第118回フィルムさんぽ(中判フィルムガチャ回)に参加してきた件
今回のフィルムさんぽのテーマは「中判カメラでのフィルムガチャ回」であった。
実はこの日程に関しては2ヶ月以上前から参加すべく予定を空けていた。
と、いうのも翌日の日本ダービー観戦に際し、友人が上京してくる予定であった為、その前日のフィルムさんぽも併せて参加するという予定を計画していた為だ。
手に入るフィルムの種類の関係上、最大23人までという狭い枠に、募集開始を今か今かと待ち続ける参加希望者たち。
ちょっとフライングしたりしながらすぐに参加希望を提出した。
GWがグレート・ウェーブ
さて最初に悩んだのはどのカメラを使うか、という選択。友人は中判カメラを使ったことがないため、私が何かしら都合することとし、熟慮の結果チェコスロバキアの最高傑作・フレクサレット VIとすることにした。
私は中判カメラは東側のカメラばかり持っているのだがその中では最も癖がなく良い写りをしてくれるためである。
一方私は旧ソ連のハッセルブラッドコピー・サリュートを持参することを検討していた。
フィルムガチャ回であるため、もし高感度のフィルムが当たってしまった場合普段使っている中判カメラではシャッタースピードが不足して撮影が困難になる可能性がある。
そのため、最速 1/1000まで扱えるサリュートであれば設定面でかなり融通が効く。そう判断して候補の一つに加えていたのだが……
なんと先日から私が使っており、 フォトウォークにも 投入している
中国製中判一眼レフ・グレートウォールを購入した方がまた一人誕生することとなった。
これでグレートウォールを使わなかったら最早男じゃないだろ。
まあ23本のうち高感度フィルムなんてそうそうある訳でもない。並大抵の感度のフィルムならこのカメラでも十分だろう。
GWのグラッド・ワンダー
現地に集合し、本日使用するためのフィルムを選ぶくじ引きを行う。
わたしが引いたのは7番のくじ。「おめでとう!」という表記がある。ラッキーセブンということだろうか。
全員がくじを引き終わるまでしばらく待機することに。
この日のドリンクは前日にスーパーで3割引で売られていたグレンリベット12年である。3000円を切っていたので光の速さで購入。
もちろんストレートで飲むと度数が高いのでちゃんとレモン炭酸水でハイボールにして呑んでいた。それほど時間がなかったので200mlくらい呑んだかな。
並べたフィルムをくじの順番に引いていくことに。私のナンバー7は……
おめでとうございます!
今回のガチャ企画で最高価格(4960円)のKodak Portra 800となります!!
引いた瞬間私はつい叫んでしまった。
「よりによってISO800かよおおおおおおおおっ!!」
グレートウォールそのものは1980年代~1990年代に販売されたカメラだが、そのコピー元はかなり古い時代の一眼レフカメラ、KW ピロート(1930年代)である。
ミラーボックスがシャッターを兼ねているため(イハゲーのEXAなどに近い構造)シャッター速度が物理的に1/200程度までしか出せない。
従って高感度のフィルムが当たることを危惧していたのだが、まあ上記の通りそうそう高感度フィルムは当たらないだろ、と高をくくっていたところピンポイントで的中した形だ。
や、勿論Potra800はめっちゃくちゃ良いフィルムだし当たりそのものは嬉しいのだが、天気は(晴れ率が極端に高い私が参加しているし)快晴。
これではどうセッティングしても適正露出が取れない……
そこに救いの手を差し伸べてくれたのが同じグレートウォーラーのりょえよさんだった。
「ND8のフィルターあるから使う?」
感度を1/8に落とすサングラスの役割をするND8のフィルターさえあればこのグレートウォールでも晴れの日中を撮り歩くことが出来る!
喜んでお借りしてグレートウォール3台がまたもや揃うこの日のフィルムさんぽが進んでいくこととなった。
持つべきものは近くのグレートウォーラーである。
実際の集合写真から。
「Great Wall三連星」とも評された、これがグレートウォールの人気である。
※前回りょえさんぽに参加されたグレートウォーラーがもう一人いらっしゃるので4人いることになるぞ。
GWでグッドデイ・ウォーク
かくして元住吉周辺からスタートし、撮り歩くこととなる。
サブカメラとしてオリンパスPENにイエローフィルターを取り付けIlford XP2をISO800で使う「kazメソッド」
(別回のフィルムさんぽに参加された方命名)を使いお散歩カメラにしていた。
いや本当よく映るなペンちゃんは。
反町の近くにビールの蒸留所があり、みんなして群がる図。天気が良かったのでビールがうまい!
GWをゲイズ・ウォームリー
撮影が終わり、ネガを回収してから昼食に。
天気が良かったのでビールがうまい!(2回目)
そして講評会場に移動し、それぞれの撮影結果を見比べることに。
フィルムガチャ回でよく行われる比較が、同じ被写体を全員で撮影しフィルムごとの違いを検証する比較。
グレートウォーリアーのプリントは周辺光量落ちがあるため比較的わかりやすい傾向だ。
(コンバージョンレンズを使用して周辺落ちが出ていた人もいる)
Q:「標準レンズなのにケラれるんですか?」
私:「はい。というか標準もクソも基本的にはこのレンズしか対応レンズが存在していません」
※共産国なのでどこかから変なものがポロっと出てくる可能性はある
比較の結果気付いた点であるが、既に販売終了となってしまった富士フィルム(いやマジで困るのよ)に次ぐところで、ロモグラフィーのフィルムは35mmよりも色味にクセがなく扱いやすそうであった。
ロモの中判フィルムは弱点として裏紙が厚く巻き太りしやすかったり、裏紙の文字がフィルムに映り込んでしまうことなども知られるが、今回使用したPortra800と比較するとかなりお求め易いので、
「Portra800買うならロモ3本買えばいいじゃん」と身も蓋もない事を思ってしまった。
そしてその高級フィルムの作例を上げてみる。
一つ釈明をしておくと、グレートウォールのスプール室がかなりキツく、今回はフィルムの装填が中々上手くいかなかった。
皆様御存知のチェコスロバキアのDruoflex Ⅰも同じ特徴があり、フィルムを詰め込むのに結構カンカン叩いたり苦労する。
ま、そのせいで圧力感光したかスプール軸が曲がってライトリークでもしたか、いくつか同じ位置に感光がある。多分フィルムを押し込んだ時の指じゃないかな。ISO800の感度なわけだし。
していないものもある。
いやグレートウォールはやっぱりよく映ると思うし、使っていて楽しいと思う。
ND8フィルターのおかげでなんとか撮影には成功した。なかったら恐らく詰んでいた。
グレートウォーラーは助け合いでしょ?
先ほどの同被写体比較時に漏れ聞こえたが、
「レンズの性能の差で結構写り方に補正が掛かっているような……」という声であった。
グレートウォールは純正レンズが一つしかないので少なくとも3台は光学条件が同じとなる。
全員がグレートウォールを使えばレンズ差のバラけもなくなるのでは……?
GWにグッドバイ・ウォーリアーズ
今回まさかの4人目のグレートウォーラーが加入ということでグレートウォーリーアーズはますます活気を増している。センター担当として身が引き締まる思い……
urbanさん「今回3位までにグレートウォールが入らなかったらその怪しげなユニットは解散してもらいます」
……ち、血も涙もない……!!
まだ645マスク仕様とか今回荷物が重い(翌日のダービーに備えた為)ので持ってこなかったガチマクロモード、ワイドコンバーターなど絡め手がまだあるのに……
結社活動は弾圧されても地下に潜ってひっそりと続けられるから、ほら。
ちなみにダービーデーは熱中症になりかけヘタばっていましたが、京成杯からずっと追っていたダノンデサイルが快勝してトータル27000円くらい当たりました。
サンキューノリさん!
kaz