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新型コロナウィルスの「人工起源説」と「自然由来説」時系列データ

そもそも、いつ、誰が人工、自然由来説を発表してきたのか。それをまとめたのがこの時系列データです。また更新します。★は人工説、☆は自然説の主張になります。有名でなくても重要な論文や報道は掲載します。

下線部をクリックすると、情報元のリンクに飛びます。

1 月 30 日
★インドの研究者チームがコロナウィルスの遺伝子配列を調べ、他のコロナウィルスには一切見られない、四か所の遺伝子フラグメントの挿入箇所を指摘した。そして奇妙な事にその四か所は全て、HIV ウィルスと配列が一致した。(その後、プレプリントは取り下げとなりました。)

2 月 6 日
★広東省広州市にある華南理工大学・生物科学与工程学院(School of biology and Biological Engineering)の肖波濤(Botao Xiao、シャオ・ボタオ)教授ら、生物学に通じる研究者らが発生源について市場ではなく、研究所であるという論文を研究者向けサイト「ResearchGate」に投稿した。(その後教授らは消息不明、論文は削除

2 月~
★数学者のジャン・クロード ペレズは研究者によるサイトに複数の Covid19の起源についての研究を発表、遺伝子が挿入された可能性を主張した。優れた内容ながら、複雑すぎて理解できる人が少ないため現在も注目されていない。

2 月 12 日
☆東洋経済誌において「ウィルスを人工的に製造する事は不可能」という多数の専門家らによる反対声明が発表された。

4月 2 日
サイエンスアラート記事に「科学者たちはウィルスは作られたものではないと説明することにうんざりしている」と発表

スクリップス研究所の免疫学・微生物学部門の教授であるクリスチャン・アンダーセンの言葉

「既知のコロナウイルス株の利用可能なゲノム配列データを比較することで、SARSCoV-2 が自然のプロセスを経て発生したと断定することができます。新しいコロナウイルスが自然に進化したことを示す強力な指標の一つは、それが人間の細胞に結合するために使用するタパク質に欠陥があることです。これは殺人ウイルスを作ろうとした者ならほぼ間違いなく回避したであろう欠陥です。」

※後にこのアンダーセンの主張は実際のプロセスに合わない(そもそも挿入遺伝子はそのように作らない。現場ではスプライシングや増幅法で作る為、”計算”とぴったり合うはずがない)反論に会いますが、世界中に報道され当時の世論を決定付けました。

4月14日
ワシントンポストフォックスニュースは2018年時点で、ラボから感染性の高いコロナウィルスの 漏 出 の 危 険 性 が 指 摘 さ れ て い たと 報 道。


4 月 16 日
★トランプ大統領が、ウィルスが武漢の研究所で作られたものであるかどうか調査中であると発言

4 月 17 日
★トランプ大統領発言があったその日の内にアメリカ国立衛生研究所は EcoHealth Alliance に連絡、 4 月 24 日にアメリカ国立衛生研究所の指示により EcoHealth Alliance は「武漢ウイルス研究所への資金提供を中止する」と決定した。
これら一連の経緯は BBC 英文版が追跡
“Why The U.S. Government Stopped Funding A Research Project On Bats And
Coronaviruses”

4 月 20 日
★HIV ウイルスの遺伝子配列を発見しノーベル賞をを受賞した Luc Montagnier 博士が、フランスのテレビ番組で、「間違いなく人工のウィルスだ」と発言。その後博士はウィルス研究者らからバッシングを受ける。
「小さなエレメントはほかのファミリーでも見つかっている」
「いくつもおかしなことを言っている」
「クレイジー」だと揶揄された。

4 月 21 日

WHO は「コロナウィルスは自然界にあるものだ」と発表した。
WHO の発表日本語版

4 月 23 日
★ロシアの著名な科学者(モスクワの分子生物学 エンジェルハート研究所のチーフ)ピョートルチョマコフPyotr Chumakovがウィルスは研究所で作られたものだと発表(これにプーチン大統領は反対を表明)。
ピョートル博士の発言。(発言はロシア語、リポートはDaily mailのみ)。

「武漢の研究者たちは十年以上にわたりコロナウィルスの研究をしていた。
「あれはPathogen を調べるためであって生物兵器を作るためではなかったが、彼らはクレイジーな事をしていた。」

※チュマコフはかつてアメリカクレバーランドのラボの主任でしたが、資金面の不足のためがん治療の研究をあきらめ、モスクワに帰り自分のラボを設立した人物です。
彼の弟のコンスタンチン チュマコフは、FDA の Deputy であり、アメリカのワクチンの責任者でポリオワクチンのコロナへの効果等を検証していました。そして彼は「ビールスが人工物である証拠はない」と主張。同様の研究に従事する兄弟が、所属する国により全く別の見解を出しています。

4 月 29 日
Vox が報じたところによると、コウモリコロナウィルスに遺伝子操作を加え人間に感染しやすくする研究を行っていた米国の科学者ピーター・ダスザック氏は、改めて武漢の研究所とパンデミックは無関係だと主張。

武漢の研究所に新型コロナウイルスのサンプルが存在したことは一度もなく、類似のコロナウイルスのサンプルがあっただけだ。それらのサンプルと COVID-19 ウイルスとの間の遺伝的な違いは大きい。同じウイルスファミリーに属しているとはいえ、これらのサンプルのいずれかが COVID-19 の原因となったウイルスと同じになるには、突然変異に何十年もかかるだろう。

「SARS-CoV-2 を培養していた人はいなかった。研究所からの発生という仮説はすべて、培養したウィルスを持っているか、研究所でコウモリを飼っているかにかかっている、しかし研究所でコウモリを飼っている人はいなかった。それはまったく必要ないし、非常に難しいことだからだ。」

※ダスザック氏の中国との共同研究を可能にした国立衛生研究所からの資金提供は4月 23 日に打ち切られた。

※コロナウィルスの実験をする為に、コウモリを飼う必要はないと考えられます。石正麗はコウモリの肛門に綿棒を入れてコロナウィルスを採取した後飼育はしていません。

4 月 30 日
★トランプ大統領は記者の質問に対し、ウイルスが武漢の研究所から発生した証拠を「見たけど、言ってはいけないことになっている」と爆弾発言。

5 月 1 日
☆WHO のマイケルライアンは、改めてウィルスは動物起源であると主張

「ウイルスの配列を調査した多くの研究者に何度も確認した、われわれは、このウイルスが自然起源によるものだと確信している。
重要なのは、このウイルスの自然宿主が何なのかを立証することだ。
動物とヒトの種の壁がいかにして破られたかを理解する必要がある。
我々の目的は、こうしたことがまたどこかで発生するのを防ぐため、必要な予防措置と公衆衛生措置を講じられるようにすることにある。」

WHO がこれまでに表明してきた見解を改めてくりかえした。

5 月 2 日
★の Saturday telegraph 誌がファイブアイズの15ページの情報共有文書をすっぱ抜く。中国当局によるジャーナリストや医師の口封じ、殺害、情報操作への圧力への懸念が共有されている事が明らかになった。

5 月 4 日
☆WHO のマイク・ライアン緊急対応チーム長は 4 日(現地時間)に開かれた TV 会見で、新型コロナが中国の武漢ウイルス研究所から発生したとするドナルド・トランプ米国大統領の主張について「米国政府からウイルスの発源地に関する何の資料も具体的な証拠を受け取っていない」と語った。


5月6日
☆米国の感染症に関する第一人者、NIH の責任者であるファウチ博士がウィルスは自然発生であるとナショナルジオグラフィックに語った。

5 月 18 日
☆トランプ政権のマイクポンペオが方向転換し、証拠はないと発言した。

6月4日
原子力科学者会報のミルトンレイテンバーグが「人工起源説は陰謀論ではなく一つのセオリーである」と発表。

7月4日
ロンドンタイムズ紙が、2012年に、中国南部のコウモリが住む銅山で、フンの除去作業に従事した6人が肺炎にかかり、うち3人が死亡した事を報道。この銅山のコロナウィルスと、新型コロナウィルスの遺伝子は96%一致した。銅山のウィルスは武漢ウィルス研究所に2013年に保管され研究されていた。

7月31日
☆バットレディと呼ばれた石正麗がインタビューに応じた。「肺炎にかかった研究所員はいない。研究所からの漏出ではない。トランプ大統領は人の人生を台無しにした事を謝罪せよ」

11月17日
★ロッサナセグレトらがWiley 誌に、2月のランセットの発表を念頭に「ラボからの流出説は決して無意味な陰謀説ではない。否定できる根拠があるとは言えず可能性から除外できない。」との研究結果を発表。

11月17日
☆ネイチャー紙の2月の発表への追加事項として、石正麗らは、2012年の銅山での肺炎感染を知っていた、と発表。銅山のコウモリが発生源であるとの可能性を示唆した。

2021年1月4日
ニューヨークマガジンが、ウィルスのラボからの流出説は従来考えられていたよりずっと信ぴょう性が高いとする、長文を寄稿

2021年1月15日
☆トランプ政権が政権を離れる際に、ファクトシートを寄稿。武漢ウィルス研究所からの流出説を強く示唆しているが、暴動後の為注目されなかった。

The U.S. government has reason to believe that several researchers inside the WIV became sick in autumn 2019, before the first identified case of the outbreak, with symptoms consistent with both covid-19 and common seasonal illnesses. … The WIV has a published record of conducting ‘gain-of-function’ research to engineer chimeric viruses. But the WIV has not been transparent or consistent about its record of studying viruses most similar to the covid-19 virus, including ‘RaTG13,’ which it sampled from a cave in Yunnan Province in 2013 after several miners died of SARS-like illness.”

☆2月9日
WHOと中国が、「ウィルスが研究所から流出したという説は非常に考えにくい」という共同声明を改めて発表。

2月11日
★☆WHOのテロドス代表が、「全ての可能性を除外するべきではない。」と共同声明と異なる見解を発表

2月19日
★アメリカ国防省ジェイクサリバンが、WHOの発表は中国から独立していない恐れがあるとして懸念を表明

3月4日、4月7日、4月30日
★世界中の有志科学者団体がWHOにオープンレターを送付し、情報を開示し調査に応じるよう要請。

3月28日
★インタビュー番組60ミニッツにて前国防省アドバイザーマットポッティンガーが、武漢のウィルスサンプルを全て破壊し廃棄するよう命令されたと話す。

5月5日
★元NYタイムズ科学記者ニコラスウェイドが、原子力科学者会報に強力に研究所からの漏出を示唆する記事を寄稿。特に、フリン蛋白に注目し人工的に作られたものであると説明した。


 His analysis yields this quote from David Baltimore, a virologist and former president of the California Institute of Technology: “When I first saw the furin cleavage site in the viral sequence, with its arginine codons, I said to my wife it was the smoking gun for the origin of the virus. These features make a powerful challenge to the idea of a natural origin for SARS2.”

※この記事にはテクニカルな議論と同時に、NIHのファウチ→NIADのピーターダスザック→石正麗、バリックという、ウィルスの遺伝子操作実験を行っていた主要人物の繋がりと資金の流れが裏付けを元に書かれています。

5月14日
★18名の著名なウィルス学者が、サイエンス誌に、ラボからの流出説の可能性を排除せず調査するよう声明を発表。署名者はハーバード大学の Marc Lipsitch や  エール大学のAkiko Iwasaki。さらに署名者の一人には、石正麗にウィルスの遺伝子操作方法を教えたバリックも含まれている。

5月17日
★これまで自然発生説を発表していたNYタイムズが「新たな知見に光が当たり、ラボからの流出説に根拠があると考えを改めた」と発表した
※ニューヨークタイムズに2020年2月「科学者たちは、ラボからの流出を否定」と記事を複数回書いたジャーナリスト ドナルド マクニールJr。

My first reaction is dismissive.
But…but…but…but…but…
The deeper I read into the papers and articles Nick cited, the clearer it became how much new information had trickled out in the last year. Not new to the most intense and well-educated followers of this topic, but new to the greater public debate. I include articles like this, this, this, this and this by Yuri Deigin, Rossana Segretto, Milton Leitenberg, Josh Rogin, Nicholson Baker and others.




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