禁煙大国カリフォルニア
カリフォルニアに住んでいるとタバコに悩ませられることは滅多にありません。というのは、レストランやバーを含む全ての商業施設(喫煙可としているホテルの部屋以外)、病院、公共施設、ショッピングモール、ビーチ、公園でさえ喫煙は違法行為だからです。
私がまだカリフォルニア大学サンディエゴ校に勤めいていた頃には、校内でも屋外なら喫煙が許されていて、ドアを出てすぐのところでタバコを吸う人の煙に悩まされたものでした。
ところが、2014年に Smoke and Tobacco Free Environment Policy(タバコと喫煙のない環境政策)が始まり、建物の近くだけではなく、駐車場でさえ禁煙が決まったのです。
アメリカのタバコへの税率は州によって違い、タバコ1パックの値段は、全国平均で$7.02(873円)、最も高額なはニューヨーク州では$12.85(1597円)、比較的安いカリフォルニア州でも$5.89(727円)します。
政府は、喫煙者予備軍を減らすため、去年の4月には、若年層に人気のあるメントールなどのフレーバー付きのタバコの販売を全国的に禁止にしました。
サンディエゴでは私が行く場所では煙害は無く、ニコチンくさい人に出会うこともありません。唯一、喫煙者を見る(匂う)場所はといえば、日本人ビジネスマンの多い、和食店です。
もちろん中では吸えないので、時折外に出てタバコを吸えるように、ドアの外にベンチを置いている店もあります。
喫煙者にとって、カリフォルニアは住みにくい場所のようで、あまりの肩身の狭さから、カリフォルニアに転勤になったことを機に、禁煙したという方にお会いしたことがあります。
喫煙はゆっくりと、でも確実にあなたを老化させ、癌を含む慢性病のリスクを上昇させます。肥満が多いアメリカでの禁煙強化は医療費削減対策でもあるようですね。