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限界を超える・・・ばかりでもなく。気質と限界の関係。

限界に挑戦って?

先日、こんな記事を書きました。

私は、限界に挑戦とか、覚悟とか、決意とか、好きです。そういうのがあったほうがやる気が出る。とにかく挑戦大好きです。だから、他の人ももっと挑戦したらいいのに・・・と思います。

でも、それが誰にでも通用するとは言えないことも知っています。


シュタイナーの4つの気質

シュタイナー教育で使われている考え方に、4つの気質があります。ざっくり説明しておきます。

胆汁質:どしどし歩く、力強い、骨太、目標に向かって力強くすすむ、人をひっぱるリーダー、短気、我慢強くない、雑、挑戦が好き

多血質:身軽、飛ぶように歩く、いろんなことに興味を示す、気が散りやすい、一つのことを最後まで終えられない、人が大好き、八方美人、愛にあふれている

粘液質:食べるのが大好き、こつこつ作業をするのが得意、ゆっくり、変化が苦手、同じことを続けるのが幸せ

憂鬱質:痩せ型が多い、血色が悪い、俯き加減で歩く、心配性、完璧主義、正確であることや精度を大切にする、丁寧に仕事をする


すごくざっくり書きました。笑

で、私の気質はなんでしょう?

やる気でメラメラしているのは、私に「胆汁質」の気質傾向が強くあるからです。新しいことに挑戦するのが大好きなのも胆汁の傾向。

はい、私を知ってる人は深くうなづいてますね。そこのあなた。苦笑
短気っていうところは当てはまらないんですけどね。笑

だから私みたいな人は「限界に挑戦!」って思うだけでメラメラしちゃって効果的なのですが、胆汁傾向が少ない人は別のアプローチが必要です。別に限界に挑戦しなくてもいいです。


気質で考える

人には4つの気質があります。どれも持っているのですが、4つの中で1つか2つの傾向が強くあります。私は胆汁と憂鬱が強いです。誰でも4気質が混ざっているのですが、これを知ることで、自分の傾向がわかり、自分の能力をいかにのばしていくのか、うまく生きていくのかの指針になります。子育てにも役立ちます。

だからね・・・「限界に挑戦!」っていうのは、私みたいな胆汁気質には当てはまるのですが、たとえば粘液質の人に「限界に挑戦しなさいっ」って言ったら、逆に引いてしまって意気消沈。そういう「胆汁的な言い方」は逆効果です。

粘液質はコツコツ続けることが得意なので、胆汁質だったらすぐに嫌になってしまうような同じ作業の繰り返しも楽しく続けられる。だから、その結果、すごく大量の作業を仕上げたりする強さもある。「早く!」とか「挑戦!」とかは苦手だけど、「ゆっくり丁寧に」「楽しく」は大好き。だから粘液質の人にむかって「がんばれ!」「早く!」といわずに、楽しく続けられるような環境を考えてあげたら、粘液の強みを生かすことができる。

「限界に挑戦!」というのは「のんびり」より評価されがちだけど、どっちがいいっていう問題じゃない。大事なのは、一人一人が特性を生かして力を発揮すること。

人間っていろいろなんです。人を育てるメソッドにもいろいろあるけれど、その人の本質を無視したらうまくいかない。

逆に、その人の本質を生かしたら、その人は成長するし、力を発揮できるのです。

自分にあてはまることは、人にもあてはまる・・・とは決して思わない。自分の考えが相手にも通用するとは思わない。それぞれの違いを生かすために、気質の考えはとても有効です。それぞれが違うということを理解するだけで、人間関係かわってきますから。




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かよ|ロンドン在住、楽しく人生をクリエイトするシュタイナー教師&経営者 石川華代
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