【瞬発力トレーニング-4】9マスラップ 使用動詞(have・know)
前回(瞬トレ-3)では、do以外の具体的な動詞、haveとknowを使って、主語動詞文を組み立てる練習をしました。
今回(瞬トレ-4)は、それを『Rap』のリズムに乗せてスピーキングする練習をします。
1. (先生の発音付き)9マスラップ
何はともあれ、次の動画を見てください。画像をタップすると動画が再生されます。
数年前に一世を風靡した、ピコ太郎の『PPAP』風の曲が再生されたと思います。
この動画には発音の先生のナレーションが録音されています。『9マスボイパ』と同じく、『Tune-up English 英語発音塾』の高梨由希子先生にお願いしました。
この先生の声にかぶせるように、あなたのスピーキングを発声してください。
2. リズムに遅れないコツ
最初は誰でもリズムに遅れますので、遅れたからと言ってすぐに投げ出さないでくださいね。
リズムに遅れないようにするには、以下のような『コツ』があります。
1小節目が聞こえている間に、例えば『He did.』のようなdo文を作ってしまいます。
そして2小節目が始まり、例えば『have a dog』が表示されたら、それを既に作ってあったdo文『He did.』と合成します。すると、リズムに遅れずに主語動詞文が声に出せるようになります。
リズムに遅れずスピーキングができるようになってきたら、次の『先生の声無しバージョン』をやってみてください。
3. (先生の発音無し)9マスラップ
いかがですか?
とにかく『1小節目でdo文を作ってしまうこと』がコツです。
4. ネイティブは『文頭脳』、日本人は『文尾脳』
おそらくネイティブはこの『9マスラップ』の順序で発想し、英語をしゃべっているのではないか、と思います。英語を話し始める直前に、構造部(do文)を作文してしまうのです。
僕はこのタイプの脳を『文頭脳』(ぶんとうのう)と名付けました。ネイティブの脳は『文頭脳』なのです。
ところが日本人の脳は『文尾脳』です。日本人の脳は文尾で構造部を作ろうとします。
「ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心無く・・・」
日本語は副詞から始まり、副詞が延々と続きます。
そして文の最後になって
「花の散るらむ」(花が散るのかしら?)
という構造部が現れます。
日本人の脳は万葉の時代から、文尾で構造を決定するように組み上がっているのです。
日本人が中学校・高校で6年間も英語を学習しても、簡単な英語すら話せない理由がここにあります。
日本人の脳には、英語の構造部を作文する『文頭脳』の回路が存在しないのです。
この『9マスラップ』の練習をすると、1ヶ月も経たずにその回路が組み上がってきます。
これが僕が45年かかってたどり着いた成果です。
ネイティブの英会話講師にとって、文の最初に構造部を作ることは当たり前です。『文頭脳』は当たり前過ぎて、ネイティブには見えません。
だからネイティブに任せていたら、日本人は今後何千年経とうが英語を話せるようにはならないでしょう。
でもこの9マスを使った方法で『文頭脳』さえ作ってしまえば、1ヶ月で英語を話せるようになります。