kazのこんなカメラ④ OM40
基本的にこのnoteでは普段Twitterではあまり取り上げない所有機や、取り上げてるけど文字数の関係で10連ツイートとかになって皆読んでくれてないだろうな、というカメラについて紹介している。
今回紹介するのはOLYMPUS OM40だ。
どうも普段東側のカメラばかり使っているからか、周りから見た私に国産機のイメージがないらしく、OLYMPUSとか持ってるんですね!と驚かれることは多い。
もう慣れた。
そもそもこのカメラ、何故手に入れたのかを説明すると長くなる。
長くなるといってもちょっとだけだからブラウザバックしないで欲しい。出来るだけ短く纏めるから。
・あなたのOMはどこから?私はアダプトールから!
タムロンのSP90mm F2.5、という素晴らしいレンズがある。
私は普段、虫だの花だのを撮ることが多いので、マクロレンズに需要が寄りがちだ。
普段、デジタルではPENTAXのD-FA100mmを使っているが殆どこれが私の標準レンズだ。付いてないことの方が珍しい。
しかしこのレンズ、絞り環が省略されており、手持ちのKマウントフィルム機ではSFX-nという唯一の例外を除いて活用することが出来ない。
そこで、フィルム機用に先述のタムロンSP90mm(52BB)を購入したわけだ。ミノルタでも使えるし。
購入したレンズにはアダプトール2が付いていた。説明はいらないと思うが、タムロンのレンズは別売のマウントアダプタを交換すると各社のボディで使えるようになる。
そのマウントがたまたまOMマウントだったのだ。
で、折角だからOMマウントが使えるボディが欲しくなる。Twitterでもこのように騒いでいるね。
で、フォロワーさんから「OM-1なら余ってるけど買う?」と打診を頂いたのが始まり。
そう、OM-1である。
・OM-1は我が国固有の領土です
このOM-1、正直使い勝手で言えばかなり好みで、コンパクトな大きさとスムーズな操作性、ズイコーレンズの優れた写りで結構ツボである。
ところが、ある時妹が社員旅行に行く、というのでOM-1を貸し出した。
これが良くなかった。
それからOM-1は妹に実効支配され、たまに使いたい時でもわざわざ妹に確認してカバンから出して貰わないといけないという状況。
(まあいいけどさ)
普段は構わないが、たまたま使用予定がブッキングしてしまった時に、手元のOMレンズを使うためのボディがなかったのだ。(妹は標準のみ使用)
そこでOM2000でも買うかな、と計画を立てていた。
・まごうことなき変態
そんな中、たまたま中古屋で動作未確認のOMカメラを見つけた。それがOM40だ。
なんとズームレンズ付きで2800円。
妹は元々便利ズームを欲しがっていたので、「これを使うといい」と便利ズームを差出し、代わりに50mmF1.8の返還交渉に成功。
見たか。領有権問題はこうやって一歩ずつ解決するのだ。
で、正常に動作したため、OM-1の代替としてこのOM40を使いはじめた、という訳だ。長い。
さて、このOM40というカメラ。どういうカメラか見ていきたい。まずは当時の広告からご覧いただこう。
黄色い変態である。
それ以外の感想が出て来ない。
PENTAXにもこういう変なヤツいたな。
失礼。「逆光強」というニックネームからして、まあ逆光に強いんだろう。
プログラム・絞り優先・露出補正機能が付いており、我が家ではハイスペックミライカメラの一つに分類される。
マニュアルでもきちんと動作するのがエラい。
さて、わざわざ黄色い変態まで用意するぐらいだ。逆光には果たして強いのだろうか。
つよい。
完全ド逆光のプログラムオートだ。木やスカイツリーなんか黒つぶれするだろうな、という虐めに近い環境だが、しっかり適正露出を取っている。
50mm F1.8
ポジフィルムでも問題なく写っている。露出・電気系統にはなんら問題がなかった。
それにしてもズイコーはいい色出るな。
28mm F3.5
135mm F2.8
黄色い変態の癖に取り回しが良く、使い勝手もよい。手持ちではSFX-nの次にハイスペックなカメラだが、OMシリーズのコンパクトさもあり、取り回しでらこちらが優位。
タムロン SP90mm F2.5
本当に素晴らしいレンズだ。亡くなった父がマクロレンズの話題になるとこのレンズとシグマの70mmカミソリマクロに関してはしきりに誉めていた。
当時中学生でカメラの知識もほとんどなかった私は「タムロンのSP90」という父の教えを
「オムロンのレーザーガンSP70みたいな名前のレンズ」とうろ覚えていたが。
帰ってきたウルトラマン50周年おめでとう。
話が逸れた。
・変態にも五分の魂
そんなこんなで、不思議な経緯で使うこととなったOM40だが、隠れた能力は決して低くはないぞ。
しかしこの広告だけはどうにかならなかったのだろうか。
そこだけがとにかく引っ掛かってしまう。
kaz