個別アドボカシーと訪問アドボカシー〜子どもアドボカシー基礎講座3日目
子どもアドボカシーセンター広島主催の「子どものアドボカシー基礎講座」を受講中です。3日目(2/26(土))の講義メモを書きました。
予習講義<個別アドボカシーと訪問アドボカシー>
◆個別アドボカシーと同じ意味で使われる言葉
◆個別アドボカシーがやること
危機的状況に対処するために、専門的かつ個別に行われる短期間のアドボカシー/特定の問題や状況のために必要とされるアドボカシー/継続的な支援を目的としないアドボカシー
◆訪問アドボカシーがやること
児童養護施設や寄宿舎。触法障害児施設や里親家庭へ訪問して行うアドボカシー
基盤活動=支援・介助・療育+遊び・交流+エンパワメント+意思表出支援
本来活動=意見・意思形成支援+意見・意思表明支援+意見・意思実現支援
1コマ目<個別アドボカシーの実践(ファミリーグループカンファレンス)>
◆(日本における)個別アドボカシーとは
◆意思決定の場への子どもの参画〜例)ファミリーグループカンファレンス
多くの子どもたちがFGCに満足しているとの報告。「プロセスは結果と同じくらい重要」
◆子どもの参画に対するいろいろな手立て
それぞれの場面における子ども参画への手立て
① 伝達
アドボケイトは会議前に何度も子どもと会って話す
子どもがアドボケイトを希望するかの確認
アドボケイト+守秘の説明
② 傾聴+③意見形成
子どもがFGCで話したいことをまとめる
意見表明の方法を選ぶ(出席?ビデオレター?代弁?)
会議中に2人で話したくなった時のサインを決める
FGCで食べる料理やお菓子を決める
部屋の飾り付け(子ども=招待する側)
開催直前の変更事項の確認
④ 意見表明(会議中)
子どもが話すのを手伝う
大人が使う子供にわからない言葉を説明する
⑤ FB+⑥モニタリング
FGCで作ったプランを子どもが理解できるように説明する
ゆっくり話す/文字や絵を使って説明する
守秘義務の約束
◆「こどもぬきでこどものことをきめないで」
子どもの参画=子どものみが知る情報を共有するため
(1コマ目を終えて感想)
子ども自身が出席者を決め、招待するFGC。善意が自然と表出され、前向きな調整がなされる仕組みに驚いた。子どもを中心に置いて考えられることの素晴らしさと効果。アドボケイトがいてこそ成り立つ仕組みだと思うので、まだまだ学んでいきたいと思う。
2コマ目<訪問アドボカシーの実践(施設における実践)>
◆市民による独立アドボケイト活動としての訪問アドボカシー
日本における訪問アドボカシーは市民による独立アドボケイトの活動として2016年頃から開始。児童養護施設や障害児施設に出向いて子どもたちの話を聞くことから。
◆子どもたちとの信頼関係の構築
(2コマ目を終えて感想)
とても丁寧に細やかに焦らず信頼関係の構築に時間と手間をかけているのがわかり、気が遠くなるような気がする一方、効率化への囚われを手放すことができそうな気がする。もっと時間をかけていいのだ、時間がかかるものなのだと忘れないようにしたい。