ヒステリー球
私にそんな子供時代があったんだ! 昨日、noteを書いている時、驚きの発見がありました。
驚きの子供時代、それはいつ頃のどんな子供時代だったのか。
幼稚園生だから六歳のときです。なんと私がオーディエンスの前でスピーチをしたことを思い出したんです。現在の私は引っ込み思案で発話機能に問題があり、大きい声が出せないんですが。そんな子供時代があったとは!すっかり忘れていました。
記事を書きながらその時の光景を、タイムマシンに乗って昔に遡ったように、鮮明に思い出しました。
幼稚園の学芸会でのこと。演目がすべて終わり、いちばん最後に、私は園児の代表として壇上に立って、父兄や先生、ほかの園児たちの前であいさつをする役をクラス担任の先生から仰せつかり、その役を見事に果たしました。この後のことは覚えていませんが、聴衆から拍手をいただいた筈です。
私は母親からの虐待経験により声を出せなくなり、今でも大きい声が出ません。その私が、今を遡ること数十年前には、百人の園児とその父兄、先生たちの前であいさつをする役を任され、務めを果たした、そんな活発な子供だったなんて!
昨日、記事を書きながら、そんな健やかな時代があったことを思い出したのでした。九歳から十歳にかけて母との関係かこじれる以前は、周りの人たちと心のふれあいがあり、幸せな関係が紡がれていたという善き思い出と繋がれたのでした。コチラの記事です↓
私には発話機能に問題があり、大きい声が出せません。「えっ?いまなんて言ったの?」と聞き返されて恥ずかしくなってもじもじする内気な女の子でした。喉が詰まって自己表現することに困難があったのでした。
ところでヒステリー球って、聞いたことがありますか?
喉に違和感がある、喉が詰まる感じがするなどのストレス反応の一つです。ヒステリーとは、虐待を言葉にできなくて意識に持ってこれないとき身体に起きる変調のことを言います。まさに私です。
ヒステリー球の象徴的なおはなしがグリム童話「白雪姫」です。白雪姫が母親に嫉妬されて毒リンゴを食べさされて、喉に詰まって息絶えますが、やがて王子さまのキスで目が覚めるのでした。
母親の嫉妬攻撃によって思春期の娘が声を失う、という話は古今東西の神話や昔話のモチーフになっています。
それにしても母親の虐待によって自分を小さくして弱々しく生きてただなんて、これまで自分に対してなんて失礼なことをしてきたのでしょう。私はもともと聴衆の前で堂々と話せる子供だったのに。
それに気がついたのだから、このへんで嫉妬されるほどのパワーをもった本来の私を素直に受け入れ、祝福したほうが良さそうです。
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