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りょえさんぽ(コンパクトカメラ回)に参加してきた件

 お世話になっているフィルムさんぽのフォトウォーク企画でよくご一緒するりょえよさんが主宰するりょえさんぽの企画。
 以前C41モノクロ回には参加させて頂いた事があるのだが、その後開催されていた企画には中々日程が合わず参加することが出来ないでいた。
 今回は三連休の頭となる祝日に開催ということでバッチリタイミングがあったため、参加させて頂く次第となった。



へえ、あんたもカズって言うんだ


 さて、今回のレギュレーションは「コンパクトカメラ他のレンズ交換の出来ないカメラ限定」というものであり、レンズ交換機能がなければブリッジカメラも歓迎、という懐の広い回であった。
 最初に悩んだのは「どのカメラを持っていこうかな」という点である。一応、京セラのズームテックやチノンの簡易カメラなど、それっぽいカメラは数台持ち合わせてはいる。
 ところで、私はkazと名乗っているが(厳密には区別のためにPinguist=ムシトリスミレ(Pinguicula)至上主義、というワードが付く)まあこれはほぼ本名からである。
 昔は別のハンドルネームを使っていたが、オフ会などでやり取りするときあまり珍妙な名前だとちょっと恥ずかしいので、呼ばれても違和感なく本名をほぼそのまま持ってきている。
 従って、まあハンドルネームとしてはよくある名前となり、りょえよさんのフォトウォーク企画でも他にカズさんが2名いるそうだ。
 では、区別が必要な時私がどう呼ばれているか、というとズバリ東側のkazさんと呼ばれている。致し方あるまい。西側の機材わかんねェもの。
 今回のさんぽには別のカズさんが参加される予定であったため、まあ東側のkazさんとしては東側の機材を使うのが一番判りやすく妥当なのではないか。

 と、いう経緯があったため今回使用したコンパクトカメラはこちらである。


 ソ連のLOMO(ロモグラフィーではない。その元ネタとなるレニングラード光学機械合同の事)が作ったスメナシリーズ。このシリーズそのものはトイカメラ界隈で有名であり、スメナ8Mは「スメハチ」と呼ばれてかなりメジャーなカメラである(ソ連比)
 
そのスメナシリーズの一つ、スメナ・シンボルを使うことにした。
 基本的にはレンズや操作方法はほぼスメハチに準拠するのだが、内部構造などには結構違いがあるらしい。因みにシンボルを買った理由はロゴがスメハチよりかっこいいからである。


確かみてみろ!


 このカメラ、少し前に新品デッドストックを購入していたが、コロナ罹患だの色々あってまだちゃんとしたテストをしていなかった。
 そこで前回のフィルムさんぽ開催前に急遽テスト撮影し、カメスズに現像に出していた。





 物凄くしっかりした映りである。
 スメハチやこのスメナシンボルに使われているレンズはT-43というなんだかソ連製戦車みたいな名前のトリプレットレンズなのだが、時折レンズを引っこ抜いて他マウントで使えるよう改造されたものがあったりする。結構よく映るレンズでもあるのだ。
 絞りはISO感度を設定すると勝手に固定され、後は天気によって「シンボル」を組み合わせシャッター速度を設定していく。
 晴れマークだと1/250、日陰マークは1/125、とかそういった形だ。勿論露出計で露出を測って好みの組み合わせにしてもよい。
 ピントは目測式。気負わず気ままに撮るには中々気楽で素晴らしいカメラだ。

寒い時代だと思わんか?


 今年は暖冬の傾向にあり、ほんの数日前には5月並みの陽気となったのだが、よりによって三連休は真冬の寒さで雪の可能性もある、というシビアなコンディションであった。
 私の車はノーマルタイヤなので(非金属タイヤチェーンを買ったが一回使ったら壊れた)万が一雪が降ってしまうと帰宅が困難になってしまう。
 そこでいつものようにたまたま休みだった妹に金を握らせて迎えに来てもらう、という手段を取った。
 その副次的作用として、引っ越す前のように酒を飲みながら撮影出来るという。


 集合前にコンビニでウオッカを買って飲みながら歩いていたら他の参加者の方に頭のおかしい人を見る目で見られていた。仕方ないだろ、寒いんだから。


 かくして撮影が始まるのだが、やはり寒い土地で飲まれているお酒には相応の理由があるわけで、ぶっちゃけ私はウオッカがキマって殆ど寒くなかった。
 春先くらいにお風呂から出て脱衣所に向かう時の若干ひんやりした心地よい空気。マジでその程度である。
 惜しむらくは本来私が好きなのはスウェーデンのアブソルートというウオッカで、家から持参してこようと思ったのだが出てきたスキットル2つの両方が飲みかけであったため、仕方なくコンビニでギルビーのウオッカを買ったわけだが、私ギルビーそんなに好きじゃないのよね。


凍えそうな季節に君はピントをどーのー云うの?


 横浜元町を舞台に撮り歩きが始まったのだが、実は私の用意してきたフィルムはMARIXのエアロカラー。ISO100のフィルムだ。
 加えてスメナのシャッター速度・絞りは限界値が低くぶっちゃけこの天気には全然向いていない。しかしやってやれないことは無いはずだ。
 絶好のウオッカ日和と言える凍てついた横浜。小雨の中、ZARDの「雨に濡れて」と「今すぐ会いに来て」を鼻歌で歌いながら気軽に目測スナップしてみた。










 シャッタースピード限界の関係でほぼ開放F4かF5.6で目測撮影している割には割とピントも合ってるんじゃなかろうか。



 勿論ピンボケもある。


 

中華一眼


 少人数だったこともあり撮影はスムーズに進む。私は商店街で行っていたワインの試飲をし、
「あ、ドイツワインだ。リースリングかミュラー・トゥルガウですね?」と謎の利きワインを行っていたりもした。
(元々ワインはドイツワインばかり飲んでいる)
 撮影が終わり、現像待ちの間にカメラ店を幾つか回ることに。
 主宰のりょえよさんが中国製中判一眼レフ GreatWallをまいにゅーぎあされたりしていた。


 このカメラ、実は私も持っていて以前紹介したことがあるのだが、使ってみると物凄く楽しいカメラである。L39レンズを取り付けてスーパーマクロ遊びが出来たりもするので見かけたら一度使ってみるといいと思う。
 ちなみにこのカメラを調べようとすると上記リンクのnoteが検索結果の上から2番目に表示されるらしい。ほら、東側のkazさんだし。

 私は横浜のワットマンでジャンクレンズを漁っていた。
 次回のりょえさんぽのレギュレーションは「シケズームレンズ回」だそうで、メーカー純正ではないちょっとトホホなズームレンズだけ使えるらしい。
 話を聞いていて面白そうだったのでジャンク棚のシケズームを漁ってみることに。


 OMマウント用のサン ズームマクロ85-210mm F3.8という変なレンズが1000円しなかったので買ってみることに。
 直進ではない回転式ズーム、組み込みレンズフード、F3.8通しとスペックだけ見ると結構良さそうなのだが……




 逆光に弱いというか逆光耐性がない
 あまりのシケた映りに逆に楽しくなり朝からケラケラ笑いながら撮り歩いていた。



 ちなみに同じ木をほぼ同じスペックのタムロンSPで撮るとこう。全くシケていない。

 

 順光ならまあ一応映りはするがしっかりシケているので、日程が合えばこのシケズームでシケズーム回に参加してみたいと考えている。



 kaz


 



 

 

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