フィルムさんぽ 写真集を読む会に参加してきた件
いつも参加させていただいているフィルムさんぽの派生企画で、
「新年に写真集を持ち寄って回し読みしよう」という企画が提示された。
たまたま予定的にも空きがあったため、手持ちの写真集を持参して参加してみることにした。
実は前にも書いたことがあるのだが、写真集や写真展によるインプットが結構重要な時もあるし、何より買うと結構するじゃん、写真集。
なんとなくネームバリューのある作品や、ジャケットでぽん、と買ってあんまり合わなかった、というのはよくある話だ。どのジャンルでも。
まあ大体そういう理由で今回参加させていただくこととした。
また、今回は遅めの開催で、軽いフォトウォークと飲み会も併せて楽しめる企画でもある。
忘年会の記事でも書いたが、今私は車で移動が強いられる土地に引っこしているため、飲み会は普通参加出来ない。
折角の年始だし、出来れば飲みたいんだけどなぁ……
そこで、ダメ元で妹に交渉してみることに。
なんと、「あまり遅くならないなら」と条件付きで迎車が出ることとなった。これで安心して飲めるね!!
秋葉原駅に集合し、ちょっとカメラ屋さんを冷やかし、コンビニを経由してレンタルスペースへ。
コンビニでどん兵衛を買ってお湯を入れてもらってる方。
「伸びちゃうから急がなきゃ!」
※実際ちょっと伸びてたらしい
そして2時間ほど持ち寄った写真集を読み合うことに。
私はチェコの詩人、ヨゼフ・スデクと色彩の魔術師、エルンスト・ハースのモノクロを持参した。
あとニッチなジャンルの写真集はなさそうかなーと思い、栗林慧先生の昆虫の薄い写真集。
飲み会時に自分の写真ブックを見せたら、うち一枚が
「この写真、さっきのチェコの爺さんの写真狙ってますね!」と一撃で看破されちょっと嬉しかった。
実はカメラもちゃんとチェコのOpemaで撮っている。
私は赤瀬川原平の写真に魅かれるものがあった。
写真としては街の中のどうしようもない程の普通の、現像してこんなん出てきたら見もしないで削除しそうな一枚を組写真の 「流れ」に入れることで作品として成立させているというか。
大仰な被写体に拠らないスナップというか、いい意味で「あ、こういうの撮ってもいいんだ」と思うような写真が多かった。
あと、マン・レイとスデク爺さんを比べると時代が同じだからか結構共通する部分もあったり。
「どう見てもソール・ライターオマージュだろ!!」とゲラゲラ笑った写真集もあった。
写真集を読むことの最大のメリットは撮影意欲が湧いてくることだ。
終了後のフォトウォークではトマソントマソン言いながらバシバシ写真を撮っていた。
※超芸術トマソン……赤瀬川原平の提唱した芸術学上の概念。展示品のように美しく保存されている無用の長物。みうらじゅんとかもこういうの好きよね
あ、使ったのはCONTAX AX。
レンズはM42アダプタを介して東ドイツのマイヤーのレンズをオートフォーカス化だ。
いつもの趣向と違い、意図を持たずになんかこう、目に留まった適当なものをスナップしてみた。
やはりインプットがあると楽しいねー。
その後、飲み会でラム刺しやなんこつなどの美味しいものと、ベトナムの焼酎とかシナモンサワーとかあんまり皆飲まなさそうなものを2時間ほど飲み、ついでにカメラ屋さんに。
朝と夜で実は欲しかったものが2つも見つかってしまった。
私はOM-1が好き、って話を書いたが、友人(1台目のOM-1を譲った友人)と年末に大井競馬〜品川〜横浜を夢のダブルOM-1で撮り歩いた際に、中古屋で動作未確認ながらOM-1より安いM-1を見掛けており、これを買っていた。
お店で確認した時も正常動作していそう(露出計も動く)で、実際テストネガが上がって来たところバッチリな写りであった。
M-1にはさ、Mシステムのレンズ付けたいじゃない。
ということでこの日、Mシステムの安いレンズを2本見かけたので両方購入しておいた。
これが新年初MNGだな。それにしてもMシステムってこんなホイホイ転がってたっけ……?
きっとOM-1を褒めたからマイタニウムが分泌されて掘り出し物が見つけやすくなっているのに違いない。
今年はなんだかんだでフィルムをやたら使っており、1月6日の時点で5本使っているというハイペースさだ。
まあ、開幕から序盤だけ飛ばしてシーズンオフにはBクラスという球団のような使用頻度に偏るのがいつもの私なのだが。
今年はどこで失速するのかに注目する楽しみ方もあると思う。いやないわ。
kaz