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【愛着障害】光の方へ〜回復への道のり

愛着障害について書いています。

11日目は、愛着障害の人は「真実の自分を生きられない」ということについてお話します。

愛着とは、母子の絆のことで、それは人間関係や人生を構築していく上でのベースになる、とても大切なものです。

愛着形成には臨界期があって、生後半年から一年半のあいだにお母さんにギュッと抱っこされる必要があります。そして、子どもはお母さんという安全基地を得て、はじめて外の世界に冒険に出かけることができます。

愛着障害の人は、生きていくのにいちばん大切な安心感をもらえませんでした。お母さんから守ってもらえずに、一人ぼっちでサバイブするのが精一杯だったのです。

過酷な環境から自分を守るために、センサーである感情や感覚を閉じてしまいます。自分が何を感じているか分からなくしてしまいます。

愛着障害の人は、自分の感情や感覚をキャッチできません。本来の自分からどんどんかけ離れていってしまいます。

愛着障害の人が生き辛いのは、自分じゃない別の人の人生を生きているからです。真実の自分を生きられないから辛いのです。

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回復への道のりを歩かれている方は、巨大な暗闇にのみ込まれて現在地がわからない不安を抱えているかもしれません。

そういう時は、いま生きている人生とは別に、本来のあなたが生きたかったもう一つの人生がある、と考えてみてはいかがでしょうか。

いま生きている人生は、愛情という栄養が足りなかったために成長できずに、歪められてしまった人生です。

そこで、想像してみてください。もしも、理想的な両親に育てられて幸せになったとしたら、どんな人生になっていたでしょう?どんな人たちに囲まれて、何をしているのでしょうか?

本来のあなたが生きたかった人生はどんな人生ですか?

あなたという一粒の種は、適切な養育環境を与えられていたら、一本の大樹に成長していたのです。

そして、その大樹こそが、あなたが生きたかった姿なのです。

しかし、あなたは不運にも愛情に恵まれずに、本来の可能性を開花させることができませんでした。

暗闇にのみ込まれたあなたは、自分には何も無いような気がしているかもしれません。

でも、もう気づいているのではありませんか?ほんとうの自分は死なずに生きている、ということに。

死なずに、あなたが助け出してくれるのを待っています。

回復への道のりは、追い出した自分と和解するプロセスといえます。

それは遮断されていた創造性を取り戻していくプロセスでもあります。

光が見えてきましたね。

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「現在地が分からない」

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「光の方へ」

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「この下にすごい資源が眠っている」

回復へのプロセスは3段階あります。

1 安心安全の確保

2 過去の整理

3 人間関係の再構築

愛着障害の人は、とくに1の安心安全の確保はたいせつで、1を抜かして、2、3へは進めません。

自分が自分の親になって、育て直しをしてください。

自分が自分の親になって、子供の自分に寄り添って、その子の要求を聞いてあげてください。

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