【WEEK6】 出会いと別れの合わせ技みたいな場所。
生まれてから死ぬまでの間に、一体どれだけの人と知り合い、仲良くなり、そして別れていくものだろうか。
新しい出会いは、ドキドキとワクワクが交差する。
「仲良くなれるかな」とか「相手は一体どんな人なのだろう」と思いながら、時間を重ねていく中で関係性が発酵していく、ポジティブなイメージ。
かたや、別れというのは、切なさを伴う。
卒業、引っ越しや転職といった変化に伴い、時間を共有しなくなるうことからくる別れ。
かと思えば、なんとなく連絡を取らなくなって疎遠になっていくパターンもある。だから、何も感じることもなく、気づいたら、自分の人生から消えていた、ということも。
そして、最大の別れは死別…。
いづれにせよ、どれだけ親しかろうが、どれだけ時を共に過ごしていようが、その人との時間がいつ最後になるかなんて、後に振り返ってみるまで、わからない。
WEEK6
日時:7月5日(水)ー7月11日(火)
出会いと別れについて考えを巡らせているのは、このレジデンシーがまさに別れと出会いの合わせ技のような場所だからだ。
滞在期間が各アーティストによって異なるため、出入りが激しいのがこのレジデンシーの特徴だ。私は3ヶ月滞在しているが、人によっては1週間という短期間の人もいる。また、世界各国からアーティストは訪れる。そのため、どれだけこの場で心通わせ仲良くなったとしても、一旦お別れしたらもう二度と会わないであろう、という諦めにも似た気持ちも心をよぎる。
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