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2023/05/15 Audible

月曜日 雨のちくもりのち晴れ

少し前、『街とその不確かな壁』を読み終えた勢いで、単行本が発売になった時に買ったけれど積んでいた『騎士団長殺し』を読み始めた。
目の調子が急に悪くなった頃は活字が薄くてダメだったのが、今は読める。
こんな読みやすい文字だっけ、と思うくらい。

そこへ、Audibleから、もう一度無料体験できるとお知らせが。
そうだ村上作品がAudibleに入ったという話があったな、どんなのか聞いてみよう。

『騎士団長殺し』の朗読は高橋一生さん。
個性的な俳優さんだしなー、演技過剰でなければいいけど、と聴き始めたらこれが!!
私の好みドンピシャな渋い低音ボイス。
ゆっくりな地の文の読みが耳に快感で、スピードを上げることもできるがこの遅さがいい。
会話部分はナチュラルな速さで、多少の声色はあるが嫌な感じはまったくなく、むしろ誰の発言か聞き分けやすくて助かる。
これはいい、けど…うーん、このままでは村上春樹の本を読んだ、というより高橋一生を聞いた、という印象になりそうだ。
まあ、それもいいかな、と思うくらい気に入ってしまった。
ただ、完結するのは来月らしいので、無料期間が終わって課金してまで聴くのは癪だな、本があるのに。

でも、今TBSラジオでやっている『深夜特急』が来年Audibleになった時は、ぜひ聞きたいと思っている。
番組では広告が多くて、それに話が細切れで辛いけど、斎藤工さんの朗読はこの本のはまり役だと思う。
それに昔読んだ印象は、沢木耕太郎としっかりリンクしていてブレないはず。