具体的に書き留めていきたいと思います。

その記事が、こちら。

この記事は、2018年5月に中国のCCIDという経済系のシンクタンクが、これから「パブリックチェーン」に関する「格付け(アセスメントインデックス)」を公表していくことを発表したというニュースについて書き留めたものです。

CCIDの「格付け」については、2018年5月に第一回のリストが公表されて以降、毎月1回のペースでこれまでに4回公表されています。

以下、2018年8月に公表された第4回のリストに関する記事のリンクを貼りましたので、「これ、何?」という方には、記事を読んでもらえれば嬉しいです!

さて、先に挙げたALISの記事は、同じくALISに上げられていたほくほくさんの記事、「中国が28種類の仮想通貨の格付けを決定」からたどっていきました。

ほくほくさんの記事には、出典となる英文記事のリンクが貼ってありましたので、まずはそこから見ていきました。

自分の記事の出典先を明示するというのは、情報の共有化と自分の情報の正確性を示すために必要なことですね。

実は、この英文記事も丁寧で、文中にきちんと出典がリンクされてありました(文中の「announced」のところです)。

今回はこのリンクから発信元が特定できたので楽だったのですが、そうしたリンクが無いケースで話を進めていきます。

中華圏の情報の検索方法

ニュースは基本的に「誰が、どうした」ということを伝える内容になっていますので、「」にかかわる部分の情報を追っていきます。

今回の場合は、「the China Center for Information Industry Development (CCID)」という組織名が明示されていたので、これを検索していきます。

検索サイトはいろいろありますが、中国の場合は「百度Baidu」、台湾・香港の場合は、「谷歌Google」か「雅虎Yahoo」(台湾の場合は「Yahoo奇摩」)が基本ですね。

今回は中国発信の情報なので、百度の検索にCCIDで検索をかけてみると、いくつかの候補語が出てきます。

ただ、これだけだとポータルサイトなどが出てきて、それらしい記事があるかどうか、一目ではわかりません。

こういうときには、まずCCIDの中国語名を確認します。

検索ページを見ると、どうやら「赛迪研究院」というらしいということがわかるので、これでキーワード検索してみると、公式ウェブサイトがトップページに表示されました。

今回の場合は、CCIDのトップページにヘッドラインがいくつか挙がっており、そのなかにかかわりのありそうな記事「我院组织召开公有链技术评估专家研讨会」がありましたので、その内容を確認しました。

ちなみに、この記事が関係ありそうだな、というのは、関連しそうなキーワード(ここでは「公有链(パブリックチェーン)」)であたりをつけていきます。

すると、記事の冒頭に「来源:赛迪智库」とあります。

来源」というのは、いわゆる「出典」ですね。

この記事もまだ「オリジナル」ではなく、発信元となるソースが存在しているということがわかります。

ここから検索サイトに戻って、「赛迪智库」を検索すると公式ウェブサイトがヒットし、そこからCCIDと同様の記事が確認できました。

記事には「来源:未知」、「作者:软件与信息服务研究所」とありましたが、「软件与信息服务研究所」を検索すると、これが「赛迪智库」の一セクションだということがわかりましたので、発信元はこの記事だということが確定できました。

こうしたプロセスの途中に、いろいろと検索をかけながら、関連語句や関連情報を増やしていって記事にしていく感じですね。

キーワードとバックグラウンドに関する意識が大切!

以上のように、検索を繰り返していくことで情報のソースをたどっていくので、検索ワードが大事になってきます。

…と、これだけ言えば当たり前のことすぎて恥ずかしい限りなのですが、中国語の情報を得るためには、「仮想通貨・ブロックチェーン(虚擬貨幣/加密貨幣、區塊鏈)」関連の中国語表現を頭に入れておく必要があるのかなと思っています。

できれば、中国大陸で通用している簡体字と台湾・香港で通用している繁体字の両方(たとえば区块链/區塊鏈)をイメージできれば、なおいいのかもしれません。

また、英語や日本語の表現では、それぞれの言語に適する形で、元の表現が「意訳」されている場合が少なくないんですよね。

それでもヒットする情報もありますが、そのままではなかなか出てこないということもよくあります。

なので、僕自身、幅広く情報を集めるために、中国語・日本語・英語を照合させながら関連情報を追いかけています。

言葉にはそれぞれの言語体系でイメージされる多様な意味が表現されているので、そうしたバックグラウンドを合わせて思い描くことで、複雑な話も整理されてくるように感じます。

記事を読むときの視点としても大切かも…

ここに書いたような情報の見分け方は、noteやALISで記事を探すとき、記事を読むときにも活かされてくるのかなと思います。

特に、有料情報も含めてたくさんの「それらしい」情報が並んでいるnoteで「信頼できる記事」「価値のある記事」をどうやって見分けるか…ということは、時間的なコストや金銭的なコストということを考えても大切になってくるんじゃないのかなと感じます。

そのときに、記事のなかに確かなソースが明示されているか、それを基にして内容が書かれているかというところは、ひとつのポイントになるんじゃないのかなと考えています。

記事の書き手としてはもちろんですけれど、記事の読み手としても、こうした視点を大切にしながら、たくさんの方々の記事を読んでいきたいと思います!