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【アルゼンチンタンゴ】ボクのパレハは何処へ?パレハ探しの長ーい旅(4)ーこのモヤモヤって失恋!?

大好評の「ボクのパレハは何処へ?」シリーズ第4弾。

前回のお話はこちら。

その前に、、、

一般的に、「パレハ(pareja)」というと、「esposa(妻)」「novia(彼女)」という意味(男性に対して使うと、「夫」や「彼氏」)になるため、

「パレハ・デ・バイレ(pareja de baile)」(日本語で「ダンスのパートナー」の意)

の方が正しい、とのご指摘を受けた。(なるほど!)

しかし、単語としてちょっと長いので、ここではあくまで「パレハ・デ・バイレ」という意味で、「パレハ」を使っていく。


では、本題。

今通ってる、「カネロ・タンゴ(CANELO TANGO)」というタンゴの学校には、生徒がたくさんいるが、そのほとんどが、自分より2,3周りぐらい先に人生を歩んでいる、大先輩たちだ。

そんな中、水曜日のクラスだけは、なぜかその大先輩らが誰も来ず、比較的若い生徒たちが来ていた。

その水曜日のクラスには、アメリカ人とロシア人の女子生徒がよく来ていて、二人とも若く、自分より長くこっちにいて、スペイン語もペラペラだった。

ロシア人はかなり背が高いので、ちょっと踊りにくいところはあるが、とても綺麗で、めちゃくちゃ細い。(タンゴドレスのモデルもやっていた)

一方、アメリカ人(以降、Cさん)は、中肉中背の童顔な子だった。

クラスでは、背丈の関係で、Cさんとよく踊ることがあったが、その学校では、カネロ先生が授業中も、授業後もずーっと話しているので、彼女らときちんと話す機会がほとんどなかった。

しかし、ある日、フローレス地区の「バルドッサ(Baldosa)」というミロンガに行った時に、たまたま二人に会った。

そして、そのミロンガで、Cさんと踊り、連絡先を交換することになった。

アルゼンチンでは、facebookとWhatsappが一般的な連絡ツールなので、とりあえずCさんとfacebookで繋がることになった。

承認された後、Cさんのfacebookのページをちょっと覗いてみると(実はうーんと笑)、適度な投稿がされていたので、彼女がどんな人間か、少し分かってしまった。(実はたくさん笑)

アルゼンチンやスペイン語が好きで、数年こちらに滞在しているのと、タンゴを熱心に習って、大会にも出ていたことが、少なくとも分かり、Cさんに好印象を持った。

Cさんはすごく上手いわけではないが、同じレッスンを受け続けていることもあり、Cさんがその先生のダンスの理論やスタイルに好意を持っていることに、親近感を覚えた。

しかも、Cさんはいつも一人でレッスンに来ていたので、

「彼女とパレハになれるかもしれない!」

と、ふと思ってしまった(笑)。こうなると、ドンドン意識してしまう(笑)。


しかし、ちょうどその時、そのタンゴ学校の2週間のお休みがちょうど重なり、彼女と暫く会うことができず、勝手にモヤモヤしていた。

その間、以前の失敗を教訓にして、どうやって持ちかけようか、シミュレーションを何回もした。

そして当日。

水曜のクラスに少し遅れていくと、前のクラスがまだ終わっておらず、みんな雑談をしていた。

その中に、Cさんとロシア人の女性がいましたが、なんと、その間に、若い男性も座っていました。

「あっ、ヤ、ヤバイ、、、」

嫌な予感がしてきた。。。

その男性は、ロシア人と一緒に来たのか、Cさんと一緒に来たのか、雑談の時点では判明しなかったが、先生が「授業を開始するので、組んで何曲か踊りましょう」と言った時、Cさんはその男性と一緒に踊り始めてしまった。。。

チーン、、、


レッスンでは、いつもCさんと踊っていたので、その男にCさんを取られてしまったような、切ない気持ちになった。(これは一方的で勝手な妄想笑)

その日は、ロシア人の子と練習することになったが、クラスの間、その男がどれだけ上手いか、とても気になって仕方がなかった。

その男とCさんは、自分の死角で踊っていたので、踊りを見ることはあまりできなかったが、ただ一つ感じたのは、Cさんが楽しそうに踊っていたことだった。

自分がどういう風に言おうか、何回もシミュレーションしていたことが、バカバカしく思えた。

もちろん、彼らがパレハなのか、直接聞かなかったし、もうそれ以上、Cさんのことを考えるのをやめた。

そして、Cさんは、ボクの気持ちを知ることもなく、今もその彼と踊り続けるのだった。。。

こんな青春みたいなことを30過ぎたオッサンがやってるが、やりたくてやってる訳ではない。

パレハがいないので、仕方ないのだ(笑)。

その出来事の後、ちょっと切なくなったが、誰にも話すことができず、その日は、一人でちょっと多めに飲んでしまった。。。(実はうーんと(笑))

失恋したわけでないのに、この切なさは何なんだろう?

そして、ボクのパレハは一体、どこにいるのだろう?


続く!

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