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フィルムさんぽ 納涼会に参加してきた件

 いつもお世話になっているフィルムさんぽ企画では、夏と冬の年に2回ホールを借りて軽食を持ち寄るパーティースタイルの納涼会と忘年会が行われる。
  
 私が一年で一番気合を入れるイベントであるとも言われている。

 昨年末の忘年会では材料とカクテルキットを持ち込み現地でスタンダードなカクテルを作って提供する、という試みにチャレンジしてみた。

 詳細はこちら。

 で、前回の企画が結構ご好評を頂いていたので、今回はそれを踏襲してよりスケールをアップさせていった形だ。
 フィルムさんぽ内の酒好きが集まる機会を使っておよそ3か月前から計画を練っていたりしたぞ。



倒れたら立ち上がり前よりも強くなる


 まず、前回の反省点としてカクテルの副材料不足、というものがあった。会そのものは昼前から夕方18時前後ぐらいまで開場されており、出入りが自由なスタイルなのだが序盤に色々なカクテルを作るとスケジュールの関係で午後以降に来場された方に対して提供出来るカクテルの種類が大幅に少なくなってしまっていた。

 そこで。


 ライムジュースやコアントローなどのよく使う副材料や前回人気だった謎のノンアルカクテルの素となるシロップに関しては昨年末の3倍持参することに。


 「こ、この量を持ち込むバカなんておりはしません!大型キャリーバッグに前回の3倍の量を詰めてきています!」

 「戦いとは常に二手三手先を読んで行うものだ」

 反面、大荷物となってしまったので開場前の買い出しや冷凍冷蔵庫の持ち込みに制限が出てしまったので、お手伝いは回避し会場の設営から参加させて頂いた形である。

闇夜を切り裂く私の悲鳴


 先述はしたのだが、実はこのフィルムさんぽバー企画(urban先生命名)に関しては私だけではなく、酒仲間数人で検討したりしている。
 特に「マスター・じょー」として知られるじょーさんのウイスキー持ち込みが毎回好評を博しており、今回もお力添えを頂く予定だったのだが……

 なんとお仕事の予定により急遽参加が見送りとなることに。

 時に、酒クズ筆頭、すなわちデギン・kazは、知らせの前でその杖を落とした。

 これには同様無念がられた方も多くいらっしゃったが、使者を通じて入魂のウイスキーを託してもらっていた。



 じょーさん近影(嘘)


 これは私も知らなかったのだが、ペリノリカールが限定販売しているブレンデッドで、アイラモルトとスペイサイドをブレンドしたウイスキーのザ・ディーコンというものらしい。ピーティーな香りの中に甘みがしっかり残っていて、丸い口当たりの後にスッ、と海藻感が漂う。
 イメージでいうとラガヴーリンやラフロイグ寄りの味なのだがもう少しさっぱりしていて非常に美味しかった。

 流石のセレクトにかなり人気を博していたが、なんとこのお酒、限定販売なのでチャンスは中々シビアだが販売価格は物凄くお安い。


 大変おいしゅうございました。



大都会に大量の酒


 実際バーカウンターを設営完了した様子がこちら。



 沢山持ってきてしまった。参加者の皆さんもラムあり日本酒ありテキーラありと色々持ってきて頂いたのでいろいろなカクテルを作ることが出来た。
 今回ふと見かけて買ってみて大正解だったのが、ダイソーで販売している洗剤用の詰め替えボトル。


 今回から会場のゴミ捨てルールが厳しくなり、持ち込んだビンに関しては各自持ち帰りとなるので少しでも重量を軽くしたかった。
 そのためプラ製の詰め替えボトルが必要だったのだが、この洗剤ボトルはキャップに10ml、15ml、20ml、25mL、30mlとスケールが付いているため、バースケールを使用したり洗ったりする頻度を大幅に減らすことに成功したのだ。

 今回作ったものの中は、サムライ(日本酒+ライムジュース+レモン少々)がかなり人気を博していた。
 なんと写真を撮っていないので普段作ってる時のものを使い回すとしよう。


 これは非常に飲みやすくて日本酒の香りを潰さない良いカクテルなのだが、合う日本酒が提供されていることが必要条件となる。今回持ってきて頂いた日本酒の中にめちゃくちゃサムライ向きの味のものがあったのが大きかったかな。

 酒飲み仲間の中で「青森に行ってくるけど何か仕入れるものあります?」と聞かれた為私が即回答したのが「シャイニーの金のりんごジュース!!」である。
 私は父方の実家が青森市なのでよくこれを飲む機会があったのだが、実はりんごジュースをポーランドのフレーバードウオッカ、「ズブロッカ」で割ると立派なロングカクテルとなる。



 シャルロッカ、というレシピだ。
 
 ズブロッカがバイソングラスという草によって桜餅に似た香り付けをされている為、桜餅とリンゴが混ざり合って飲むアップルパイのような味になるのだ。
 ちなみにシャルロッカとはポーランド語で「アップルパイ」の意味。飲まれた方が結構アップルパイっぽさを指摘していて流石、と感じた。
 で、金のりんごジュースは量と味がすごくこのレシピに向いている、というわけ。



 パワハラをしてりんごジュースを買ってきてもらった甲斐があった。




 基本に忠実にマティーニ。

 ちゃんとオリーブとピックも買って用意しておいたぞ。今回手に入れたジンがビーフィーターの47度(一般的なものは40度。終売になったんじゃなかったっけ?)だったので結構強くはあるんだけど。


 ちなみに副材料をベルモットからウイスキーに変えるとスモーキー・マティーニとなる。
 これは持ってきて貰ったボウモアで作った。

 酒の話しかしとらんな。

 仕方ないでしょ、一日バーカウンターの付近にいたんだから。

 前回同様、軽食などは殆ど食べられなかったのでこんなこともあろうかと事前におにぎりを買って隙間時間に食べていたので全く問題はなかったのだ。

 実は私は酒以外だと紅茶も結構嗜んでおり、紅茶を飲みに台湾の山の中に行ったくらいなのだがそれを受けて超美味しい紅茶の差し入れもあって大変うれしかった。ちゃんと宣伝して全部みんなで飲みました。美味しかった。

 それにしても、氷や炭酸が無くなったら誰かが持ってきてくれたり買ってきてくれたり、これが絆――ネクサス!だと感じる部分は大きかった。


フリマ・勇気・輝き


 勿論酒以外の企画も沢山あるぞ。

 今回の新しい催しとして「ブック展示投票会」があり、ホールの一部スペースで参加者の方が持ち寄った自分の写真をまとめたブック(一種の写真集)の講評や人気投票が行われた。
 入賞者には景品のフィルムがあったりして盛り上がりをみせていた。

 スライド映写機を持ってきてくれた方がいたので、ポジフィルムの投影回も出来る。手元で見るのとスクリーンに映してみるのだとまた違った楽しみ方や、自分の気づかなかった部分への気付きもあるので非常に勉強となるぞ。

 そして持ちよりのカメラ関係フリーマーケット。

 これはヤバイ。

 色々な物が販売されていたのだが、そのいずれも目を疑うような素晴らしいものばかりであった。


 え?軽食食べ放題でお酒飲み放題で?ブックやスライドの展示会があって?フリーマーケットで物販があって?参加費が???

 2000円です(今後変動する可能性あり)

 他要件としては以下のような感じ。

 フィルムさんぽ企画に参加したことがある
 飲み物・食べ物1品以上持ち込み
 ドレスコードとしてお気に入りのカメラ1台(デジタル可)

 これは参加しない手がないと個人的には思っていたりする。

 次は12月中旬の忘年会である。
 フィルムガチャ回からの連日開催となる、というリーク情報が主催からあった。

 君も胸を張り、参加せよ!!


 kaz

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