第121回フィルムさんぽ(コンパクトカメラ回)に参加してきた件
先日の納涼会に引き続き、今週はフィルムさんぽのコンパクトカメラ回に参加してきた。
コンパクトカメラ回といっても定義は実はかなり広く、「レンズ交換が出来ない35mm判フィルムカメラ」であれば割と何でも良い、という結構懐の深いレギュレーションだ。
私はいつもの通り投票で持ち出すカメラを決めたところ……
東ドイツ製のカメラが投票に勝利した為、東独カメラを持ち出すことにした。
東ドイツかー、東ドイツのコンパクトは何台か持ってるけどー……どれにしようかなあ。
悩む私。自宅のカメラ棚の東ドイツ機コーナーを見ていてフッ、と目があったカメラがあった。
あっ!ツェルト!誰もが知ってるツェルトがあるじゃん!!これなら間違いなくコンパクトカメラだろ!
……と、いうことで使うカメラはツェルト・スーパードリナIIに決定することとなった。
誰もがしってる東独の戦士
さてこのツェルト・スーパードリナとは何者か。
誰もが知っているカメラだと思うのだが無学な方たちの為特別に大雑把な説明をしよう。
まあ大まかにはここに書いてある。ツェルトというメーカーは戦前から大判カメラを作っていた由緒正しいメーカーなのだが、蛇腹式の中判カメラや35mmのカメラを作っていた。
東西ドイツ分割でドレスデン(東ドイツ側)にあった工場でそれらのモデルを細々と改良して作っていたのだ。
このスーパードリナIIも戦前モデルの改良型であり、コンパクトなボディに二眼式の連動レンジファインダーとカールツァイス・イエナのレンズが搭載されている。
私の手元にあるモデルはC.Z.Jena表記でシャッターユニットがシンクロコンパー(最速1/500)が付いていることから恐らく「Carl Zeiss」銘を商標上使えなかった西側への輸出仕様だと思われ
思われ……
ひょえっ!?ハチッ!!
なんと集合待機しながらカメラを操作していたら突然アシナガバチがカメラに着陸。
しかも全然離れねえ。
結局暫く戯れた後でハチは飛び去り……
今度は私の掌に!
ハチすら引き寄せる人徳がある私は慌てず騒がずそこらに逃がしてあげました。
スコットランド行った時に口の中をスズメバチに刺された事がある男はこれぐらいでは慌てない。
で、どこまで書いたか。
そうだ輸出仕様だと思われるのだが、積んでるレンズは正真正銘イエナテッサーだし、最速1/500まで出て二眼式連動レンジファインダーなのだから性能的にはライカDII辺りと変わらないはず。
そう考えてこのカメラを使うことにしたのだ。
オーレオレオレオレ
他の参加者の方はローライ35やオリンパスのコンパクトシリーズが多く、私の誰もが知っているツェルトのカメラは偶然他の方と被ることは無かった。
しかし集合時の自己紹介でとんでもないカメラが飛び出してきた。
な に こ れ
話を伺うとサッカーボールカメラ(そのまんまだな)で、機能的には写ルンですに近いもの。フィルムの交換機能を備えたJリーグ公式グッズらしい。
なんだそれ!めちゃくちゃ美味しいじゃん!!
私の根っからの芸人気質がジェラシーを奏でる。
次のコンパクト回は缶ジュースカメラかハローキティカメラ使おうかな……
因みにこのカメラ、写りは全くバカに出来るものではなくかなりちゃんと映る。正直結構欲しくなってしまうくらい。
呑んで呑んで呑まれて呑んで
さて今回、実は私は妹に送迎を頼んであるため(納涼会とニコイチでそれなりの金を握らせてあった)
何より嬉しいのは酒が飲める事である。
ブルイックラディ12年が残り僅かだったのでスキットルに入れて持ち込み朝から呑む。
初参加の人にドン引かれながら撮影を開始したぞ。
今回の撮影は恵比寿〜渋谷に掛けてのエリア。あちこちの神社で例大祭が行われていて活気があった。
ただまあとにかく暑かったので、途中渋谷のふれあい植物園で休憩兼撮影に入ることに。中にはカフェスペースがあり、朝ご飯を食べていなかった私は時間があったら何か食べようかなーと思っていた。
仕方ないだろ。私ハートランドビール好きなんだよ。
時間が有れば他のお客さんが食べていたピザがものすごく美味しそうだったので頼もうと思ったのだが時間が足りず見送り。
その後コンビニで休憩を取り、皆さんアイスを購入したりで9月中旬なのにバカみたいな暑さを凌ぐことに。
そこで私は閃いてしまう。
スーパーカップバニラ味・ブルイックラディ12年掛け
これがもうものすごく美味い。
ここ一ヶ月くらいで食べたもので一番美味かったかもしれない。普段ブルイックラディは流石に使わないし……(安いバーボンではよくやる)
そのままお祭りを行っている神社の方に向かうと出店があった。
恵比寿まで来てエビスビール飲まなきゃ嘘でしょ。
屋台でケバブを買って食べたのでエネルギー回復。
勿論飲んでばかりではなく一応ちゃんと写真も撮っていた。
今回は雰囲気を出すためわざと古いレンズにモノクロフィルム、感度を200にしてノスタルジックな写りにしようと試みたのだが、なんとなく淡く写りすぎてしまった。
ただレンズの解像度は後の講評の時に結構好評であった。
なんとなくレトロパン(チェコの白黒フィルム)っぽく撮りたかったのだが少し甘すぎたな。
ゴール近くにクラフトビールの缶が並んでいて鮮やかだった。私は当然クラフトビール屋さんを探したのだが9月末のイベントらしく、クラフトビールを飲むことは出来なかった。
悔しかったので昼食の中華屋で中ジョッキ2杯とアイリッシュウイスキーのハイボールを飲んだ。
結果発表
本日は参加者がやや少なかったため、各参加者の写真を時間をとってじっくりと見る事が出来た。
※実際の講評の様子
今日のファンタジスタ。
私は先述通り、XP2のコントラストマシマシに次ぐ新しい撮り方を研究していたのだが、あまり上手くいかなかったようだ。
明暗差の暗の方を落とすのではなく明の方を滲ませて撮ったら面白いかなーと思ったのだがー
まとめ
カメラそのものはちゃんとしているし、ピントを取る、という意味ではちゃんと取れている。
しかし肝心のテーマ選びがいまいち上手くハマらなかったというか。
今回の講評は「写真を10枚選びそのうち自分の思い入れのあるものにブラインドで2枚名前を書き、参加者に人気なものとのズレを測る」というものだったのだが、私にしては珍しく人を撮ったものがあったので2枚選定をしたが、静物を撮った方に票が入ったりしていた。
この辺りのポートレート力はもっと鍛えておく必要がありそうである。
ところで次回の参加は恐らくロモパープル限定回となる予定だ。
普段私は使用カメラを投票で決める事が多いのだが、参加者の方がPENTAX SFX-nに夢中なので私も同機を使いそのサポートに回る予定である。
素晴らしい提案をしよう
お前もガンダムにならないか?
kaz
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