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友人同士の奢り文化について

メルカリにインド人エンジニア(正式には外国籍のエンジニアメンバー)がやってきて、もうすぐで1ヶ月。


この1ヶ月、私は入社したと同時に、彼らを見守る役割になり「同時期入社なのになぜか先輩ズラしてる日本人女性」として過ごしている。


土日は彼ら各々、好きに過ごしているのだが、中には「Kayoさん、お寿司が食べたいです」「Kayoさん、カラオケに行きたいです」と要望を伝えてくる子もいる。


私がインドにいたときは、自らブログネタづくりのため、Priyankaを巻き込みいろいろなところに行っていたので、今は恩返しと言うか、彼らのためにいろいろ日本を案内してあげたいなと思っている。


そんな中で、Chaitanyaは、早速「Sushiを食べたい」と言ってきた。こういうときに、うまく甘えられる子とそうではない子がいるけど、彼は前者だ。

そして先日、移転直前の築地に行って、一緒に寿司を食べた。


Chaitanyaと仲がいいSukeeshは、ベジタリアンだから寿司に乗り気じゃなかったのに(顔に出てるw)連れてこられたらしいw

でも、社会科見学のように店内をまじまじと見ていて、偉いなと思った。Sukeeshはかっぱ巻きを食べていた。

ここで食事が終わったとき、一つ驚くことがあった。


Chaitanyaが「僕たちが代金を払います」と言ってきた。


いやいや君たち、まだ給与ももらってない新卒なのに(差別ではないけど)ここは甘えて先輩に払ってもらいなよと思ったけど、頑なに「僕たちが払います」と言ってきた。

もちろん代金は私達が持ったのだけど、これは彼らなりの「連れてきてもらった」というお礼の姿勢だ。


フレッシャーなのに、しっかりしてる。


先日、仕事終わりにカレーを食べに行った。このときは「(私達が寿司屋に連れて行ってあげたお礼に)次は僕たちがカレー屋を案内します」と言って、店の指定も、予約も全部やってくれた。

予約のとき、日本人相手にコミュニケーションとれたのだろうかとちょっと心配したのだが、インド人が経営してるカレー屋だった笑


彼らはソウルフードを目の前に、めちゃくちゃ嬉しそうだった。奥の3人(Sukeesh,Chaitanya,Manoj)はハイデラ出身のため、今回食べた南インドの料理はホームだったらしい。

Anandは北出身なので、彼にとっては南インド料理は珍しい様子だった。同じ国でも、エリアによって食べるものが違う。


そして、最後。支払いのタイミング。


当たり前だけどここも私が払おうと思ったら、Chaitanyaが「Kayoさん、今回は私達が払います」と言ってきた。

君たちはまだ給料日を迎えてない新卒でしょ(2度目)と思いながらも、今回は硬い。


僕たちが払います」と。


そうしたらそこに、インド人店員からの助言が入った。


インドでは、親しい人や大事な人にはごちそうするのが文化なのです。だから彼らに払わせてあげてください」と。


マジかよ。私、社会人7年目なのに笑


結局、一部会社からの費用も補填されるが(チームビルディングという制度がある)差額分は彼らが払った。


そういえば昔、Priyankaも、明らかに彼女の給料では高い料理を奢ってくれるときがあった。

基本的に私が払っていた(当時、私は彼女の3倍近い給料をもらっていた)のだけど、たまに彼女が選んだ店に行ったとき、高いだろうなと思いながらも「Kayoはゲストだから」と言って払っていた。


それが彼らの、おもてなしの姿勢なのだろう。


お金と数字には細かいと言われるけれど、彼らは仲良くなった人にはとてもあたたかい。そして細かい金額は気にしない。もてなすことが礼儀なのだ。こういうときは遠慮せずに、お互いの文化理解に、思いっきり浸ってみるのが良い。




今度はまた、私が日本料理に連れて行ってあげようと思う。

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Kayo Osumi
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