全力挑戦漫画坂 07
◆序章
読むのは簡単で楽しい「漫画」。けれど描く事に挑戦すればするほど、実力の無さ、納得度の果てが無いという事を痛感します。
そんな自分のマンガヂカラを高める為、自身で気になったり挑戦した事を備忘録として残していきたいと思います。
あくまで自分が受けた感じた「主観」の記事です。気になる点などはコメントよろしくお願いします。
◆背景の悩み
漫画を仕上げるにあたり、どうしても立ちはだかるのが「背景」。
シーンの変わり目でどうしても必要な背景。教室の机や森の木々、住宅街など同じものをたくさん描いたりするコマだと特に「メンド草」が生え散らかします。(>_<)
モブの人込みもそうですが、スキだとか思い入れが無い割に”正確さ”や”らしさ”を求められるので、よりこたえるんだと思いました。
デジタルだとトレス用3D素材もあるし、コピー&大小や遠近の修正をしたりするのが確かに楽なのは分かってるんですが。。。(^^;)
そんな”向き合って楽しさを見つけるしかない背景坂”の登攀中、漫画描きにはとても面白い企画と動画を目にしたのでまずは御紹介☆☆☆
◇「アスファルト&砂のタッチ、描くコツを教えて!」
上記動画引用元:アシスタント背景美塾Maedax派 (youtube)
こちらは、アシスタント背景美塾のMAEDAX(リンク先:Twitter)こと前田耕作塾長が、Twitter上で #しつもん背景美塾 にて背景の悩みを受つけて動画で解説するという企画です。 これがめちゃくちゃ為になりました!
上記動画でも、◇アスファルトのテクスチャー、◇白とばし、など即戦力で使いたい技術があり、その他の動画内でも
◇どこまで描くか(描き込むか、抜くか)、
◇画角の斜めはどこまでやるのか、
◇情報が過密気味な部分をいかに”散らす”か
など 具体例を元に解説されているのでとても理解しやすくなっています
※こちらもオススメ※
◇MAEDAXが【問題ない絵】に【もうひと仕上げ】してみた!
◇【主人公が車からヒロインを必死に庇うシーン】MAEDAXコマ割りを考える!!
なにより、締めで使われるこの言葉、
「絵は哲学。人によって描き方や考え方が違うもの。」
引用元:アシスタント背景美塾Maedax派(youtube)
”絵は哲学”という響き!、とてもステキで良い考えだと思いました!
《君は、このアドバイスを元に修正してもいいし、選択しなくてもいい。》
ああ!良い悪いは無いんだ!自分が楽しく描ければそれでいいんだ。
(>_<)
ちょうど保留にしていた背景があったので思わず質問に参加してきました。
◆#しつもん背景美塾 で相談した質問
前田先生に質問した事項は下記の通りです。
公園を上から見た俯瞰図で、道路・フェンスのパースラインとベンチのパースラインに違和感を感じ、もっとベンチは道路と平行に近い方向に修正すべきなのか?しなくていいのか? という質問内容です。
◇公園の俯瞰パース
◇パースライン
パースライン的には問題ないのですが、なんか右の消失点を無限遠にして修正した方がイイのでは的に感じています。
みなさんはいかがですか?
◇前田先生からいただいた解答動画はこちら。
再三にわたり「問題はない」との前置きww の上で、
◇自分が使用していたパースライン と、樹木や公園の奥のラインに現れているような ◇願望として描いているパースライン とのズレ
が違和感の原因である(かも?)という話、
とても納得がいって目の前が明るくなりました。
自分でもその後検討していて、俯瞰でのアイレベルの高さが描きたいポイントに近すぎるのでは?もっと高くしなくてはいけないのでは?と思っていたので、まさに御指摘の通りでした。
背景の疑問を相談できるところは他に知らないので、本当に助かりました。ありがとうございました!
ちなみに、前田先生のパースラインで修正したものはこちら。
◇ベンチ修正
前田先生の予想通り、ぱっと見全然変わってない!(>_<)
◇修正パースラインはこちら(赤ラインが修正後の消失点)
たぶん気持ちの上でのパースラインは、修正したこのアイレベルで、さらに左側の消失点はもっと左に移動すべき(コマの一番下側で90°より大きい交差角度にする)なんだと思います。 ※これ以上の修正は背景全描き直しなのでやりませんでした。(^^;)
。。。∑(゚д゚)< なるほど気持ちのパースラインかぁ。。
◆まとめ
なんにせよ「絵は哲学!」
はたから見てこんな細かな修正に悩むのはバカらしいと思われると思いますが、主観的に没入するとどうしても気になって時間を割いてしまいます。
今回思い切って客観的なアドバイスを頂いたことで、自分のコダワリを客観視でき、もっとやるべきコマはたくさんある!他の事に労力を割くべきだ!という視点・検証を得ることが出来ました。ww (^^;)
描きたい表現の幅を広げて「マンガを楽しく描く」ために、今後もいろいろアンテナを張り、全力挑戦していきたいです。 精進、精進☆