ネオン・ディオンがヘッドコーチとして復活していた!
アマプラで、「CAOCH PRIME コーチプ・ライム〜勝利の方程式〜」という日本で見る人がいるのか?というくらいかなりマニアックなテーマのドキュメンタリーを見た。
これは、アマプラでシリーズ化している「ALL OR NOTHING」というスポーツのドキュメンタリーの特別版的な位置付けなのだろうか。
元NFL選手兼MLB選手だったディオン・サンダースが、ジャクソンビル州立大学アメフト部のヘッドコーチとして奮闘するドキュメンタリー番組だ。
今は、大谷翔平選手の二刀流がかなり話題になっているが、このディオン・サンダースは、NFL選手として1989年から2004年までプレイし、MLB選手としても1989年から2001年までプレイし、スーパーボウルとワールドシリーズに出場した唯一の選手で、NFLの殿堂入りもしている(Wiki情報)。
現役当時は、「ネオン・ディオン」などと呼ばれ、野球の試合の後にアメフトの試合に出場するため、ヘリコプターをチャーターし球場に直接乗りつけたり、かなり言動が派手な選手だった。
現役の頃の印象が強かったので、その彼が大学フットボールのヘッドコーチをしているというのが最初は、何か冗談かと思いながら見始めたが、かなりというがガチキュメンタリーだった。
そこに写っていたのは、各選手のことを本当に考え、フットボールを通じて、社会に通じるような人間に育てていこうと苦悩する、今までは知ることのできなかった彼の姿だった。
厳しい水不足に襲われながらも、練習ができる環境を整えるために奔走したり、選手の負傷に向きあったり、選手としてだけでなく、ヘッドコーチとしても正統派な彼の姿が見られた。
番組の中でも、時々現役のころの派手というかヤンチャな感じの仕草が垣間見られる場面があるのだが、ドキュメンタリーの中にいる彼は、非常に真摯にフットボールに向き合い、選手一人一人のことを心の底から気遣い考える姿だった。
今更ながらだが、こういった彼の性格だったから、激しいNFLの選手として活躍しながらMLBでも活躍ができたのだろうと感じた。
ドキュメンタリーは、彼の2022年のシーズンを中心に追いかけており、2023年からの彼は、コロラド大学ボルダー校のアメフト部のヘッドコーチに就任している。
また新しい大学でもどういった活躍をするのか、是非ともシーズン2を見てみたいと思っているのだが、アメリカでもどこまでみられているのだろうか。
何はともあれ、新しい大学でどのような手腕を発揮するのか、どこまでチームが躍進するのか期待が高まる。このまま順調にいけば、もしかしたら数年後にはNFLのどこかのチームのヘッドコーチになるかもしれない。
番組自体は、4つのエピソードで各エピソードは44、5分なのでそれほど長くなく、個人的には非常に見やすい構成だと感じた。
ただ、日本ではそもそもアメフトはマイナースポーツなのと、あまりNFLとMLBを兼任した選手がいるということも話題にならないので、この番組の需要がどこまであるのか甚だ疑問だが、これを日本で見られるようにしてくれてアマプラには本当に感謝しかない。