リアル新喜劇な残暑
August 27, 2014
残暑厳しいとはいえ、食欲ももりもり出はじめ
お昼にハヤシライスを飲むように食べ、
ちょっと足らんなと思いつつ、本日後半戦もがんばるぜい!と
元気に事務所に戻る途中のこと。
信号待ちをしていると
「お…おじょう…ち…ちゃん…」と蚊の鳴くような声。
振り向いてみたが、私に声をかけている人など見当たらず。
「ごめんごめん、<おじょうちゃん>
って声かけられるわけねーな。厚かましくてごめんよ」
と、誰にでもなく心の中で謝ってみた。
しかしながら、まだ聞こえる「おじょ…ち…ちゃん…」。
とうとう、見えないモノの声聞こえはじめたか?
なわけあるかい!とひとりぼけつっこみしながら
信号が青になったので渡ろうとした。
ん?
誰かが袖をひっぱっている。
きゃーっ!
360度見回しても人はいないよ。
ぎゃーっ!
視線を下ろしたら、小さなおばあちゃんが私の袖を引っ張っていた。
吉本新喜劇やん!めだかさんやん!いや、おばーちゃんやけど。
○○ビルに行きたいらしい。
「ごめんなさい、わからないですー」と信号を渡ろうとすると
その袖をつかむ手に力が入るのがわかった。
「離さないわよ」という強い意志が感じられた。
そして、また小さな声で
「の…のう…こうそく…たおれ…」
えーっ!救急車?よぶ?
「…そう」
「のうこうそくで倒れそうなくらい暑い」ということらしい。
(ビビらすなや。)
はい、わかりましたつき合いましょう。
スマホでビルを調べてお連れいたしましたとも。
「年金のことで今から文句いいに行くのよ」と。
声のボリュームちょっと上がってないか?
蚊の鳴くような声は、この後のために力をためていたのね。
どうぞ、言いたいこと巻き舌で「われ、何ぬかしとんのじゃー」と
まくしたててきてください。
最後に「こわかったぁ♡」 って言ってくれることだろう。