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私の人生〜女性でよかった
私は、もともと子どもを産みたくなかったけれど、産んで育てた。本当は、子ども産まずに、キャリアを積みたかった。でも、教師として子どもたちの教育をするなら、母親の立場もわかって、子供にも、母にも添える視野と心をもっていたかった。その経験をつむための出産・育児をしようと思った。言うならば、教師の研修みたいな位置付けとして子育ても必要だなーと。笑
結果として、もちろん、「教師研修」どころではない成果。宝物の息子たちが私のもとで育った。子育てを通してした経験も、人生の宝物だ。教師としてだけでなく、女性の生き方について悩み考え、体験から学んだ。
私は、もともと結婚には興味がなかった。なのに、2回も結婚することになった。日本人との結婚と、国際結婚。2回結婚したうえで、他者と一緒に生きていくこと、人生のこと、いろいろ学んだ。2回の結婚を終え、子供も育て上げて、自由になることを選んだ。
ここまできて、昔から求めていたものが何だったか、はっきりと見えてきた。
それは、一人で自立して生きていくこと。昔から一人で生きていきたかった。それなのに、家庭を築き、人と一緒に生きていくことをこれまで20年以上してきたのは、やっぱり、それが経験として必要だったからだと思う。一人で生きていくために、人との共生を経験しておく必要があった。
離婚することになったけれど、結婚は失敗じゃない。国際結婚の苦労から知ったこともたくさんある。天性のアントロポゾフィストの夫から学んだシュタイナーの思想はとても深い。発達特性のある夫と共に暮らすことがなかったら、こんなにも発達特性を理解することもなかっただろう。彼のカオスな人生にふりまわされて、あちこち転居することになったけど、そのおかげで、アメリカ、イギリス、ドイツを経験できた。お金のトラブルが多い夫だったからこそ、私は自分のビジネスを軌道に乗せることに力を注げたと思う。そして、最大の成果は、やっぱり息子たちだ。シュタイナー教育の思想で夫婦で同じ方向を向いて子育てできたことは、感謝してもしきれない。
女性に生まれてきて、女性としての人生を歩めてよかった。妊娠出産ができるのは女性だけだし、子育てで悩み、子育て中、子育て後のキャリアに悩み、人生に悩む。結婚で妻という立場に悩む。そして、そこから大きな歓びも得る。女性の人生は、男性よりよっぽどバラエティに富んでいると思う。
いろいろあるから楽しい。悩んだから、そのぶん歓びも大きい。だいたい、人生100年時代、いろいろなかったら退屈すぎる。
いずれ息子たちも独立して家を出ていき、私は完全に「おひとりさま」になる。平均寿命を生きるとしたら30年くらいはおひとりさまになることになる。これまで人と暮らす経験をたっぷりしてきたからこそ、これからのおひとりさま生活が輝くのだと思う。
人生100年時代。100年も生きたくはないけど、まあ80年くらいはあるだろう。そのうち、20年くらいを結婚、子育てにつかった。80年のうちの20年だったら大したことない。残りの20−30年は純粋に自分のやりたいことをやって好き勝手に生きる時間になる。今までは、これからの人生を謳歌するための下積み時代だったのかも。笑
20−30年も好き勝手に生きられたら十分じゃないか。
人生を、めいっぱい、楽しんで、生き切ろう。
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