別居2ヶ月目の葛藤
昨日で夫と別居して2ヶ月。最初は、「やったー、自由になったー、家の中が平和になったー」と万歳三唱状態だった。でも、心の中では、今まで苦しんでいた思いが渦巻いていて苦しかった。夫への怒りや、傷ついたこともドロドロと胸の中でトグロを巻いていた感じで、顔を見ると胸が痛い。胃がキリキリする。
しばらく離れていたら、その嫌な思いは昇華されて行った感じで、楽になっていった。夫に対しても、大切にする思いも蘇ってきた。
夫の荷物は、まだ家に残っていて、夫はたまにそれを取りにきたりする。その時に、たった10分くらいしか家にいないのに、癇癪起こして嫌なムードを撒き散らしていったりして、また、この20年間我慢してきた苦しみが蘇って、夫に対するあたたかい気持ちがまた吹き飛ぶ。
そして、こんなこと(↓)にも気づいてしまう。
もともと、嫌いになって別れたわけじゃない。彼の持ち込む問題が、「好き」な思いだけではなんとも対処できないくらいだったから、もう、一緒には暮らせない・・・ということになった。
で、「嫌いになったわけじゃない」というのは、結構厄介だ。
今、夫は、人生の危機で、ひとりでそれを乗り越えようとしている。お金で解決できることもある。私がそばにいるだけで解決できることもある。
できれば、夫に辛い思いはさせたくないと思うから、手助けしてあげたい気持ちになる。夫が幸せでいて欲しい・・・と言う気持ちは、今でもずっと持ち続けているから。
でも、そうやって手助けしてきたから、夫は私に寄りかかり、自分の人生に責任をとらずに生きてきてしまった。やりがいのある仕事を追求したり、自分のことを自分でやることもせずに50歳過ぎまで生きてきてしまった。
20年間、私が良かれと思ってやってきたことは、夫が責任ある人間として自立するのを阻んでしまったのかもしれない・・・という後悔もある。もちろん、それも、夫自身の責任ではあるのだけど。
だから、今、手を出したら、また同じことの繰り返し。
どんなに、助けてあげたいと思っても、また同居する気はないし。
それに、助けてあげたい・・・というのは、夫のためじゃない。私が自分の気持ちを楽にするための、自己満足にしかならない。
そんなかんなで・・・夫が苦しんでいる様子を感じながら、見て見ぬふりをするのが、結構しんどい。
そしてもうひとつ。一人で生きていく覚悟をした私。別にひとりでなんでもできるんだけど・・・そういや、海外に出てから一人になったのはこれが初めてだな、と、今更気づく。
海外で女性ひとり。しかもアジア人女性蔑視と偏見は確実にある。そこで私は一人で生きていく・・・なんて覚悟を決めちゃった。大丈夫か、私?
夫と一緒にいて、夫が実際に助けてくれることはなくても、存在があるだけで心強かった・・・というのは否定できない。
別居したことで、彼が持ち込む問題に苦しむことはなくなったけど、同時に、その「居るだけで心強い」という心の支えもなくなった。当たり前。そしてそれに気づいても、元に戻る気はさらさらない。
とはいえ、ちょっとめげることがあったりすると、心細くなったりする。自分のことを、か弱い女性とは言わないけど、私だって弱さのある人間なんだ。苦笑
ほんと、アジア人女性ひとりで欧米で生きているひとって、すごいと思う。
でも、たとえ新しいパートナーができたとしても、一緒に住む面倒はもう懲り懲り・・・ではある。