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せごだん(西郷団地まちづくり団体) - 株式会社しまのみなと 山本美帆さん
本記事は、鹿児島県の令和5年度 地域資源活用・協働促進事業「地域連携アドバイザー派遣」を活用して行われた企画です。
2023年10月28日に、鹿児島市にあるせごだん(西郷団地まちづくり団体)が空き家改修に取り組んでいる物件にて、地域連携アドバイザー派遣が行われました。
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アドバイザーは、株式会社しまのみなと 代表の山本美帆さんです。
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<山本さんプロフィール>
鹿児島市出身。大学卒業後、上場企業の電機メーカーの財務経理部門へ入社。夫の転勤を機に奄美大島へ移住。転勤族でも子育て中でも働きたいと、ベビーマッサージ講師としてお家開業や、「赤ちゃん先生プロジェクトin奄美」の立ち上げに奮闘してきた。
島でたくさんの親子と触れ合ううちに、「多世代交流や女性やママたちのチャレンジが始まる拠点を作りたい」と、地域集落の協力を経て、2018年10月に瀬戶内町阿木名集落に空き古⺠家をリノベーションしたチャレンジ&コミュニティスペース「HUB a nice d!(ハブアナイスディ!)」を開設。
時間・曜日別で店舗を貸し出すチャレンジショップ運営や、フリーランス(個人事業主)への仕事場提供、子育てママの居場所作りなどを通して多世代間交流や創業の支援を行う。
▽アドバイザー派遣活用の背景
鹿児島市西陵にある西郷団地では、これまで地域住民を中心に人々が集まる場づくりやまちづくりに力を入れてきました。
・2018〜2020年度
鹿児島市と鹿児島大学が中心となって行われた「団地活性化ワークショップ」で、住民有志による「空き家交流班」が発足。空き家を探すためのまち歩きや、写真講座などを開催。
そうした活動の中で、空き家交流班と以前から西郷団地の公園内でマルシェを開催していた住民グループが合流し、せごだん(西郷団地まちづくり団体)を結成。
・2021年度
西郷団地の住民と団地外の人々の関わりの促進を目指して、鹿児島大学 小山研究室を中心に任意団体「かごだんSTEP展開プロジェクト」が設立。木製のハコを使った居場所づくりツールを開発し、せごだんが運営するイベントなどで活用。
・2022年度
かごだんSTEP展開プロジェクトに所属する大学院生が、西郷団地内にある空き家を対象に研究設計に取り組み、県の空き家利活用アイデアコンペで最優秀賞を受賞。
数年間の活動を通じて、鹿児島大学とせごだんの関係が深まる中で、県の空き家利活用アイデアコンペ(「空き家を地域の宝に!~利活用アイデア学生コンペ~」)での受賞をきっかけに「ヨリドリプロジェクト」と題して、実際に空き家改修に取り組むことになりました。
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とはいえ、実際にプロジェクトを進める中で、空き家改修に関わる人々の心持ちの違いなどで難しさを感じる場面もあり、奄美大島で空き家改修やチャレンジ拠点運営の実績を持つ山本さんにアドバイスを求めることになりました。
アドバイザー派遣後の展望としては、以下のような内容を描いています。
<アドバイザー派遣後の展望>
・改修後の拠点運営と場の活用
・ヨガや料理教室などの人々が集まるイベントの企画
・西郷団地の住民や鹿児島大学 学生とのコミュニティ形成
▽アドバイザー派遣の様子
当日は、改修予定の築50年以上の空き家が会場となり、せごだんメンバーを中心に約10名が参加しました。
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顔合わせということもあり、まずは全員の自己紹介から。
名前、所属、最近あった嬉しい出来事を共有していくことで、アドバイザーの山本さんとの距離も近づいていくようでした。
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▽ヨリドリプロジェクトの紹介
自己紹介の後は、県の空き家利活用コンペに参加した鹿児島大学 特任専門員の井尻さんから「ヨリドリプロジェクト」の紹介が行われました。
「地域住民間の交流を促す拠点施設(居場所)をつくる」といった目的をはじめ、完成イメージや物件の情報。プロジェクトが始まった背景や、2023年4月以降の活動内容や実施体制などが全体に共有されました。
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プロジェクトの内容を共有しながら、西郷団地のまちづくりやこれまでの活動について、改めて見つめ直す時間になりました。
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▽山本さんによる事例や活動紹介
ヨリドリプロジェクトについて全体に共有された後は、山本さんのお話へ。
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大学卒業後、都会に憧れ東京の上場企業に就職するものの、夫の転勤をきっかけに奄美大島への移住を決意した山本さん。
「東京と奄美の二拠点生活も頭にはあったけど、時間や交通費を考えると現実的に難しかった」と移住当時の気持ちをふりかえりながら、奄美大島に移住した後の様々な活動についてお話しいただきました。
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<お話の中から一部紹介>
・移住当時、離島の自然の豊かさや食べ物の美味しさなど魅力も感じていたが、友達がいない孤独感や慣れない土地での育児に不安もあった。また都会で培ったキャリアの喪失感もあり、地域社会と繋がるきっかけを求めていた。
・奄美大島では自身がこれまで直面した地域課題を元に、様々なプロジェクトを企画。転勤族でも子育て中でも働ける方法を求めて「赤ちゃん先生プロジェクト」を立ち上げたり、美術館や映画館がない地域で子ども達がアートに触れられたら、と「光るえんとつ町のプペル展」を開催したり。
・プロジェクトを通じて地域の人々と繋がりが生まれたことで、地域のチャレンジを応援するコミュニティづくりに挑戦。後に「HUB a nice d!」としてオープンする空き家の改修へ。物件探しに2年。想定以上のシロアリ被害に、資金が途中で底をつくなど様々な出来事が起こるが、地元組織や関係者の協力を経て、なんとか改修終了。
・その後、再び夫の転勤をきっかけに奄美大島を離れることに。現在は「株式会社しまのみなと」を立ち上げ、地元の人と協力しながら「HUB a nice d!」の遠隔運営に挑戦中。
奄美大島を舞台に様々な活動を展開している山本さんですが、島を離れることになった時には不安も大きかったようです。
地域に関わる中では「弱みを見せることも大切」とふりかえり、助けてと言える、お願いできる人がいることが地域活動に挑戦する際の支えになると話しました。
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▽参加者からの質問と感想共有
お話の後には、せごだんメンバーからいくつか質問がありました。
Q: HUB a nice d!の運営状況について、もう少し具体的に知りたいです。
A:株式会社しまのみなとが運営をしていて、私(山本さん)が代表を務めています。例えば、時間貸しの場合はSNSから連絡をもらうか、地域の人から私に繋いでもらって、初回の場合はオンラインで面談をします。鍵はキーボックスで利用者自身で開けられるようになっていて、利用後は、現状復帰と掃除までお願いしています。急遽、現地対応が必要になった場合は、副業でしまのみなとに関わってくれている島の兄ちゃんにお願いしています。
Q:HUB a nice d!の利用料の設定は?
A:場所貸しの場合は、1時間あたり300円。キッチン利用の場合は、1時間あたり500円です。正直、施設運営ビジネスとしては赤字にならない程度で、自分の人件費が出るほどの利益は出ていない状態です。
Q:金額の設定理由について、教えてください。
A:私自身、ベビーマッサージ教室をはじめようとした時に町の交流施設の利用料が高く感じた経験から、HUB a nice d!では挑戦のハードルを低くするために今の金額設定にしています。
質問の後は、参加者ひとりずつ感想を共有。
「空き家改修に対するワクワクする気持ちがわいてきた」
「表面的には見えづらい、地域づくりの実際の部分を知れて良かった」
「建物の活用方法がより具体的に見えてきた」
「占いカフェをぜひやりたい」 といった感想がありました。
さいごに、山本さんからは、
「空き家を改修できる期間は今だけ。ぜひこの数ヶ月間を楽しんでほしい」と前向きなメッセージが送られ、閉会となりました。
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その後、せごだんでは物件の解体工事が始まり、コンクリートを敷いて土間をつくるなど、空き家改修が動き始めています。
2024年1月28日には、地域住民と一緒に、漆喰ワークショップも開催。
活動の様子は、以下の関連リンクにあるInstagramからご覧いただけます。
今後のせごだんの活動に、ぜひご注目ください!
▽関連リンク
・せごだん Instagram
・ヨリドリプロジェクト Instagram
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本企画は、鹿児島県の「地域課題の解決のために、新しく活動をはじめたい人」「現在取り組んでいる活動を、もっと前に進めたい人」を支援する令和5年度 地域資源活用・協働促進事業 地域連携アドバイザー派遣を活用して行われました。
(下記は、2023年7月に行われたキックオフシンポジウムの開催レポートです)
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