【プロ野球】中日の支配下登録選手が70名に到達・・・育成選手は諦めるにはまだ早い
1.はじめに
今月8日、中日は高卒4年目の松木平優太投手を育成登録から支配下登録選手へ昇格させた。この結果、支配下登録選手は上限の70名となり、7月31日の支配下登録の期限日3週間前で埋まってしまった。このままでは育成登録からの昇格や外国人の補強も登録枠が残されていないため、1軍の戦力として選手を登録する事ができない。
中でも、育成登録の15名の選手は支配下枠が残されていないため、現状では今季の1軍での試合出場は絶たれた。育成選手の中には、1軍経験のある近藤投手や岡田投手など2軍で結果を残している選手もおり、期限日までの昇格を狙っていたはずだ。しかし、まだ諦めるのは早く、今季中に昇格できる可能性はまだ残されている。
2.今月31日の期限日までに育成選手が昇格できる方法
支配下登録の選手をシーズン中に増やす事は当然可能だが、減らす事も可能だ。後者の方法は2通りある。
1つ目は、人数の異なるトレードで枠を空ける方法だ。直近の例だと、ソフトバンク(野村選手)と西武(斎藤投手)の間で行われたトレードだが、支配下登録の野村選手と育成登録の斎藤投手がそれぞれ移籍となったため、ソフトバンクの支配下登録枠は1つ空く形となった。昨年末の巨人(ウォーカー選手)とソフトバンク(泉投手・高橋礼投手)の間で行われた1対2のトレードも同様に、移籍によってソフトバンクの支配下登録枠が1つ空いた。トレードも今月31日が期限日なので、力のある育成選手を支配下にさせるためにも十分に可能性がある。
2つ目は、外国人選手をリリース(契約解除)する方法。日本人選手は戦力外通告をする期間が決まっており、シーズン中はリリースする事ができない。調子の上がらない支配下登録の外国人選手をリリースする事で、リリースした人数分の支配下登録枠が空く事になる。ただ、契約ではシーズン中にリリースしても、今季いっぱいの年俸を支払うケースが多いため、簡単に決断する事はできない。枠を空けるために、リリースされる選手がいない期間も給料を支払う価値があるか、判断の材料になる。
3.最後に
今月31日の期限日まで、どのチームの育成選手も支配下登録を目指している。残り期間は焦りも出てきて、精神的にも辛い時間を過ごすと思われるが、苦労して支配下契約を手にする事ができれば、現役中だけでなく一生の自信になり得るものだ。育成選手には自分自身が1軍で活躍する姿を想像して最後まで諦めずプレーしてもらいたい。