ロンドンからグラスゴーへ。週末ひとり旅
週末一人旅行ってきた。スコットランド最大の都市グラスゴー。飛行機で1時間ちょっと。目的は「推し」のバイオリニスト、ペッカ・クージストのコンサートに行くため。
仕事以外のことではフットワークは重かったけど、最近だいぶ身軽に出かけられるようになってきた。
昨年7月の夫婦別居で、「行ってきていい?」とお伺いを立てる必要がなくなったこと。
昨年、下の息子も成人し、高校卒業したことで、晴れて母親業は卒業したこと。
大学生になった息子たちは、一緒に暮らしているけれど、自由奔放。身軽に海外に飛んでいってしまう。
そんなことで、「私も自由に好きなところに飛んでっていいんだ」と思えるようになった。
先月、ピカソのゲルニカを見たくて、ふらっと行ったスペイン、マドリッドにつづき、今回はグラスゴー。週末ふらっと国外とか飛行機旅とかが気軽にできるのがヨーロッパのいいところ。
マドリッドにしてもグラスゴーにしても、普段のロンドンの行動エリアより、かなり治安が悪くて夜の独り歩きはちょっと怖い。コンサートの帰り、夜10時前で、露出度高すぎる若い女の子たちと、あまり柄のよくなさそうな集団がいっぱい。目をそらしてさっさと通り過ぎようとしているのに、何回も声をかけられる。怖くて無視。
ホテルは駅近。路上では朝方まで酔っ払いの集団でうるさい。
昼間でも、一本外れた裏通りに入ってしまったらちょっと怪しい店が・・・。これは危険と、早足で大通りに戻る。
同じUKでも、ロンドンとは違う街並み。ジョージアン建築の威圧的で重苦しいビルが多い。もとは立派な建物だけど、かなり汚れていて手入れが行き届いていない。お化けが出てきそうな廃墟がけっこうたくさんある。
ちょっと、この街に住むのは無理かも・・・と思う。
そして、ロンドンに住んでいることの幸せをかみしめる。美術館やコンサート、演劇などの文化がふんだんにある場所であるというのもその理由だけど、街の雰囲気や空気感、人の在り方が、安心できる。自分の肌に合うと感じる。そういう場所に出会えて、そこに住んでいられることの幸せを噛み締める。
でも、それはそれ。ロンドンにはなない雰囲気を味わい、いつもと違う見知らぬ場所で、ひとりで歩き回る自由さを謳歌する。ひとりで街歩きをし、ひとりで美術館へ行き、ひとりで川沿いを歩き、ひとりでストリートアートを見て回る。
歩き疲れてホテルに戻って昼寝する。旅行だからって忙しく行動しすぎない。自分のペースで、自分が過ごしたいように時間をつかう。誰に合わせることもない。自分がしたいようにする。旅先だけど、パソコン仕事もしたし、仕事のリサーチもしたし、部屋でのんびりもした。
20年経て卒婚して、やっと自分が行きたいところへ行き、自分がしたいように行動していいんだ・・・と、自分に許可を出せるようになってきた。今まで押し殺していた自分らしさを、もっともっと発掘して、表に出して行動していこう。
グラスゴーでの時間を一人で楽しんだ後、早朝の飛行機でロンドンに戻る。旅も楽しいけど、大好きな場所に帰るのは嬉しい。
一人旅。
また思いつきでふらっと出かけよう。