第65回フィルムさんぽに参加した件
先日書いたとおり、私はフィルムさんぽというフォトウォークイベントに定期的に参加している。
7月末の回にも今回参加することが出来たため、こちらを紹介していこう。
時期的な問題で、この時期の回に関しては「灼熱回」とまで呼ばれるぐらい暑い回だ。
私もそれに備えてウェアラブルクーラーを手配して行ったが、大容量のモバイルバッテリーと接続して使うと丸一日間稼働させることが出来た。
これはありだ。
使ったカメラは固定ツイートで投票を行った結果、厳正なる審査の上、チェコスロバキアのEtaretaに決定した。
自分で投票を用意しておきながら、エタレッタが勝った時には少し顔がマジになった。
なにせ目測式で最速1/200までしかなく、逆光にめちゃくちゃ弱い上被写体に寄れないという代物で、どう考えても今回の江ノ島というロケーション向きではない。
利点としては非常に軽く小さいため荷物が減らせて、また巻き上げとシャッターチャージが連動する時代よりも前の古いカメラなので、多重露光がし放題。
これが後述する悲劇を産むことにはなった。
さて、カメラが小さいので撮影カバンにはハイドレーションシステムを仕込み、凍らせたアクエリアスを都合3リットル分入れた。
そこに例のウェアラブルクーラーと熱中症対策タブレット、それに扇子とサングラスだ。
カメラが小さいため、大きなカバンの中には熱中症対策しかしていなかった。
とにかく熱中症にだけはならないように頑張ったのだ。
当日は天気もやや心配されたが、実は私には隠しスキルがあり、
「これまでの人生で参加したイベントが雨天中止になったことが一度たりともない」
レベルの晴れ男だったりする。
当然フィルムさんぽでもそれは等しく、これまで晴天率はおよそ90%、最大の悪天候が1時間ほど通り雨が降っただけだ。
……当たり前だが、晴れたので異常に暑かったのだが。
さて、撮影開始となり、今回は比較的自由な流れでの撮影となった。
ご存じの方も多いと思うが、江ノ島は非常に階段が多くアップダウンの激しいロケーションだ。
私も展望台を目指して階段を登って行ったのだが……
途中で足がつってしまい満足に動けなくなる。
日頃の運動不足、水分不足、ビタミン不足、まあ思い当たる節は沢山あったが、ここで足を痛めたため、江ノ島の山を下り、五輪会場周辺まで足を伸ばして撮影することにした。
尚、他の方は山方面を回っていたため、ほぼ半日ぼっちである。
と、ここで先述した悲劇が関わってくる。
エタレッタは巻き上げとシャッターチャージが連動していない。
つまりちゃんと巻き上げるのを忘れると意図していないタイミングで多重露光となってしまう。
これを防ぐ為、通常私は、
「シャッターを切ったら次のコマを巻き上げておく」というルーチンを決めて行っているが、今回は多重露光に挑戦したり、撮影間隔が長かったり、暑くて頭が回らなかったりで意図していない多重露光で数カットを無駄にしてしまった。
私はあまり自分のことを信用していないので、
「迷ったらコマが無駄になろうが巻いておこう」
と意識していたが、結果を見ればコマ飛びはなかった。
これは意図した多重。
組写真として提出したのはこちら。
とにかく暑かったので夏っぽさを出したい、と空とコカ・コーラのパラソルを入れ、対角に鎌倉~江ノ島っぽいポップな色合いの露店の壁を入れた。
駐輪場付近で大量の貸し自転車が綺麗に並んでいるのが面白く、使いたかったので入れて、モノトーンに近い配色になるように対角に掛けていたサングラスをコンクリートの上に置き、わざとレンズフードを外して逆光で暑さを表現してみた。
単品でも結構好きな写真。
撮影後はバラバラに別れて島内で食事をし、夕方から講評。
今回は参加者さんのレベルが非常に高く、講評も有意義だった。
実は私にはもう一つ隠しスキルがあり、
「目測機が妙に得意」なのだ。
学生時代競泳をずっとやってきたので、5m、12.5m、25mが感覚的にほぼわかるからかもしれない。
今回のさんぽも暑かったが楽しかったし、何より勉強になった。
次回はポートレート回に参加していきたい。
kaz