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a-haのマグネ・フルホルメンのソロ・アルバムを日本リリースする。

いつも紹介するのはロックがほとんどですが、今回は純粋なポップス・アルバム。a-haのマグネ・フルホルメンのソロ・アルバム『リヴィング・ウィズ・アワセルヴズ』です。a-haは実は縁があるアーティストでして、ワーナー時代にも、何枚かアルバムをリリースしておりまして、しかもソニーでお仕事をはじめてすぐに、a-haの久々のアルバム『トゥルー・ノース』という作品を担当しまして、リリースしたのですが、これが素晴らしい作品だったのです。アルバムと同時に映画も公開になりましたが、「私たちすべてがいかに環境とつながっているか」といったテーマを中心にメッセージ性の高い作品でした。まだお聴きになっていない方にはおすすめの1枚です。

そして、a-haに関しては、常にアンテナを張っていたのですが、マグネ・フルホルメンのソロ・アルバムが出るということで、素晴らしい作品でしたので、日本だけでCDをリリースすることになりました。2022年、a-haのツアー再開後、マグネは新曲を書き始め、またアルバム『トゥルー・ノース』に収録されなかった曲を何曲か書き直し、これらの楽曲がこのソロ・アルバム『リヴィング・ウィズ・アワセルヴズ』となったそうです。アルバムの曲の中で面白いのは、a-ha の『トゥルー・ノース』用に書いたものの、モートン・ハルケットが歌詞の内容に難色を示し、歌うことを拒んだといういわくつきの1曲「ゴッド・イズ・イン・ザ・ディテイルズ」で、なかなかキャッチーで、a-haっぽい楽曲に仕上がっています。

その他にも、女性シンガーのティニーと一緒にデュエットしている「タイム・イズ・オン・ユア・サイド」は、孫が最近できたマグネが若者に向けて書いたメッセージ・ソングで、この曲もa-ha の『トゥルー・ノース』用に書いて、モートンは気に入ったものの、a-haのアルバムには収録されず、このソロ・アルバムに収録されたそうです。ノルウェー国立放送のWEBチャンネルで公開となった「ホワイト・ホーセズ」のパフォーマンス映像は日本語字幕入りでご覧いただけます。珍しく、マグネがアコースティック・ギターを手に取り、歌っています。

このビデオが流れたベストヒットUSAのインタビューもよかったですね。日本のソニーミュージックが日本でアルバムを出したいっていうから、びっくりしたなんて言ってましたが、出したいと言った私本人はそんな風に言ってもらえて、うれしかったです。個人的にはアルバム・タイトル曲「リヴィング・ウィズ・アワセルヴズ」がお気に入りですね。ノルウェーのAORですよ。こういうアルバムをリリースできるのは、洋楽ディレクター冥利に尽きます。ぜひ一人でも多くの洋楽ファンに聴いていただきたいアルバムです。

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