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2022/03/04 浜辺の歌
快晴。
村上さんの教えに従い、たくさんの水に会いに行った。
こまごました買い物のついでに少し足を延ばしただけですが。
人工の砂浜だけど、寄せて返す波の音はおなじように気持ちがいい。
千里よせくる海の気をチャージできました。
東儀秀樹さんのtweetで東儀さん親子の動画を知る。
「浜辺の歌」。
親子共演で伝統を守られているこの美しい絵に、聞こえる旋律に、記憶の中の歌詞に、くるくると身をゆだねる。
このごろあちこちでこの歌を聞く。
11月のカンタさんのチェロリサイタルでも演奏されていたな。
5歳の誕生日に父が買ってくれた日本の童謡を集めたLPレコードにも入っていた。
2枚のレコードにはたくさんの童謡や唱歌が収録されていて、「里の秋」「早春賦」「箱根八里」などなど意味もわからず歌詞をまる覚えして、あるときは脳内で、あるときは唇に乗せて歌ってきた。
そうそう、こういう歌。
たしかに、今の子供にはさらにとっつきにくいだろうし、その前にその親や若い先生たちにもあまりなじみはないのだろう。
私の世代でさえその傾向はあり、なんでそんな歌全部知ってるの、と言われることもある。
子供のころに触れることなく大人になった人は、この旋律にキュンとしたりしないのだろうか。
なんだか寂しいな。
レコードと一緒に赤い小さいポータブルのプレイヤーももらって、飽かずに何度も再生した。
音楽を聴く習慣のない家で、なぜこんなプレゼントをくれたのか、そんな話はした記憶がない。
父はその5年ほど後に亡くなってしまい、聞けるときに聞いておけばよかった。
今、行ったこともない国の伝統音楽に理屈ではなく惹かれるのは、なにか共通するところがあるのかな。