【遊戯王マスターデュエル】魔鍵先攻ワンキル「魔魔魔ピスク」解説(動画あり)
こんにちは。遊戯王マスターデュエルにて〈魔鍵〉テーマを使用した先攻ワンキルデッキを構築しましたのでご紹介します。
筆者は2022年5月シーズンでは〈メガリス〉先攻ワンキルでダイヤ1に到達しました。それと比べるとニビルケアができないという致命的欠陥を抱えているため、ガチデッキではなくファンデッキであるという位置づけですが、なかなか面白い動きをするのと、拡張性の高さが持ち味です。
解説動画
動画初めて作りました。
デッキレシピ
デッキ名の「魔魔魔ピスク」は〈魔鍵〉〈魔神儀〉〈魔救〉と《地縛神Asllapiscu》から。〈メガリス〉ではすんなり使える「黒庭アスラピスク」のギミックを〈魔鍵〉で達成しようとしているため、展開はかなり長くなるのですが(ソリティア職人なら縮められるかもしれません)、各カードの効果をフル活用する無駄のなさが美しいと思います。
手札に引きたくないカードが多く、それらは2枚採用にしています。デッキを60枚にして、汎用誘発を増やしながら普通の〈魔鍵〉の動きもできるようにする、というのもありかなと思います。
主要カード解説
あまり知られていなそうなカードを中心に解説します。
《魔鍵銃士-クラヴィス》
ハリファイバーを出すためだけに通常召喚される通常モンスター。《魔鍵銃-バトスバスター》
レベル4チューナーの儀式モンスター。出たとき〈魔鍵〉カードをサーチ。儀式はサポートが豊富なので何回でも出せる。どう考えても強い。《魔鍵召獣-アンシャラボラス》
レベル4チューナーの融合モンスター。素材に〈魔鍵〉モンスターとトークン以外の通常モンスターを要求するため一見出しにくいが、出すときはマフテアの効果でデッキから素材を調達するうえに、使ったマフテアを自身の効果でサルベージできるため、実質手札1枚消費で出てくる。強い。《魔鍵施解》
発動時の効果処理として〈魔鍵〉カードをサーチ。さらに起動効果でマフテアをサーチしながら手札を1枚デッキに戻す。このデッキでは手札にいてほしくないカードがたくさんあるので書いてあることすべてがメリット。あと名前がおしゃれ。《魔鍵-マフテア》
〈魔鍵〉の儀式・融合に用いる通常魔法。場に通常モンスターがいればデッキの通常モンスター1体を素材にできる。今回は墓地肥やしとしても利用しています。《魔神儀-タリスマンドラ》
手札を1枚捨てて好きな〈魔神儀〉効果モンスターをリクルートできる。このカード自身が儀式モンスターなので、サーチ手段が豊富。《幻獣機コルトウィング》
場に出たときに他に〈幻獣機〉モンスターがいればトークンを2体生成する強制効果を持ち、自身のレベルが場のトークンのレベルの合計分上がります。ハリラドン解説動画なんかでもオライオンのルートしか紹介されないことがあり影が薄いが、001を再利用できるので弱いわけがない。《泣き神の石像》
墓地のチューナーを除外して特殊召喚できるレベル2の岩石族。《魔救の探索者》がいれば《魔救の追求者》も特殊召喚できますが、泣き神は探索者の効果で特殊召喚できるので、にっちもさっちもいかない初手の時に探索者通常召喚からハリラドンに行ける可能性がゼロでないのでこちらを採用。《鬼岩城》
アスラピスクが除外されてしまうので《電脳堺狐-仙々》はダメですが、レベル9シンクロならなんでもいいです。《教導の大神祇官》あたりでEXデッキから墓地に送る必要が出たとき、ブロドラの種になってワンチャンを摑めるかもしれないので地属性のこいつを採用しました。嘘ですレアリティ低いので適当にぶち込みました。《地縛神Asllapiscu》
地縛神の共通効果に加え、自壊効果以外で場を離れたときに相手の場のモンスターを全て破壊して1体につき800のダメージを与える効果持ち。「黒庭アスラピスク」はアスラピスクの効果を2回使ってローズ・トークンを5体ずつ破壊してワンキルするギミック。場からどかす手段としてはリンクがもっとも手っ取り早いので、リンク召喚に制約がかかるハリラドンではめったに見ない気がします。
展開解説
基本のワンキルルートとして、初手に《魔鍵銃-バトスバスター》(もしくは《魔神儀-カリスライム》)と《マンジュ・ゴッド》+手札コスト1枚を引いた場合で説明します。展開ルートは少し変わりますが、《ブンボーグ003》なら1枚初動でワンキルできます。動画ではミスりました。すみません。
《マンジュ・ゴッド》を通常召喚、《魔神儀-カリスライム》(もしくは《魔鍵銃-バトスバスター》)をサーチ。
《魔神儀-カリスライム》の効果を発動。手札を1枚捨てて、デッキから《魔神儀-キャンドール》を特殊召喚。効果で《魔神儀の祝誕》をサーチ。
《魔神儀の祝誕》を発動。《魔神儀-キャンドール》をリリースして《魔鍵銃-バトスバスター》を特殊召喚。効果で《魔鍵施解》をサーチ。
《魔鍵施解》を発動。発動時の効果処理で《魔鍵銃士-クラヴィス》をサーチ。起動効果で《魔鍵-マフテア》をサーチ(デッキにいてほしいカードを戻せます)。
フィールドの《魔鍵銃-バトスバスター》と《マンジュ・ゴッド》でハリラドンブンボーグ(バトスバスターしか場にいない時はクラヴィスを通常召喚してハリファイバーでもOKです)。
幻獣機トークン1体と《ブンボーグ001》で《虹光の宣告者》をシンクロ召喚。
《幻獣機アウローラドン》の効果を発動。幻獣機トークン2体をリリースして《幻獣機コルトウィング》をリクルート。強制効果で幻獣機トークン2体を生成。機械族が同時に特殊召喚されたので《ブンボーグ001》を蘇生。
《虹光の宣告者》と《ブンボーグ001》で《源竜星-ボウテンコウ》をシンクロ召喚。《虹光の宣告者》の効果で2体目の《魔鍵銃-バトスバスター》を、《源竜星-ボウテンコウ》の効果で《地竜星-ヘイカン》をサーチ。
《源竜星-ボウテンコウ》の効果を発動。デッキから《光竜星-リフン》を墓地に送り、自身のレベルを1に変更。
《魔鍵-マフテア》を発動。フィールドに通常モンスター(幻獣機トークン)がいるので、手札の《魔鍵銃-バトスバスター》とデッキの《磁石の戦士γ》を素材として、《魔鍵召獣-アンシャラボラス》を融合召喚。効果で墓地の《魔鍵-マフテア》をサルベージ。
幻獣機トークン1体と《魔鍵召獣-アンシャラボラス》で《邪竜星-ガイザー》をシンクロ召喚。
幻獣機トークン1体と《源竜星-ボウテンコウ》で2体目の《虹光の宣告者》をシンクロ召喚。《源竜星-ボウテンコウ》の効果で《炎竜星-シュンゲイ》をリクルート。
《虹光の宣告者》と《幻獣機コルトウィング》で《御影志士》をエクシーズ召喚。
素材の《虹光の宣告者》を墓地へ送って《御影志士》の効果を発動。《ブロック・ドラゴン》をサーチ。《虹光の宣告者》の効果で3体目の《魔鍵銃-バトスバスター》をサーチ。
手札の《魔神儀-カリスライム》を墓地へ送って墓地の《魔神儀の祝誕》の効果を発動。自身を手札に戻し、《魔神儀-タリスマンドラ》をリクルート。効果で《魔鍵砲-ガレスヴェート》をサーチ。
《魔神儀の祝誕》を発動。《魔神儀-タリスマンドラ》をリリースして《魔鍵銃-バトスバスター》を特殊召喚。
《炎竜星-シュンゲイ》と《魔鍵銃-バトスバスター》で《輝竜星-ショウフク》をシンクロ召喚。効果で《幻獣機アウローラドン》をバウンス。
《輝竜星-ショウフク》の効果を発動。《邪竜星-ガイザー》を破壊し、《虹光の宣告者》を蘇生。幻竜族が破壊されたので墓地の《光竜星-リフン》を蘇生、《邪竜星-ガイザー》の効果で2体目の《光竜星-リフン》をリクルート。
《虹光の宣告者》と《光竜星-リフン》で《ガーデン・ローズ・メイデン》をシンクロ召喚。効果で《ブラック・ガーデン》をサーチ。
墓地の《ブンボーグ001》、《磁石の戦士γ》、手札の《地竜星-ヘイカン》を除外して、手札から《ブロックドラゴン》を特殊召喚。
《ブラック・ガーデン》を発動。
《ブロックドラゴン》と《光竜星-リフン》で《鬼岩城》(任意のレベル9シンクロ)をシンクロ召喚。《ブラック・ガーデン》の効果で相手フィールドにローズ・トークン生成。《ブロック・ドラゴン》の効果で《泣き神の石像》、《魔救の探索者》、《磁石の戦士β》をサーチ。
《泣き神の石像》、《魔救の探索者》それぞれの効果を発動し、手札から特殊召喚。相手フィールドにローズ・トークンを2体生成。
《泣き神の石像》と《魔救の探索者》で《マネキン・キャット》をエクシーズ召喚。相手フィールドにローズ・トークンを生成。相手フィールドにモンスターが特殊召喚されたので《マネキン・キャット》の効果を発動。ローズ・トークンを同じ闇属性である《地縛神Asllapiscu》をリクルート。相手フィールドに5体目のローズ・トークンを生成。
《魔鍵-マフテア》を発動。フィールドの《地縛神Asllapiscu》をリリースして《魔鍵砲-ガレスヴェート》を儀式召喚。《ブラック・ガーデン》の強制効果にチェーンして《地縛神Asllapiscu》の強制効果を発動。相手フィールドのローズ・トークンをすべて破壊し、相手LPに4000のダメージを与え、相手フィールドにローズ・トークンを生成。
《魔鍵砲-ガレスヴェート》と《輝竜星-ショウフク》で《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》(任意のランク8エクシーズ)をエクシーズ召喚。相手フィールドにローズ・トークンを生成。
《ガーデン・ローズ・メイデン》と《マネキン・キャット》を墓地へ送り、EXデッキから《旧神ヌトス》を特殊召喚。相手フィールドにローズ・トークンを生成。
《旧神ヌトス》の効果を発動、手札の《磁石の戦士β》を特殊召喚。相手フィールドにローズ・トークンを生成。
《旧神ヌトス》と《磁石の戦士β》で《No.60 刻不知のデュガレス》をエクシーズ召喚。相手フィールドに5体目のローズ・トークンを生成。
素材を二つ墓地へ送り、《No.60 刻不知のデュガレス》の効果を発動。墓地の《地縛神Asllapiscu》を蘇生。墓地へ送られた《旧神ヌトス》の効果で《地縛神Asllapiscu》を破壊。《地縛神Asllapiscu》の強制効果で相手フィールドのローズ・トークンをすべて破壊し、相手LPに4000のダメージを与えて勝利。
以下の5点が個人的なお気に入りポイントです。
《魔鍵銃-バトスバスター》を3枚使い、《魔鍵召獣-アンシャラボラス》、《魔鍵砲-ガレスヴェート》も使うので誰がどう見ても〈魔鍵〉デッキである。
《地縛神Asllapiscu》の1回目の処理手段が儀式。
ハリラドンから《幻獣機オライオン》ではなく《幻獣機コルトウィング》を出す。
《地竜星-ヘイカン》をサーチすることでちょうど《ブロック・ドラゴン》の素材が足りる。
《磁石の戦士β》、《磁石の戦士γ》であるべき理由がある(属性・種族とステータス)。
特に《幻獣機コルトウィング》はレベル変動の効果を含めて、探究しがいのあるカードだと思いました。
おわりに
今後実装されるであろう《大魔鍵-マフテアル》を使ってもワンキルすることができる〈魔鍵〉ですが、現状でも《魔鍵銃-バトスバスター》のギミックを使うことでいろいろできる面白いテーマだと思います。
セレクションパックは終了しましたが、上級の儀式・融合以外はレアリティがRなので、生成で試してみてはいかがでしょうか。