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土屋神葉くんへのファンレター

*こちらは以前、私のXに「土屋神葉くん取材後の個人的雑感」として、画像で掲載していたものです。なので、Xのポストを遡れば、同じ内容のものが出てくるのだけれども。少しだけ手直ししつつ、note記事では「ファンレター」として残しておきます。こっちのほうが、検索もしやすいし。

 
予期していなかったことに、私はアニメ「青のオーケストラ」に(仕事として)関わらせていただけることになって。いろいろな出会いや喜びがあったのだけれど、その中の大きなひとつが、「土屋神葉」という才能に出会えたこと。

もちろん、神葉くんのことは知っていましたよ。爽やか系イケメン声優であることや、 土屋太鳳ちゃんの弟くんであること。宮野真守くんに憧れて、 同じ事務所を志望したこと……。それと、かつて私が常勤していた団体が発行するテレビ情報雑誌では、平日の朝に放送している半年スパンの連続ドラマを大きく扱っていたから、太鳳ちゃんの表紙を何度も目にしていたし。
なので、 神葉くんが 「青オケ」 に出演することを知って、いつか話を聞けたらいいなと思っていました。ただ、その時点では、たくさんいる若手人気声優のひとり、 という認識だったのね。神葉くんは、ドラマファンから熱い支持を集めた「トクサツガガガ」にも出演していたから、テレビ誌で名前を目にしていたはずなんだけど、その時点では担当外のドラマを見てなかったから、記憶に残っておらず……。すまぬ。

実際に、彼の姿をいろんな現場(最初は「青オケ」のアフレコ現場での顔合わせ、続いて去年の「NHK超フェス」の「青オケ」イベント会場)で目にすることになって、まず「おっ!?」と思ったのは、彼は立ち姿(「超フェス」での、佐伯直の等身大パネルの前でのポーズなんかは特にそうだ)が、とてもかっこいいこと。
後々、彼が出演する舞台も観に行くことになって改めてそう感じたのだけれど、彼は身長が170cmで大柄なほうではないのに、ステージに立っているともっと大きく見えるのね。 映える、というのかな。ワンショットで写真に撮られたりするときも、そう。背筋がすっと伸びていて、ひとつひとつの動きがとてもシャープ。それは、彼にクラシックバレエの素養があって、高校時代はスーツアクターを務めながらアクションの勉強を続けていたことによるものが大きいのだと思う。

同時に、神葉くんは自分が出演する作品に対する取り組み方が、めちゃくちゃ真摯。その点については、ほかの「青オケ」出演者のみなさんも同様なのだけれど、インタビューしたときに、ひとつひとつの質問に(ときに私はピントの外れた質問もしたと思うけれど)とても誠実に答えてくれて。台本を深く読み込み、自分としての演技のテーマを決めて収録に臨んでいることがひしひしと伝わってきました。
彼の場合は、インタビューして地声を聞くと(彼のYouTubeやポッドキャストでもわかる)、印象としては、明朗快活な好青年。むしろ、ナイーブな佐伯直のイメージは、 少し彼から「遠い」ような気がしました。それだけ、 佐伯直というキャラクターを作り込んでいるわけで。その演技の幅の広さも素晴らしい。

インタビュー取材では、私が写真も撮らせていただけることになったのだけれど、撮影技術が拙いから、彼が本来持っている魅力を完全に引き出せなくて、申し訳ないという思いしかなく。それでも、彼が持っているかっこ良さは、彼の公式ホームページに素晴らしい写真が多数アップされているので、そちらをご参照いただければ、と思います。

https://simbatsuchiya.studio.site/portfolio

ファインダーを覗いたときの印象は……、「あ、目元が太鳳ちゃんそっくりだ!」と(笑)。

前述したように、彼が舞台に出演したときのステージ上で放つオーラがものすごく魅力的なので、声優業だけではなく、舞台俳優としての彼にも、もっともっと注目してもらえたら、と思っています。 まあ、木ノ下裕一さんが主宰する木ノ下歌舞伎の『糸井版 摂州合邦辻』 とか、キャラメルボックスの成井豊さんが脚本・演出を手がけた『嵐になるまで待って』 とかにメインキャストとして出演しているから、既に演劇界では確かな足跡を残しているんですけれどね。
ちなみに『嵐になるまで待って』で神葉くんが演じた幸吉役は、初演では、私も何度か取材したことのある上川隆也さんが演じていました。神葉くんの演技も、上川さんの芝居に負けず劣らずのものだったと思うよ。あとは、9歳のときに麦茶のCMに出演に出演していたこととか、江戸切子をコレクションするなど趣味のセンスがいいとか、3姉弟すごく仲が良くて「まれ」の舞台地である能登を旅行していたこと(だから、今回の地震の被害については、ものすごく心を痛めていると思う)とか、 書きたいことは山のようにあるけれど、長くなるので割愛します。そのうち書く機会もあるでしょう。

ということで、 彼が私の「推し」になっていることは伝わったのではないか、と。これからの土屋神葉くんの活躍に期待しています。

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