【アルゼンチンタンゴ】ボクのパレハは何処へ?パレハ探しの長ーい旅(3)ーBさんから学んだこと
大好評の「ボクのパレハは何処へ?」シリーズ第3弾。
前回のお話はこちら。
「あの子(Bさん)と踊らなくちゃいけないの?」
とAさんに聞かれた時、
反射的に
「いや、そんなことはない」
と答えてしまった。。。
今思うと、その時は少し感情的になっていたので、そう答えてしまったのだろう。
Bさんの方を何回も向いても、こちらに気づかなかったので、結局、Bさんに断りをいれずに、Aさんと踊ってしまった。
すると、Bさんは、自分とAさんが踊っているのが分かり、修羅場を知らないいつもの中年おじさんに誘われ、数曲踊っていたが、その後、いきなり身支度をし始め、
「今日はカニング(有名なミロンガ)に行く」
という言葉を残し、クラスの途中で、帰ってしまった。。。
周りの生徒もザワザワして、さすがに、異変に気づいた先生(カルロス・ペレス)も、
「どうした?あの子(Bさん)、と何かあったのか?」
と心配そうに聞いてきた。
Bさんにひどいことをしてしまったと思い、帰宅後、一人反省会で、自分を責めた。
実は、その日にBさんに言われたことは、パレハ解散だけではなく、タンゴに関する意見やアドバイスもあった。
・色んな先生に習うより、一人の先生に長く見てもらった方がよい
・床を蹴って、足を踏み出す力強さが感じられない
そういえば、ちゃんと基礎からタンゴを習ったことがなかった。
インドではタンゴを習っていたが、果たしてそのインド人の先生が踊っていたものがタンゴと呼べたのか、甚だ疑問だった。。。
彼女のアドバイスを素直に聞き、スンデルランドのクラスをしばらくお休みして、タンゴの学校探しを、1から始めることにした。
そして、
「自分に合うタンゴの先生・クラスを見つける」
「数ヶ月後にBさんと踊って、成長している姿を見せる」
という小さな目標を作ってみた。
Bさんには、あの出来事があった日に、お詫びのメールを送ったものの、直接謝るチャンスとタイミングを逃していた。
しかし、今では、ミロンガで会うと普通に挨拶して、会話する関係に戻ることができている。
自分の大事なスイッチを押してくれた、Bさんにはとても感謝している。
そう、パレハ探しはまだ始まったばかりだ。
続く!
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