【英語脳チャンネル-1】 『ベースボール』の"Base"ってな~に?
これからキャプテン・カズがこれまでに感じた「日本の英語って、こんなとこがおかしい!」と言う点を、連載していこうと思います。
まず1回目は"Baseball"です。
1. "Baseball" の "Base" ってなーんだ?
『野球』は日本の国民的スポーツです。
『野球 = Baseball』ってことは、日本人なら全員知っています。
では"Baseball"の"Base"とは何のことでしょう?
Baseballが野球のことだ、と知っていても、Baseが何かを知っている人は、凄く少ないのではないでしょうか?
ある少年野球チームの監督・コーチ達に尋ねたところ、誰も答えられませんでした。
2. "Base"とは『基地』のこと
"Baseball"の"Base"とは、『基地』のことです。
第二次大戦後、GHQのマッカーサーが最初に日本に降り立ったのは『厚木基地』でした。
『厚木基地』のことを『厚木ベース』とも呼んでいます。
横田基地は横田ベース、横須賀基地は横須賀ベースです。
"Baseball"の"Base"は、この『ベース』です。『基地』という意味です。
3. 「"Base"って何?」と思わない日本人
日本に"Baseball"が入ってきたのは明治初期です。正岡子規一門が"Baseball"の文化的な輸入と普及に「一役買った」と言われています。
明治維新が1868年ですから、"Baseball"が日本に入ってから約150年が経ちました。
そして日本で"Baseball"は『野球』と呼ばれて、スポーツ文化を築きました。
その150年の間、日本人は誰も「ところで、Baseballのbaseって何のことだ?」と疑問を抱かったのでしょうか。
おそらくそうなのでしょう。実際、誰も『Base = 基地』だと知らないのですから。
生意気なことを言うようですが、ここに私たち日本人の国民性が現れている、と感じます。
それは、欧米から入ってきたものに対して何も疑問を持たず、無条件で受け入れてしまう、という国民性です。
それが端的に表れているのが"Baseball"ではないでしょうか。