一万回のありがとう

今回は「しあわせの種」の中の「言葉の魔法」の中に掲載されている
1万回のありがとうで自分自身が良い方向に変れたお話です。
ポジティブになれる簡単な実践方法がありますので、
是非、読んで参考になれば嬉しく思います。

（本文の内容）
この話は、私がこれまでの人生でとても辛い思いをしている時に体験したことです。その当時、私は会社の経営者であり、主婦であり、母親でもあり、毎日やることがあまりにも多く、考えようによってはとてもありがたいことなのですが、普段からそういうふうに「ありがたい」と思いながらもやはり現実は厳しく、なかなか両立をするのが難しい状況でした。

　特に会社を経営するにあたっては、どうすればもっと仕事が取れるのかという、営業の問題が常に頭にありました。営業社員を雇う余裕もないため、自分で営業をするしかありませんでした。取引先はほとんどが県外の会社だったこともあり出張も多く、今考えるとあまり家族に構うことができない毎日だったような気がします。

　さらに、会社の運営を維持するための資金繰りには、常に苦労していました。そんな日常を送りながら、ついにどうしようもない状態に陥ってしまいました。

取引先からの入金が遅れるという事態が発生したのです。その頃は手持ちの資金が少なく、目先の資金繰りに頭を抱え、これから先一体どうなるのかという不安に襲われ、眠れない日々を過ごしていました。

　そんな時です。ある日、友人の一人から、セミナーがあるから一緒に行かないかという誘いがありました。正直に申しますと、その時の私はそんな暇があったら資金繰りを何とかしたいと思っており、お気持ちはありがたかったのですが、電話で丁重にお断りする旨を伝えました。
　しかし、友人が言うには、そのセミナー講師の方はどん底から這い上がってきた経験があるとのことで、ちょうどその時の自分と重なる部分があり、タイムリーな話に興味が湧いて結局参加することにしました。