それって本当に「ステータス」?
こんにちは、葬祭の道化師 原作の風林です。
本日は「敬語を使う相手は選ぶ」というお話をさせて頂こうかと思います。
実はってほどでもないんですが、私ですね、
「初対面」か「敬うべき相手」にしか敬語を使わないんです…ってところから進めさせていただきます。
何を言ってるんだ?…と言わんばかりの表情をされていらっしゃるのではないでしょうか。
当たり前すぎるということですよね。
「初対面」の方であれば当然、「あなたと私の間にはまだ距離がありますよ」と言った意思表示にもなりますし、道徳的にも敬語を使うのは珍しくないかと思います。
「敬うべき相手」であれば、もう読んで字のごとく。「敬語」とはそう言ったものだと。
しかし、それでは私という人間はなぜこんな当たり前を滔々とnoteに書き綴っているのか?と、お前は病んでいるのか?と疑わしい視線を感じるだけです。
大丈夫です。正常です。ここから、少しずつ噛み砕いてお話を進めていきます。
特に重要になってくるのは後者の「敬うべき相手」と言ったワードですね。
それでは、本題に入ります。
「敬うべき相手」と聞いて、
あなたは「要は義務教育であれば年上、社会であれば上司の事でしょ?」と得意になったことでしょう。
ですが、答えはNOです。
結論から言うと、「敬うべき相手」では無いからです。
私の「敬うべき相手」とは、
「そのカテゴリーにおいて賞賛できるか否か」
で判断しています。
例えば、私が初めて敬語を使ったのは中学校の部活の先輩なんですね。先輩方へ敬語を使った理由は「年上だから」ではなく「自分が上手くできないスポーツを上手くできるから」。
つまり、「そのカテゴリーにおいて賞賛できた」からなんです。
ここで気をつけておきたいのが、
相手が「先輩だから」ではなく、「そのカテゴリーにおいて賞賛できた」から敬語を使用していたという点です。
要するに、「先輩」という指標は、
''敬語を使うか否かという判断に影響を与えなかった''ということなんですね。
こういうことを言うと、
「目上の人には敬語を使わないとダメですよ」
なんて注意する方が出てきます。
それでは、問いましょう。
その目上の人は、
「努力して私より早く生まれたのですか?」。
もっと言いましょう。
「年上って本当にステータスですか?」
冒頭でも私はきちんと定義しましたね。
「敬うべき相手」とは「そのカテゴリーにおいて賞賛できるか否か」であると。
その人が「歳上である」ということに関しては
賞賛できないんです。
あなたの周りに
「僕!頑張って、コツコツ努力して、やっと…やっとの想いで…歳上になれたんです!」って人いますか?
「目上の人」には敬語を使いましょうは、このルールにおいては不発です。
少し話が変わるのですが、
私が以前、リゾート地で1年ほどお世話になった飲食店経営の社長のお話をします。
彼(社長)と出会う2年ほど前に、彼の父親がお亡くなりなられていたそうです。
父親は、数々の地に事業を所有しており、亡くなり際自分の子供達(聞いたところ4人兄弟とのこと)に事業を譲渡したとのことでした。そして、後継人として彼はリゾート地で父親の飲食店を継ぎ会社の運営をされてきたようです。
そんな彼(社長)に、私は敬語を途中から使わなかったんです。勿論、「初対面」では距離を保つ為敬語を使用していました。
ところが、「敬うべき相手」では無かったんですね。
「社長」という肩書きだけで敬語を使用しなくてはいけないというルールは存在しません。
ここで着目したいのが、
「彼は頑張って会社を築いた訳ではない」という点です。加えて「料理は私以下である」という装備品付きでした。
親から授かった会社で「社長」という肩書きにふんずり返ってるだけの人間、料理も学べない人間。そこに敬語を使う必要はなかったんです。
彼において「社長はステータスではなかった」ということです。
いかがでしょうか。
今一度あなたの身の回りの人間を振り返った時、「それって本当にステータスか?」と感じる人間がいくつか浮かんできたかと思います。
そこに、縦の関係は必要ありません。
ここで結論とさせていただきますが、
敬語は相手が強いて使わせるものではなく、
使うか使わないかこちらが決めるものです。
強いる相手であれば尚更、「敬うべき相手」では無くなりますね。
ということで、本日は私のくだらないこだわりについてお話させて頂きました。
自分の中に常に「Aの時はBをする」といったプロファイルを持っておくと、その時が来た時考える労力無く行動できるのでオススメです!
縦の関係が嫌いな私があえて「権威」という縦のワードに着眼して描き進めている漫画。
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©カザバヤシ/葬祭の道化師