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【海外駐在】#3:仕事の内容と現地のビジネス文化

駐在は会社の命令で行くものなので、旅行とはまた違いますよね。たくさんのお金をかけて送り出してくれるものなので、それに見合う成果を出さないといけないと思います。その一番大事な部分が本記事になります。

  • 駐在先での仕事の概要

地域統括会社というポジションでの配属でした。そのため、地域内の現地法人と日本本社の間になってブリッジングをすることがメインの業務でした。
とはいえ、どちらの立場に迎合することはなく、あくまで本社からの駐在員なので、本社の方針を現地に落とし込むことを優先にするものでした。ただ、本社から現地までの距離感を埋める必要もあるので、現地の意見も汲みながら、全体最適を考えて動いていました。

IT要員として駐在したのですが、今まではシステムの保守運用や導入プロジェクトなど、技術的な話が多かったのに対して、駐在中は戦略やマネジメントが多かったです。そのため、英語が聞き取れない以前に話している内容が意味不明でした。現場の細かい話に比べて抽象度が高くなり、数年先を考えた話題に正直ついていけませんでした。
また、システムを直接触ることもなくなり、Word、Excel、PowerPointを使って、ひたすら会議=コミュニケーションと合意形成で人を動かすことばかりでした。多くの関係者を巻き込み、合意形成を進めていくことが増えたため、そのような仕事のマインドに変えていくのに少し時間が必要でした。

  • 現地のビジネス文化やマナー

一番大きな違いは、雇用制度でしょうか。終身雇用ではなく、基本は転職をしながらキャリアアップしていく。仕事は決められた範囲内をやるため、決められたこと以外はやらない=誰も拾わないものはやらない。残業はなく(残業代もなく)、定時になったらすぐに帰る。ただし、不正や成果が出なかったときには、すぐにクビになる。
良い意味で厳しく、給与とパフォーマンスを評価されている気がしました。

  • 仕事の進め方、困難な場面

そんな前提があったので、駐在員は誰も拾えないところを拾うことは多々ありました。本社からこういうことをやりたいという話が来たときに、とりあえず駐在員に投げよう、あとは現地でよしなに、ということがありました。それはアプリであったり、インフラであったり、セキュリティであったり、投資であったり、様々なテーマで本社の各担当者から連絡がやってきます。テーマによって、現地での担当も変わるので、そことの橋渡しをしないといけません。ただ、決められた範囲でないとすると、現地の人からするとやりたくないのです。それをどうにかして決められた範囲に入れて、やってもらうかに試行錯誤しました。
自分の知っている範囲のみ対応していたら、全く回らなかったかと思います。もっと他の部署のやっていることにも興味を持って日頃から勉強しておけば良かった、と強く感じました。とはいえ、現場では知らないものは知らないと割り切って、その場で学んでいくことも大事でした。特にITは日に日に新しい技術やトレンドが出てくるので、勉強しないと本当についていけなかったと思います。
素直に知らないので教えてください、と言えるのも最初のうちですね。頑張って追いつこうとしている姿を見せていたら、人は助けてくれるものです。そこでサボったり諦めたりすると、強制帰還されてもおかしくないでしょうね。それなりのお金をかけて駐在しているリターンを見せていかないといけないと思います。

以上


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