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「離婚後300日問題」って知ってますか?

離婚後300日問題というのがあります。

離婚後300日問題:
離婚届後300日以内に生まれた子が遺伝的関係とは関係なく前夫の子と推定されること(嫡出推定)

わたし、長男でこれにひっかかりました。当時は、前夫の子どもとみなされて、そのまま自動的に前夫の戸籍に入れられる・・・という法律でした。

海外在住の場合、出生地(カリフォルニア)発行の出生証明書をつかって日本に出生届を出します。出生証明書には、父母の名前が明記されています。なのに日本に届けを出したとたん、機械的に前夫の子どもとみなされて前夫の戸籍に入れられてしまう。理不尽・・・


私のケース

当時私たち夫婦はカリフォルニアに住んでいました。離婚を決めて、夫はすぐに家を出て別居。

私は離婚を決めてすぐにサインした離婚届を前夫に渡してありました。前夫が署名をして日本の市役所に出せば離婚成立。結局、前夫が離婚届を出したのは、別居から半年くらい。これでやっと離婚成立です。

息子が生まれたのは、離婚成立後280日以上たったときでした。汗

帰国後すぐに離婚届を出していてくれれば、問題なかったのに・・・。



前夫の子どもではない!・・・ことの証明

明らかに前夫の子どもではありません。何しろ、前夫とは長男誕生の1年以上前から別居していて会ってもいない。そして、妊娠したときには、前夫は日本にいて、私はカリフォルニアにいたのです。パスポートを見れば日付も証明できます。

でも、「裁判で証明しないといけない」というのが、法律で決まっていて、裁判を避けることはできません。だから、私は、次男妊娠6ヶ月の身重の体で、裁判だけのために一時帰国。当時はイギリス在住で、長男をイギリスにおいてきていたので、裁判をして日本滞在4日だけでトンボ帰り。

裁判は、前夫と私、裁判所では一切顔を合わせず、別々に裁判官と話をします。起きたこと、私たちの関係のこと、性的なこと、行動・・・思い出すのも嫌なことを根掘り葉掘り聞かれるのはすごく嫌な気分でした。尋問されている気分。最後に、「私は、(妊娠した時期に)前夫と性交渉はしてません」とはっきり口頭で宣言させられます。

だーーーかーーーらーーー、日本とカリフォルニアにいたんだってば。いちいち調べる必要もないでしょーーー。って言いたい。っていうか、言いましたが、裁判で一通りの取り調べと最後の「してません」宣言まで、やらないといけない決まりなんですね。

状況をどう見ても、息子が前夫の子どもではないので、定型通りのプロセスをやって、何も問題なくさらっと30分ほどで完了。「前夫は父親ではないと認めます!」と裁判からお沙汰がありました。

呆れたのが、息子の写真を見せた時の裁判官の反応。息子は、日本人+ドイツ人(白人男性)のミックスです。顔も、日本人純血の顔ではありません。どう見ても前夫には似ても似つかない。裁判官は、その写真に写っている赤ちゃんを私の子どもだと認めたうえで「これは前夫の子どもじゃないってはっきりわかりますね」って断言して、やたら納得してました。日本とカリフォルニアで別居してたってことを示すパスポートより、写真のほうを信じるんですか・・・・。


ともかくこれで、縁もゆかりもない前夫の戸籍に入れられず、私の戸籍に入れることができました。前夫の子になってたら、前夫に親権もいくわけで・・・。ありえない。



思い出したくない、嫌な思い出ですが、こちらの記事にちらっと書いてしまいました。

書いてから気になって調べてみたら、まだ離婚後300日問題があることを知りました。前より緩和され、対応策も増えているようですが、まだこの法律に苦しめられている人がいるのですね。そのことを知って、この記録を書いておくことにしました。

嫌な経験ではありましたが、なかなか経験できることではないので、まあ、人生経験に色を添えてくれたかな・・・と思います。笑





私の結婚のこと。興味ある方はこちらもどうぞ。


はじめましてのみなさん。読んでくださってありがとうございます。
遅くなりましたが自己紹介、こちらです。

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すき2


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かよ|ロンドン在住、楽しく人生をクリエイトするシュタイナー教師&経営者 石川華代
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