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ペッカ・クーシストとサンツーとシベリウス〜フィンランド三昧コンサート

2021年12月2日(木)は、またコンサートでした。日曜日にペッカ・クーシストのコンサートがあまりにも衝撃的にすばらしくてコンサートのハシゴしてしまった。木曜日にまた彼のコンサートがあると情報をキャッチして速攻でチケットゲット。

日曜日のコンサートの記事↓


今回は、フィルハーモニア・オーケストラの主席指揮者のサンツーによるもの。今年から主席指揮者になった若干36歳のサンツーも素晴らしかったのですが、やはり私の視線はペッカさまに。笑

シベリウス バイオリン・コンチェルト

コンサート前半はシベリウスのバイオリン・コンチェルト。フィンランド出身のペッカにとって、フィンランド最大の偉大なる作曲家シベリウスは、相当大きな存在だと思います。

今回は、フィンランド人のシベリウスの作品を、フィンランド人バイオリニストのペッカと、フィンランド人指揮者サンツー・マティウス・ロウヴァリが演奏。フィンランド魂が凝縮。

ペッカはヘルシンキのシベリウス・アカデミーで学び、19歳のときにシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールでフィンランド人初の優勝を飾ります。

はい。こちら↓。今回のコンサートで聴いたシベリウスのバイオリン・コンチェルト。この映像はコンクール優勝後の彼の演奏。演奏がすばらしいだけでなく、可愛らしいハンサムくんだったのね。19歳の映像です。


こちら↓、たぶん、彼の最新の映像。日曜日のヴィヴァルディ「四季」に向けてもプロモーションビデオです。45歳。


ずいぶん大人になりましたよね。外見も変わったけれど、演奏が、すごく自由に解き放たれたというか、彼らしさがどんどん出てきているというか。実験的なことを大胆に入れるし、創作がすばらしい。

彼は、演奏のときの表情がとても豊かです。だから、その度に違う人に見えるくらい変化します。四季のとき、それから、BBCプロムスのチャイコフスキーのときは、楽しそうで、お茶目でユーモアに溢れていた。今回のシベリウスは、驚くほど真面目でした。フィンランドの偉大なシベリウスへの敬意というか、畏敬の念というか・・・もう、笑ってなんていられないくらいの重々しい厳かなものでした。

すばらしかった。

↓ BBCプロムスでのチャイコフスキー。当時40歳。


ベートーベン「田園」

コンサート後半は、サンツー指揮によるベートーベン「田園」。もう言うまでもなく素晴らしかったです。

若干36歳のサンツー・マティアス・ロウヴァリ

↑この記事から抜粋

この若者、抜群に面白い。オーケストラも嬉しそう。ユニークな指揮が表層的なパフォーマンスに留まらず、音楽の色あいや進んでいく方向を視覚化。オーケストラと聴き手に、実は強じんなメッセージを発しているのだ。軟体動物(失礼)のように動くのに、磁場がある。

私は彼の指揮をみていて、指揮棒の先端があまりにも美しい形を描いているのに驚きました。クルクル円を描き、レムニスケートを描き、スパイラルを描き、ランニングフォームを描き、フォルムからフォルムへと流れるようにしなやかに描き続ける。

あーーー、フォルメン(※)だーーー。
フォルメン描くにしてはスピードが速すぎるけれど。笑

(※)フォルメン:シュタイナー学校の教科のひとつ。形をゆっくりと描くアクティビティです。

一言で言うなら、「流れ」を感じる指揮でした。とてもスムーズ。ダイナミックに流れ続ける。彼は「コントロールフリーク」と思えるほど強力に引っ張る。一瞬のずれも、わずかな自由も許さないような力強さ・・・。若いのにこの威厳と自信はなんなんだ・・・と圧倒されました。(一言で終わらない)

サンツーの指揮、彼の動き、表情、こちら↓でお楽しみください。


またまた、素晴らしいコンサートをどうもありがとう。
すばらしい音楽は、魂を豊かにしてくれる。





(追記)ペッカ、もうイギリスを去ってしまいました。次に会えるのはいつのことやら。寂しいー。私があまりにも「ペッカ❤️ ペッカ❤️」と浮かれているので、夫がジェラシー燃やしてます。苦笑








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かよ|ロンドン在住、楽しく人生をクリエイトするシュタイナー教師&経営者 石川華代
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