公務員を独立したい人
はじめまして。
匿名希望のだいさんと申します。
東北地方のとある自治体で市役所職員をしています。
タイトルの通り独立(辞めたい)と公言している訳なので、辞めるまでは匿名でひっそりと活動していきたいと思っていますので、察してしまった方は何卒ご配慮賜りますようお願いいたします。
さて、さっそく、なぜ独立なのか?という点についてですが、
それは、地元に新しい価値を自ら提供したいという勝手な使命感と責任感に駆られてしまったからです。
その顛末を以下に記します。
小さい頃から地元で働きたいと思っていた典型的な田舎小僧が、大学→会社員と11年間を札幌市で過ごし、リーマンショックや東日本大震災を契機にやっぱり地元で働きたいと思い、市役所職員に転職。29歳のときでした。
※この辺については、また後ほど詳細に書きたいと思っています。
現在、市役所職員として主に公共用地の買収担当(3年目)をしてる訳ですが、これがまた結構楽しい、というか自分に合っている訳です。
基本、人と話すのが苦ではない僕ですが、買収担当というのは、市役所に来てもらうのではなく、地権者のお宅に出向き交渉という名の雑談契約・補償説明をします。
土地の登記なんかもしています。
※この辺についても、また後ほど詳細に書きたいと思っています。
そうすると、そのお宅の敷地内やご自宅をお邪魔するのですが、普段、外から見ていた景色を反対側から見たりすると
こんなに豊かに暮らしている人がこの市にはいるんだなぁ!
という気づきが多々ある訳です。
それは、金銭的な豊かさではなく、生活の豊かさであったり、やりたいことをやっているなー、という豊かさであったり。
おそらく全国のほとんどの地方自治体では、現在
高齢化率の上昇
人口減少、流出
担い手の減少
物価上昇、雇用対策 などなど
たくさんの課題を乗り越えようと日々奮闘していると思うのです。
そういった仕事を市役所の中でしていると、悪いところしかないような錯覚をしてくるんですよね。
でも、そういった中でも豊かに生きている地域の方々のお宅に出向き、雑談事業説明や契約・補償内容のご説明をしていると、やっぱり考える訳です。
自分自身がもっともっと豊かに生きる必要があるなぁ。
それが地域のためになったら幸せだなぁ。
と。
そんな中、お正月に実家で談笑しているときでした。
妹が、10年以上前に亡くなった祖母が作っていた「甘酒をもう一度飲みたいなぁ。」と一言。
そういえば、自分が5歳くらいの頃の記憶ですが、祖母は、冬になると自分で作った米で甘酒を作っていて、出来上がるとバスで我が家まで持って来てくれていました。
それは、甘くて美味しい甘酒ではなく、少し酸味が効いた甘酒で、おそらく少しだけアルコール発酵しちゃってたかもしれませんっw
祖母が米栽培を辞めてからは、すっかり飲む機会がなくなり、すっかり忘れ去られていました。
けど、妹の一言で子供ながらに飲んだあの味は、美味しかったという強烈な記憶だけが今も残っています。
その頃の僕と同じ年頃の姪っ子達を眺めながら、そんな甘酒をもう一度飲みたいと言った妹の奥で、あの甘酒はもう再現できないなぁという感じの母が少し寂しそうで。
確かに、あの味は二度と味わうことが出来ないんだなぁと考えると自分も少し寂しく、金銭的にも精神的にも自立して、大体のものは買って手に入れることができるけど、あれだけはどうやっても二度と手に入らないんだよなぁ、と。
そしたら降臨していらっしゃった訳です。
自分が作ったお酒を地域の人に呑んでもらえて、明日も頑張ろうと思ってもらえたら、これ以上の幸せってないな
将来市外に出て行った時に、地元を感じることができるお酒を自分で作ってみたいな
と。
普通は、市役所職員としてお酒で政策という方向にいくと思うのですが、当市には酒蔵が1社しかなく、しかも「THE 日本酒!!」という感じで、残念ながら僕のお口には合いません。そんな地域資源では、人生3周くらいしないと見たい景色は見れません。
これは自分でやるしかねぇな。←この辺から勝手に燃えているw
むしろ地域資源がないという弱みをビジネスにできたら、地域に活力や循環が生まれるし、これは逆にチャンスなのではないか。
妻に相談したところ「めっちゃポジティブだねぇ。」と否定はありませんでした。
愛猫は今日も猫です。
という訳で公務員を独立して、地元に酒蔵を作ることが夢になった人をどうぞよろしくお願いします。
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