王様マロンの梅小路入り(23.8.10.記)

マロン(117系)のトップナンバー、T1編成の先頭車が京都鉄道博物館に住むことになりました、保存に尽力して下さった皆さんに心から御礼申し上げます。
トップナンバーは製造番号1番ということで全て同じ価値を持つマロンの中でも著名というか代表的存在なので、私は「王様マロン」と呼んでいました。マロン一族の王様的存在だと思っていました。その王様マロンが昨年2022年4月に突然引退すると発表があり、5月の倉敷ツアーを最後に引退、京都鉄道博物館での展示、セレモニーを経て、月末に廃車となりました。
この時既に、S3編成が廃車となっていることも知らず、ただただ突然の展開に戸惑い、心が引き裂かれる思いでした。
その後、T1編成の先頭車は緑から元のマロン色となって吹田工場から向日町に戻ってきました。1両でも帰って来たのは救われる思いで、もう見ないと思っていたマロン色を見て奇跡が起こった気持ちでした。
その後マロンは翌2023年7月まで、吹田工場で度々開かれる撮影ツアーに参加していましたが、そのイベントもこの夏で最後というお知らせがあり、ファンの間で梅小路に入るのか否か心配されていたところ、7月27日に梅小路にやってきました。ライブカメラで、クモヤ145号に運んでもらっている様子を見ましたが、マロンも走っているように見えました。
引退セレモニーのときのマロンは、いろんな写真をネットで見ていましたが、本当に残念そうに見えました。もっと走りたいと思いました。でも梅小路に入った時の写真は、少しほっとしているように見えました。
私の昔からの夢は、夢のまた夢ですが、マロンが動態保存されることです。だから保存されることは素晴らしいことですが、1両のマロンを見て、どんな気持ちになるか不安でした。
(2023年8月10日)





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