息子が私の仕事と犬を天秤にかけた日、息子の愛社精神に気付いた
うちの息子は、7歳の小学一年生です。
小さなころからとてもマイペースで、あまり口数が多い子ではないですが、ぼーっとしているようで思慮深いところもあり、何を考えているのかを日々観察するのが面白いです。
最近きいた、良い悩みだなあと思った息子の言葉。
「どうして結婚するのは女の子って決まってるんだろう。男の子と一緒に暮らすのは無理かなあ、一緒に暮らしたら毎日遊べて楽しいのに、男の子同士はどうして無理なんだろう。」
「僕は人の痛みがわかる子だと思う?ちゃんと気付けてるかな。」
「大きくなったら何の仕事すればいいかわかんない。得意なことが何かまだわからないんだもん。」
そんな感じで日々、人間として割と重要なテーマに自分から向き合ってるなあと感心するので、たまに時間ができたときにこうして書き留めていこうかなと思っています。
今日は息子と犬と私の仕事の話。
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犬を飼いたい息子の苦悩
私の実家にはマルチーズの犬がいるのですが、その犬のことが息子は大好きで、我が家でも犬を飼いたいとたまに言い出します。
「犬のほうが先に死んでしまうんだから、その時が来たらちゃんとさよならできる?」と私が問い、「そんな悲しいことムリだ…」と諦めること数回。
▲これが実家で飼っているマルチーズ。小さくて白くてふわふわでかわいいのでうちの子達は大好き。
ある日、近所に買い物に出ている時に散歩中のわんちゃんと遭遇したところで息子がつぶやきます。
「あーやっぱり犬かわいいなあ。うちも犬飼いたいなー…。
いま犬を飼ったら死んじゃうのは高校生ぐらいの時かな。高校生のお兄さんになれば悲しいのも大丈夫かもしれないな。」
おぉ、なるほど。確かにそうかもしれない。
今回は私に訴えるわけでもなく全編ひとり妄想大会だったので私は隣で手を引きながら、息子の大きめの独り言を黙って聴いていました。
「でも、うちは昼間だれも家にいなくなるから犬がひとりぼっちで寂しいかー。学校はずっとは休めないし、お母さんがお仕事辞めて家にいてくれれば寂しくないかもなあ。」
この時正直すごく動揺しました。今までお母さん仕事辞めてとか、お母さんが家にいなくて寂しいなんてことは息子が生まれてから一度も言われたことがなかったので、とうとう!という衝撃。
「いや…お母さんが仕事やめたらヤバい。」
お、息子なりに母のお給料が家計の足しになっていることを理解しているのか?(私の心の声)
「だってオサムさんのゲーム大会にも出られなくなるし、スマブラ大会だって行けなくなる!!」
マジか。勤続15年目の母の仕事、ゲームで首の皮一枚繋がってんのか。(私の心の声、再び)
たまに社内やグループ内で開かれるゲーム大会に毎度息子を連れて参加していて、とにかく毎回息子の満足度が異常に高く、これはひとえに社内の人たちが息子と遊びまくってくれるおかげで、本当に感謝しかないです。
「そうだよ、シモダくんの応援もできなくなるし、そしたらケンタロさんとお友達(たぶん私の同僚のことだと思う)ともお茶できなくなる!やっぱり犬はダメだ。大人になったら飼おう。」
「いや、下田くんは一生応援してあげなよ。お母さんの仕事とか関係なしにさ。」
何だかおかしくて思わず声を発してしまった。最終的にお茶WIN。
ここで息子が言っている“シモダくん”とはGMOアスリーツ(長距離陸上チーム)に所属する下田裕太選手。アスリートでありながら、GMOペパボの社長室で一緒に仕事をしている同僚です。GMOアスリーツを応援するまで陸上競技をまともに見たことがなかったので詳しいことはよくわかりませんが、毎日トレーニングで数十キロ走るらしいので実質車だなと思っています。
ここで息子が言っている“ケンタロさんとのお茶”とは、GMOアスリーツの応援に行った帰りに、母の友達みんなマブダチ状態の息子がフランクに「ケンタロさんとお茶して帰りたーい!」と弊社社長ケンタロさんをナンパするので、ケンタロさんはじめペパボのみんながレース後に息子と一緒にお茶に付き合ってくれるやつです。ありがてぇ…ありがてぇ…。
お母さんが働いてくれててよかったな。息子の一言で報われた。
そんなことがあった後日、GMOアスリーツが出場した東日本実業団対抗駅伝に息子連れで応援に行ってきました。息子は自作の応援うちわを持って参戦。
走る選手を応援し、合間にスマホゲームで遊んでもらい、みんなで美味しいものを食べて大満足で帰路についた息子の一言。
「お母さんが働いてくれててよかったな。シモダくんとかケンタロさんとか、ロベとか(呼び捨てだな?)、レアポケモン持ってるあの人(マウラさんの名前がどうしても覚えられないな?)とか、みんなに会えるしね。ありがとね。」
お母さんのほうこそありがとうなんですけどーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
ってなりましたよね。
こういう場合は愛社精神、とは言わないのだろうが??とにかく息子、そんなに私の会社のこと好きでいてくれたんだ、と気付いた出来事でした。
世には子供の成長に合わせて働き方を変えるか否か、悩むワーママ・ワーパパのみなさんも多いと思います。
私もこの先悩むことがあるかもしれませんが、現時点で息子が私の仕事をポジティブに捉えてくれているのはすごくありがたくて、今の仕事を続けるモチベーションにもなっています。
子供の病気が続いたり、自分がインフルエンザにかかって寝込んだりした時は「え、これ今までどおり仕事続けるのムリゲーじゃね?」みたいな気持ちになることも多々ありますが、続けてきてよかったなって、救われたと言うと大げさだけど、ちょっぴり報われた気持ちになりました。
柔軟に在宅勤務できたり、有給休暇をとりやすかったり、社内に保育所があったりと子持ちスタッフに何かと働きやすい環境が整っているペパボですが、何より子供も一緒に来ていいよーというイベントをたまに開催してくれるので、自分の親がどういうところでどういう人たちと仕事をしているのか、というのを見せられる機会があるのは、すごくいいなと思います。
実際に見てイメージしてもらえると理解を得やすい!
家族の理解、大事!!!!!!
毎回フレンドリーに全力で楽しませてくれる会社のみんなに本当に感謝!
余談:サインを知らない息子、衝撃の現場に遭遇
駅伝の閉会式会場で集まってくださったファンのみなさんのTシャツにマジックでサインを書く下田くんを見て、「えっ…人様の服にマジックで落書きするとか、頭イカれてんのか!?」みたいな感じで静かにドン引きしていて面白かった。サインという概念をまだ知らない7歳でした。
▲息子が観戦中に撮った白バイの写真。かっこいいね~~と言いながら白バイを撮っていたら肝心の選手を撮るチャンスを逃してしまった模様。ドンマイ!
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