旭川ユニバーサルツーリズム❄️
東京・羽田空港。
初めて降り立ったこの空港の搭乗口で、
待ち合わせの1時間前から
ソワソワしながらある人たちを待っていました。
2月11日から13日の3日間。
北海道・旭川市にて、
ユニバーサルツーリズムに参加することに
なったのです。
元々旅行支援には興味がありましたが、
実際にやったことはなく、
完全に未知の世界。
今回ご縁を頂き、
車椅子で単独世界一周を遂げた
車椅子トラベラー・三代達也さんと共に
旭川でのユニバーサルツーリズムに
参加することとなりました。
初めて旅行支援を体験する私にとって、
この旅を一言で表すと感動の連続。
そもそも病院での真っ平な床でしか車椅子を
押したことがなかった私にとって、
雪道を車椅子で走る、ということ自体
イメージが湧きませんでした。
しかし、そんな気持ちを覆す体験を
次々とさせてくれたのが旭川市。
3日間で触れた旭川の魅力を
ご紹介しようと思います。
❄️感動ポイント①
街全体がバリアフリー!
空港から降り立ってそのまま向かったのは
バス乗り場。
旭川電気軌道さんの旭川駅行き
路線バスに乗り込みました。
いきなりバスで移動⁈と衝撃でしたが、
バスの後方入り口には備え付けのスロープが。
車内には2台の車椅子が横並びできる
スペースも揃っており、乗り降りもスムーズ。
旭川市では乗車拒否ゼロを目指して
バリアフリーバスの運行に力を入れているそう。
当たり前のように車椅子でもバスに
乗れることに感動しました。
そして、1番の懸念であった雪道。
不安定な雪の上を走るなんて…と
不安でしたが、それもすぐに払拭。
周りは背の高さほどの雪が積もっているのに
歩道自体はロードヒーティングによって雪が
溶かされ、コンクリートが見えているのです!
横断歩道や横道に入ると雪の段差が
ありましたが、大きな道は割と走りやすい
印象でした。
道もすごいけど、ホテルもすごいんです。
今回泊まったのは、
旭川駅から徒歩5分のところにある、
『ホテルWBFグランデ旭川』さん。
こちらのホテル、
なんとバリアフリールーム完備!
横開きの扉に、車椅子でも楽に入れる
広々としたトイレ、お風呂にはシャワーチェア。
ベッドの横にも車椅子が
スムーズに入れる幅の通路。
絨毯も毛並みが短く、移動にも困りません。
唯一気になったのは水道が自動水栓だったため
出しにくさを感じたくらい。
しかし、それ以外は快適過ぎるくらいの
お部屋でした。
他にも目移りしてしまうほど種類豊富な
朝食バイキングや、大浴場の温泉、
サウナなども付いており旅の疲れを
しっかりと癒せる素敵なホテルです。
ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
❄️感動ポイント②
雪道もスイスイ!
ロードヒーティングがあるとはいえ北海道。
雪道を走らないといけないのには
変わりありません。
介助する側としても雪の細かい段差に
タイヤを取られたり、
左右で高さの違う場所を走らないと
いけなかったり…と一苦労。
割と体力勝負になるのか、、?と
思っていましたが、あるものに助けられました。
それは、雪道を車椅子で爆走できる
『快適AQURO(アクロ)』の存在。
電動車椅子の前方に大きな車輪がついており、
多少の段差はものともせず乗り越えていきます。
車輪は簡単につけ外しができるため、
乗り降りの際に邪魔になることも無し。
私も実際に乗らせて頂きましたが、
右手のハンドルで簡単に操作でき
雪道をどんどん走ることができるので
ちょっとしたアトラクション気分です。
雪道での移動が楽しくなるアクロのおかげで、
旅中は快適に過ごすことができました。
貸し出しもあるそうで、
電動車椅子は1日2,500円とリーズナブル。
重さはあるため介助者がいないと
使えないのが難点ですが、
あるのと無いのではかなり快適さが違います。
旭川旅行の時には積極的に使っていくのが
おすすめです。
❄️感動ポイント③
圧巻の冬まつり!
今回の旅のメインイベント・旭川冬まつり!
ステージ上で繰り広げられる大迫力の
和太鼓パフォーマンスや演舞。
大雪像に映し出される煌びやかな
プロジェクションマッピング。
音楽と共に夜空に打ち上げられる花火。
車椅子の方でもでも楽しめるように
と工夫された会場内は、
雪が固められ走りやすくなっていたり、
大雪像の上まで続くスロープがあったり。
どこを切り取っても驚きと感動の連続でした。
是非生で見てほしい、、。
❄️感動ポイント④
癒しのペンギンパレード!
旭川といえば旭山動物園。
こちらも車椅子で園内を見て回れる
スポットの一つです。
正面玄関から入ると長いスロープがありますが、西門から入るとスロープを登らずに
園内に入ることができます。
まず向かったのはペンギンエリア。
視覚障害のある方も楽しめるように手で触って
大きさや形を楽しめる
ペンギンの模型があったり、
車椅子で移動しやすいスロープがあったり
室内も工夫がいっぱい。
目玉のペンギンパレードはひたすら可愛い、
の言葉だけ!
あのヨチヨチ歩きで頑張って歩いていく姿に
シャッターを切る手が止まりません。
その後もホッキョクグマやアザラシ、
カバなど見ながら園内をぐるっと1周。
*ここでプチ豆知識!*
カバは一日のほとんどを水中で過ごし、
排泄、出産、交尾も水中で行います。
潜水が得意で、約4~5分潜ることも。
そして面白いのが、水中を泳いで移動するのではなく、「歩く」、ということ!
旭山動物園のカバ館では、水槽の下部が
ガラス張りになっており、
下からカバを見ることができます。
なかなか見ることのない角度でのカバ。
是非観に行ってみては…?(笑)
❄️最後に。
魅惑の北海道グルメ!
最後に忘れちゃいけないのが
北海道グルメ!
ラーメンに豚丼、肉寿司、ジンギスカン…。
胃袋がいくつあっても足りません。(笑)
個人的に道の駅で食べたチェルキー
というドーナツにハマりました。
軽い食感でラーメン食べた直後でも
サクサクいけるお手軽さ。
その他の商品名もクスッと笑えるものがあり。
店主の方の温かさが滲み出ている
素敵なお店でした。
3日間という短い間でしたが、
旭川の魅力を満喫することができました。
北海道という場所で、
雪という自然のバリアと共存していくための
様々な人々の工夫や取り組み。
そこには多くの人に
「旭川という場所を楽しんでほしい」
という温かな気持ちがありました。
車椅子で雪国なんて…と思った方。
是非一度旭川を訪れてみてください。
すぐに大好きな場所になること間違いなしです。
最後になりましたがこの旅にお誘い頂いた
車椅子トラベラー・三代達也さん
本当にありがとうございました!
三代さんの単独車椅子世界一周は
書籍にもなっています。
車椅子でもどこへでもいけるんだ!ということを
感じられる一冊です。
また、YouTubeチャンネルもあるので
是非チェックしてみてください。
字幕付き&聞きやすい三代さんの音声付きです。
(見始めると止まらないのが難点…笑)
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