バランスの悪い女
July 15, 2011
「おまえ、いろんな意味でバランス悪いよな」
なかなか、他人に言及するには「問題どころ」が多々ある発言ではあるが
バランスが悪いことは当の本人(私)もわかっておるので
イラッとした自分は押しとどめて、この発言を受け入れたのが数年前。
えー、そうですとも。
小学校のときは、アスレチックの揺れてる丸太が渡れなかったし
高校のときは、電車が揺れると何かを掴んでないと2扉くらい
吹っ飛ばされるし。えー、バランス悪いですとも。
ま、でも冒頭の彼の発言は「いろんな意味で」だそうだ。
あっ、怒ってないよ。怒りのぶり返しなんかおこってませんとも。
さて、先日「少し痩せたから、ワンサイズダウンで履けるんちゃうかしら」と
試着室で、ジーンズの試着をしていた。
夏の試着室には悪魔が住んでいる。
履き替えるために自らのジーンズを
おいしょこらしょと下ろしていた時である。
正確には片足を抜いた時である。
ワタクシ、鉄の女でもあるので貧血なんてないですから
めまいなんてしないんですけどね、
くらっと、いやグラッときたわけですよ。
手すりなくして片足で立てない人なわけですよ。
私なりには踏ん張りましたとも。
しかしながら、一度崩れたバランスはもとには戻せない。
次の瞬間には、あられもない姿で試着室のカーテンから
体の5分の4ほど横倒しに飛び出しておりました。
片足膝下ズボンな姿でなかなか立ち上がれないも
必死で身を起こし
カーテンの中へ避難。
落ち着け私。
試着はいいから、とにかく自分のジーンズはいて元の姿に戻るんだ。
きっとこの鏡の向こう側には、隠し扉があって
私はそこから逃げ出せるはず!
な奇跡があるわけもなく。
これ以上ここにとどまる勇気はなく
汗だくになりながら
周りをみることもなく足早に店を出ました。
ヨガに通おう。
心に決めた2011夏。