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夕日色のテーブル

夕日色のテーブルに、二人。

目の前には複雑な顔の君。眉間に皺を寄せながら斜め上を見ている。

ご飯は、進んでいなかった。

ぼくの顔が、君に映り込む。

複雑な気持ちを抱えるとき、顔から表情が消えてしまう。

少し息を深く吸って、表情の奥を覗き込む。その覗いている姿勢は、覗かれているようだった。

いくつかの言葉をやりとりした。言葉の意味は思い出せない。

やりとりされるものは、いつもはかることができないものばかりだ。


ふと、君の目に光が入る。


何かのスイッチが押されたように、ご飯を食べ始める。

元気だからご飯を食べるのか、ご飯を食べるから元気になるのか。どちらでもいいのだけど、大切なことだ。

頼んでいた飲み物が届く。グラスは少し濡れている。

夕日色のテーブルに、ご飯を食べる二人。

引き続き、挑戦中。今回はけっこう難しかった。この三回で挑戦したこと、振り返ってみようと思う。読んだ感想、ぜひ教えて下さいませませー!

第一回:二つの茶碗

第二回:君の癖がぼくに染みついている


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ひらやま
最後まで読んでいただきありがとうございます。